金プラチナ短期相場観

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中国でもトランプ関税対策、10月は駆け込み輸出急増

更新日:2024年11月8日(金)

中国 貿易収支 2024年10月中国の10月貿易収支は+957.2億ドル。貿易黒字幅は市場予想の+750億ドル程度を上回り、6月(986.4)以来4ヵ月ぶりの高水準。
輸出は3090.6億ドル。2022年9月(3182.4)以来、2年1ヵ月ぶりの高水準。前年比では+12.7%となり、7ヵ月連続のプラス圏推移で2022年7月(+16.4%)以来、2年3ヵ月ぶりの急増。
輸入は2133.4億ドル。6月(2087.5)以来、4ヵ月ぶりの低水準。前年比では-2.3%となり、6月(-2.4%)以来4ヵ月ぶりの前年割れ、今年4回目の前年割れ。

トランプ関税を警戒しての駆け込み輸出が急増となった面も。その一方で輸入は低調、内需の弱さを示唆する状態。
貿易赤字が続く米国では、輸出入額ともに増加傾向が続くのに対し、貿易黒字が続く中国では最近、輸出はわずかに増加傾向も、輸入はゆるやかに減少傾向。
米中貿易戦争再燃への警戒感も一段と高まります。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年11月7日7日のNY金は+29.5ドル、1.1%の反発。アジア時間には前日安値を下回って2660ドル割れ、安値では4週間ぶりとなる2650ドルまで下げて折り返し。2670ドル近辺まで戻してロンドン・NY朝にかけては小康状態に、NY市場では米10年債利回り低下とドル安の流れに連れて反発局面が加速、NY午後には2700ドル台を回復、NY引け後のFOMCを経て2710ドル台へ。急落となってやや行き過ぎた前日の下げ幅の4割を戻し、直近の下値目安2700ドル近辺へと巻き戻した格好にも。目先、2670ドルが下値サポートに、これを維持できないようだと2650ドルまでの下値切り下げも。調整局面終了と地合い回復に向けては上昇軌道の20日移動平均線(2729.8)回復の可否がポイントにも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年11月7日NYプラチナは+6.3ドル、0.63%の反発。時間外は990ドル台から軟調推移、前日の下ヒゲ陰線からの戻り売りも、ロンドン・NY朝の980ドル付近で下げ渋り、NY市場では金の反発局面に追随、990ドル台を回復するとNY午後には1000ドルの大台回復トライ。NY引け後にはFOMC結果を確認後に1005ドル近辺へと小幅に一段高。990ドルから1010ドルまでの小幅保ち合いレンジ半ばを回復し、反発局面継続に向けては1010ドルの節目から右肩上がりの20日移動平均線(1015.3)までが目先の抵抗帯に、突破できれば1030ドル近辺までを短期目安に上値トライ再開へ。990ドルの節目を維持できないようだと戻り売り、960ドル近辺までが短期下値目安に。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2024年11月7日ドル円は+171銭、1.11%の反落。東京朝には前日高値圏再トライも同水準では上げ渋り、154円70銭台が高値となって失速、軟調推移。東京市場終了時には154円割れ、欧州時間には154円ラインを挟んでの保ち合い推移もNY市場では米10年債利回り低下とともに下落基調再開、NY午後には153円割れ。FOMCでは予想通りの0.25%利下げも次回見通しについてはデータ次第、とのパウエルFRBの議長発言を受けて一時153円40銭台まで反発する場面も。ただし安値では152円70銭近辺まで下げる場面もあり、NY終盤にかけては153円割れでの推移。結果的に153円の節目超えに伴う短期上値目標155円台には30銭ほど届かず失速。154円70銭が当面の上限となり、151円60銭までのレンジで保ち合いか、軟調気味の展開か。200日移動平均線(151.66)と下限を割り込むようだと調整局面拡大、149円付近までが調整目安に。逆に上限超えなら上値再トライ、155円台後半を目指す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/7終値とチャート

8日の国内金価格は+114円、0.79%の反発。14590円の節目割れに伴う短期下値目安14500円近辺到達により、調整局面一服となって巻き戻し。この14600円近辺は最高値を中心とした三尊天井のショルダー部分を形成中の可能性もあり、居心地の良い水準となるか、もしくは抵抗感が強まる可能性も。9日移動平均線(14734)を突破できれば膠着懸念を打破して高値圏再トライへも。下方向には14480円の節目を割れると14400円近辺までの一段安も。
週間ベースでは-97円、0.66%安で9週ぶりの反落。

プラチナ価格は+2円、0.04%の小幅高で3日続伸。10月31日(5357)以来、1週間ぶり高値圏でほぼ横ばい推移。下落基調の9日移動平均線(5360)手前で反発局面は失速してしまった格好にも。右肩上がりの21日移動平均線(5262)をサポートに9日線突破は地合い回復と中期レジスタンスライン再トライに向けた最初のハードル。
週間ベースでは+69円、1.31%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格11/8とチャート

2024年11月8日(金)時点の相場
国内金14,599 円 11/8(金) ▲114(0.79%)
国内プラチナ5,318 円 11/8(金) ▲2(0.04%)
NY金2,705.8 ドル 11/7(木) ▲29.5(1.10%)
NYプラチナ999.1 ドル 11/7(木) ▲6.3(0.63%)
ドル円152.93 円 11/7(木) ▼1.71(1.11%)

11/7(木)のその他主要マーケット指標

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中国でもトランプ関税対策、10月は駆け込み輸出急増 11/8(金)

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