金プラチナ短期相場観

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ISM非製造業景況指数9月は予想外の急騰、ただし雇用は低調

更新日:2024年10月4日(金)

ISM非製造業・製造業景況指数+価格+雇用 2024年9月9月のISM非製造業景況指数は54.9。市場予想の51.7を大幅に上回り、7月の51.5からは+3.4の急騰で3ヵ月続伸。3ヵ月連続節目50超で2023年2月(55.0)以来、1年7ヵ月ぶりの高水準。
新規受注が59.4。前月から+6.4の急騰で1年7ヵ月ぶりの高水準。
ただし、雇用指数は48.1。前月から-2.1の続落で3ヵ月ぶりの節目50割れ。雇用は低調。
その一方で価格指数は59.4。前月から+6.4の急騰で3ヵ月続伸、8ヵ月ぶりの高水準。インフレ懸念再燃の兆しも。

ISM製造業景況指数が9月は47.2で横ばい推移となり、6ヵ月連続節目50割れでの低迷となったのとは対照的。
製造業の価格指数も9月は48.3となり、前月から-5.7の急低下で9ヵ月ぶりの節目50割れとなったのとは対照的。
製造業の雇用指数は43.9となり、前月から-2.1の低下で4ヵ月連続の節目割れ。
ISM景況指数の9月は製造業、非製造業ともに雇用指数が低調となったことだけは同じ、という状況で9月雇用統計待ちへ。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月3日3日のNY金は+9.5ドル、0.36%の反発。時間外序盤に2680ドル台の高値をつけ、前日高値付近で失速するとロンドン市場にかけて2660ドル台へと軟調推移。NY市場では2660ドル台を中心に保ち合い推移となり、米9月ISM非製造業景況指数の好結果を受けてドル高の勢いが強まった場面では一時2660ドル割れへ、これが安値となって切り返すとNY午後には2680ドル台へと急反発。イスラエルのイランへの報復攻撃懸念など引き続き中東リスクも下支え要因となって雇用統計待ちへ。2650ドルの保ち合い下限割れなら2600ドル前後までの調整へ、2700ドルの上限突破なら2760ドル程度までを目安に一段高トライへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月3日NYプラチナは-11.2ドル、1.1%安で3日ぶりの反落。時間外序盤の1020ドル台が高値となって軟調推移、ロンドン序盤に1010ドルを割れると大台割れへと一段安、NY朝には990ドル付近まで下落。前日安値を下回り、高値保ち合い下限となる990ドルの節目がこの日の安値となって折り返すとNY午後には大台回復も1010ドルには届かず。保ち合い上限を1020ドルへと切り下げ、これを突破できれば1050ドル近辺までが短期上値目標に。990ドルの下限を維持できなくなれば940ドル近辺までを短期目安に調整局面入りへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月3日ドル円は+47銭、0.32%の続伸で8月16日(147.60)以来、1ヵ月半ぶりの高値。急騰となった前日の勢いを残し、東京朝の146円30銭近辺が安値となって下げ渋り、午前中に147円20銭台の高値まで一段高。ようやく一服となって147円を割れると東京市場終了時には146円半ばへ、欧州時間にはこの日の安値146円30銭付近で下げ渋って反発も147円には抵抗感。NY市場ではISM非製造業景況指数の予想外の上振れを受けて146円半ばから147円10銭台へと急騰、しかしこの日の高値付近で上値を押さえられると147円も維持できず、NY午後には146円台後半での揉み合いに。145円の節目上抜けに伴う短期上値目標146円半ばに到達後、もう一段の行き過ぎ目安、9月高値147円20銭近辺にも到達した状態で雇用統計待ちへ。サプライズなら7月高値(161.95)から9月安値(139.58)の38.2%戻し(148.13)近辺、148円トライへも。下方向には20日移動平均線(143.20)から143円半ば辺りまでが当面のサポート候補に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/3終値とチャート

4日の国内金価格は-4円、0.03%安で3日ぶりの小反落。13620円の節目上抜けに伴う短期上値目標13700円台回復達成後の一服、過去2番めの高値付近でほぼ横ばい推移となり、過去3番めの高値。価格ラインの下に移動平均線が上から昇順に並ぶ強気パーフェクトオーダー完成と同時にピークアウトか、最高値更新トライか、という状況に。その行方は雇用統計と週末を挟んで中東情勢緊迫化懸念も踏まえ、週明けには急変動リスクも。想定可能な行き過ぎ目安としては13900円近辺まで、下方向へは13330円の節目を割れるようだと13200円近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは+90円、0.66%高で4週続伸。

プラチナ価格は-53円、1.04%安で3日ぶりの反落。5070円の節目上抜けに伴う短期上値目標5100円台回復による達成感から小幅に調整。9月初旬から上下動を繰り返しながら下値も上値も切り上げる上昇トレンドが継続。4890円の節目を下回らずに5110円超へと上値を切り上げることができればトレンド継続へ、短期上値目標は5180円近辺まで。4890円の節目割れへ、下値切り下げの場合にはトレンド崩れとなって4830円程度までが短期下値目安。
金との価格差は8653円となり、2日連続で過去最大を更新。
週間ベースでは-11円、0.22%の小幅安で4週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ国内価格10/4とチャート

2024年10月4日(金)時点の相場
国内金13,704 円 10/4(金) ▼4(0.03%)
国内プラチナ5,051 円 10/4(金) ▼53(1.04%)
NY金2,679.2 ドル 10/3(木) ▲9.5(0.36%)
NYプラチナ1,005.6 ドル 10/3(木) ▼11.2(1.10%)
ドル円146.95 円 10/3(木) ▲0.47(0.32%)

10/3(木)のその他主要マーケット指標

雇用統計はサプライズ、雇用大幅増、失業率低下、賃金高止まり 10/5(土)

ISM非製造業景況指数9月は予想外の急騰、ただし雇用は低調 10/4(金)

ADP雇用9月は予想外に増加も減少基調継続、3MAでは今年最少 10/3(木)

求人増も米労働指標は強弱混在、中東情勢は緊迫化 10/2(水)

米9月製造業景況感は強弱混在、ISMの回復も限定的か 10/1(火)


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