金プラチナ短期相場観

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NY連銀消費者調査で1年先インフレ期待は4年ぶりの低水準へ

更新日:2024年11月13日(水)

NY連銀消費者調査・インフレ期待 2024年10月10月の消費者物価、CPIは市場予想で若干の上昇、コアCPIも下げ渋り予想が優勢となっていますが、消費者レベルのインフレ見通しとしては、比較的落ち着き始めた様子も。
NY連銀消費者調査によれば、10月の1年先インフレ期待は+2.87%。9月から-0.13%低下し、2020年10月(2.84)以来、4年ぶりの低水準。
長期平均3.36%を既に大きく下回り、2017年から2019年までの平均2.73%にもあと少し。
3年先のインフレ期待は+2.54%。9月の2.66%からは低下も、過去最低となった7月の2.33%からは小反発状態。ただし、これも長期平均2.96%を大きく下回り、2017-19年平均2.78%も下回る水準での推移。
1年先のインフレ不確実性指数は3年11ヵ月ぶり低水準となり、3年先の不確実性指数は4年ぶり低水準。

商品別ではガソリン価格が2年1ヵ月ぶり低水準、食品が4年8ヵ月ぶり低水準、医療費は4年9ヵ月ぶり低水準、家賃も3年10ヵ月ぶり低水準。
また、失職後3ヵ月で新たな職を見つけられると思う人の割合は56.0%となり、1年ぶりの高水準。1年後の失業率が現在よりも高くなると予想する人の割合は34.51%となり、2年8ヵ月ぶり低水準。
消費者レベルでの利下げ圧力も、緩和方向へと傾斜しつつあるようにも見えます。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年11月12日12日のNY金は-11.4ドル、0.44%安で3日続落。9月18日(2598.6)以来、2ヵ月ぶりの安値。今年最大の急落となった前日安値からの自律反発は限定的にとどまり、アジア時間の2630ドル台前半がこの日の高値となって戻り売り。ユーロ安ドル高の流れに連れての軟調推移でロンドン市場では2600ドルの大台割れ、NY午前には2620ドル台までの反発も続かず、NY午後には2600ドル近辺へと逆戻り、NY引けにかけても2600ドル台で小康状態に。水準的には7月末安値(2351.9)から10月最高値(2801.8)の38.2%戻し(2629.9)を下抜けており、次のサポート候補としては半値戻し(2576.9)から90日移動平均線(2578.0)、2580ドル近辺。

NYプラチナ・日足+200日移動平均線 2024年11月12日NYプラチナは-21.3ドル、2.20%安で3日続落。9月10日(944.3)以来、2ヵ月ぶりの安値。アジア時間序盤の970ドル近辺が高値となって軟調推移継続、早々に前日安値を下抜けるとロンドン序盤には960ドルに到達。990ドルの節目割れに伴う短期下値目安960ドル到達後にはNY朝に960ドル台半ばまで反発して戻り売り、NY午後には950ドル割れへと一段安。940ドル台半ばの安値をつけてNY引け後には950ドル台へと反発。1ヵ月ぶりに200日移動平均線(968.0)を割り込み、9月安値(902.0)から10月高値(1064.6)の61.8%戻し(964.1)も達成しての一段安となり、76.4%戻し(940.4)も目前に。これを維持できないようだと全戻しが意識される可能性。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年11月12日ドル円は+92銭、0.60%の続伸で11月6日(154.64)以来、1週間ぶりの高値。東京市場では153円40銭台から前日高値153円90銭台を上抜け、しかし154円ラインでいったん上値を押さえられると153円40銭近辺へと逆戻り。この日の安値水準で下げ渋ると東京市場終了とともに反発へ、ユーロ安ドル高基調にも連れ、欧州時間には154円台へと水準を切り上げ、NY午後には154円台後半へ。高値では154円90銭台まで上昇も、154円70銭の節目超えでは上値も重く、タイミング的にもややフライング気味となって154円台半ばへ。CPI確認後に今後の利下げ見通しがタカ派寄りに傾斜するようなら一段高トライへ、154円70銭の節目を突破すると156円台後半までが短期上値目標に。逆の展開でドル安へと巻き戻しとなれば152円60銭が当面の下値サポート、これも割り込むようだと調整局面入りとなって150円近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/12終値とチャート

13日の国内金価格は-22円、0.16%安で3日続落。10月17日(14062)以来4週間ぶり安値圏での一段安。RSIも35.3%へと一段と低下して若干の売られ過ぎ圏へ、ただし現状水準は過去の上昇局面でも急騰で素通りした水準。目ぼしい節目としては4週間前の水準や、9月安値(12521)から最高値(15025)の38.2%戻し(14068)辺りまで見当たらない状況。

プラチナ価格は-60円、1.16%安で3日続落。10月11日(5029)以来、1ヵ月ぶりの安値。5190円の節目割れに伴う短期下値目安5150円到達後も下げ止まらず、21日移動平均線(5288)の早期回復にも失敗し、9日移動平均線(5237)も21日線を下抜けて下押し圧力に加勢。水準的には9月安値(4554)から10月高値(5586)の半値戻し(5070)、90日移動平均線(5071)辺りが次のサポート候補に。
※参考:金プラチナ国内価格11/13とチャート

2024年11月13日(水)時点の相場
国内金14,155 円 11/13(水) ▼22(0.16%)
国内プラチナ5,091 円 11/13(水) ▼60(1.16%)
NY金2,606.3 ドル 11/12(火) ▼11.4(0.44%)
NYプラチナ948.2 ドル 11/12(火) ▼21.3(2.20%)
ドル円154.64 円 11/12(火) ▲0.92(0.60%)

11/12(火)のその他主要マーケット指標

10月CPIは予想どおり下げ渋り、長期金利とドルは上げ渋り、 11/14(木)

NY連銀消費者調査で1年先インフレ期待は4年ぶりの低水準へ 11/13(水)

賃金上昇率は中央値でも下げ渋り、ゼロ賃金の割合も急低下 11/12(火)

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