金プラチナ短期相場観

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フィラデルフィア連銀製造業景況指数は低調、期待は急上昇

更新日:2024年11月22日(金)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2024年11月NY連銀製造業景況指数が11月は約3年ぶり高水準へと急上昇したのに対し、フィラデルフィア連銀は低調。
11月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は-5.5。市場予想の8.0を大幅に下回り、10月(10.3)からも急反落となって3ヵ月ぶりのマイナス圏へ。
6ヵ月平均では2.5となり、4ヵ月続落で半年ぶりの低水準。トレンドとしては7月(7.3)でピークアウトして低下基調が継続。
構成指数では、新規受注も出荷も10月から低下、いずれも2ヵ月ぶり低水準。
仕入れ価格も販売価格も3ヵ月ぶり低水準、1年8-9ヵ月ぶり高水準となった9月からは低下傾向となり、インフレは鈍化の兆し。
雇用は2ヵ月ぶりのプラス圏回復で下げ渋り、平均労働時間は2年7ヵ月ぶり高水準。底堅さは維持の様子。

向こう半年の見通しを示す期待指数は3ヵ月続伸で3年5ヵ月ぶり高水準。新規受注見通しが3年5ヵ月ぶり高水準となって期待指数を押し上げ。
仕入れ価格見通しは2年7ヵ月ぶり、販売価格見通しも5ヵ月ぶり高水準となり、インフレ高止まり懸念は燻る状況か。
ただ、雇用見通しは2年7ヵ月ぶり高水準。設備投資も2ヵ月ぶり高水準で2年8ヵ月では2番めの高水準。
総合指数としては11月は低調となったものの、今後の見通しとしては悲観的な状況ではなく、むしろ楽観的。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年11月21日21日のNY金は+23.2ドル、0.87%高で4日続伸。11月8日(2694.8)以来、2週間ぶり高値圏での一段高。アジア時間の2650ドル近辺が安値となって堅調推移継続、前日高値圏2660ドル近辺ではいったん上値を押さえられながらも、これを突破するとロンドン・NY朝にかけて2670ドル台半ばまで上昇。NY市場では2670ドル近辺での小幅保ち合い、NY午後にはロシアの弾道ミサイル発射報道などでウクライナ戦争激化懸念が高まり、2670ドル台後半へと高値トライ。10月末最高値(2801.8)から11月安値(2541.5)の半値戻し(2671.7)を達成し、NY引け後も2670ドル台での推移。これを維持できれば61.8%戻し(2702.4)も意識され、2710ドルの節目を上抜けると2730ドル近辺までの一段高トライへ。

NYプラチナ・日足+200日移動平均線 2024年11月21日NYプラチナは+4.7ドル、0.49%の反発。アジア時間に960ドル台後半から970ドル台半ばまで上昇し、この日の高値をつけて失速。ロンドン市場では960ドル台へと急反落、一時960ドル割れの安値をつけて下げ渋るとNY午後にはリスク回避の流れで上昇したNY金に追随する形で970ドル台へと反発。ただしNY引け後には970ドル割れ。終値では200日移動平均(969.6)をわずかに超えたものの、攻防状態は継続、少し上には90日移動平均線(975.2)もゆるやかに下降。これらを上抜けて980ドルの節目を突破すると1000ドルの大台回復トライへ。下方向には960ドルの節目を割れると930ドル近辺までを目安に戻り売り。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年11月21日ドル円は-90銭、0.58%安で4日ぶりの反落。11月15日(154.44)以来、1週間ぶりの安値。東京朝の155円40銭近辺が高値となって軟調推移、午前中に155円を割れると154円80銭台では下げ渋り、午後には155円20銭台へと反発して戻り売り。NY連銀ウィリアムズ総裁の「ディスインフレは続くだろう」発言などが売り圧力となった可能性。欧州時間序盤には154円台後半での上下動を経て154円付近まで一段安。NY朝には154円70銭台へと反発して失速、ウクライナ情勢悪化を懸念した売り局面では一時154円割れへ、この日の安値をつけた後、NY午後には154円台半ばへと反発。154円半ばの節目をなんとか維持した格好となり、155円半ばへと切り下げた上限までのレンジで小幅保ち合いを形成。下限を維持できなくなれば152円半ばまでが短期下値目安に、保ち合い上抜けなら157円近辺再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/21終値とチャート

22日の国内金価格は+19円、0.13%高で4日続伸。11月8日(14599)以来、2週間ぶり高値圏での堅調推移。最高値(15025)から11月安値(13944)の半値戻し(14485)を達成し、21日移動平均線(14489)も上抜け。RSIは43.9%まで回復も、若干の反発余力もありか。次に意識される重要水準は61.8%戻し(14612)、最高値を挟んでヘッドアンドショルダーを形成する両肩部分、14600円近辺。
週間ベースでは+362円、2.56%高で3週ぶりの反発。

プラチナ価格は-31円、0.60%の続落。少し行き過ぎた反発局面からの巻き戻しが続いて直近の短期上値目標5170円近辺へと逆戻り。10月高値(5586)を起点に上値を切り下げる軟調局面が継続する形となり、局面打開に向けては5240円の節目突破が必須。これを突破できれば短期的には21日移動平均線(5262)を上抜けて5280円近辺までを目安に一段高トライへ。5060円の節目割れの場合には戻り売り局面加速、5000円の大台割れトライへ。
週間ベースでは+57円、1.12%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格11/22とチャート

2024年11月22日(金)時点の相場
国内金14,495 円 11/22(金) ▲19(0.13%)
国内プラチナ5,163 円 11/22(金) ▼31(0.60%)
NY金2,674.9 ドル 11/21(木) ▲23.2(0.87%)
NYプラチナ970.5 ドル 11/21(木) ▲4.7(0.49%)
ドル円154.53 円 11/21(木) ▼0.90(0.58%)

11/21(木)のその他主要マーケット指標

米欧逆行の11月PMI、ユーロ圏は予想以上に低調 11/23(土)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数は低調、期待は急上昇 11/22(金)

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