金プラチナ短期相場観

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PCEインフレ10月は予想どおり反発でドル売り一服も

更新日:2024年11月28日(木)

PCE・コアPCE・スーパーコアPCEサービス・トリム平均PCE・メディアンPCE 2024年10月米10月の個人消費支出物価指数、PCEは市場予想どおり反発。
総合指数、PCEは前年比+2.31%。市場予想の+2.3%にほぼ一致、3年7ヵ月ぶり低水準となった前月からは+0.21%、3ヵ月ぶりの反発で3ヵ月ぶりの高水準。
食品とエネルギーを除くコア指数、コアPCEは前年比+2.80%。市場予想どおりで前月から+0.14%の反発となり、半年ぶりの高水準。
住宅とエネルギーを除くサービス業の価格指数、スーパーコアPCEサービス価格、SPコアPCEsは前年比+3.51%。前月から+0.24%の反発で半年ぶりの高水準。

セクタ別ではモノの価格が前年比-1.0%、9月の-1.2%から反発。ただし6ヵ月連続前年割れ。サービス価格は+3.9%、9月の3.7%から反発、5ヵ月ぶり高水準。
ダラス連銀のトリム平均PCEは前年比+2.65%。前月から-0.01%、18ヵ月続落で2021年9月(2.50)以来、3年1ヵ月ぶりの低水準。4ヵ月連続2.7%前後で下げ渋り。
クリーブランド連銀のメディアンPCEは前年比+3.14%。2年11ヵ月ぶり低水準となった前月から+0.01%、1年7ヵ月ぶりの小反発。

トランプ次期大統領の関税懸念とともに、インフレ鈍化傾向がいったんストップした格好となり、この日のドル安基調も指標発表後にはいったんストップ。しかし、12月の追加利下げ観測後退につながることはなく、むしろトランプ不安による円高も合わせてドル円は軟調推移。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年11月27日27日のNY金は+43.5ドル、1.66%の続伸。2月限はアジア時間の2650ドル台前半が安値となり、ドル安の流れに連れて堅調推移。ロンドン序盤には2670ドル台、NY市場では2680ドル台前半まで上昇。予想どおりながら反発した米10月PCE確認後にはドル安一服となって失速、NY午後には2660ドル台へと反落。10月末の最高値以降、大きく上下動してきた流れで主要レンジを縮小する形となり、2610ドルから2720ドルまでが目先の主要レンジに。流れは軟調方向から中立、反発方向へと傾斜しつつあり、上限突破なら2750ドル近辺へと上値トライへ、下限割れの場合には2580ドル程度までの一段安トライへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年11月27日NYプラチナは+1.9ドル、0.2%の小幅高でで3日ぶりの反発。アジア時間には一時930ドル割れも前日安値(928.3)を下回らず、下げ渋ってロンドン序盤には930ドル台後半まで反発。ロンドン・NY市場にかけては930ドル台を中心に保ち合い推移、高値では一時940ドル台前半まで上昇も前日高値付近で失速すると反発への勢いは続かず、NY引けにかけては930ドル付近へ。960ドルの節目割れに伴う短期下値目安930ドル近辺到達後の自律反発は限定的となり、上ヒゲを残して上に行って来い。軟調局面脱出に向けては10月高値(1064.6)から11月安値(928.3)の23.6%戻し(960.5)近辺回復がポイントに。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2024年11月27日ドル円は-197銭、1.29%安となって3日続落。10月22日(151.09)以来、5週間ぶりの安値。東京朝の153円20銭台が高値となって軟調推移、午前中のうちに154円半ばの節目割れに伴う短期下値目安152円半ばに到達すると、若干下げ渋りの動きも東京市場終了とともに再加速、欧州時間には152円を割れると151円半ばへと一段安。151円半ばから前半での揉み合いを経てNY朝には151円近辺まで下落。10月PCEの結果を受けて151円80銭台まで反発も、一時的にとどまって戻り売り、NY午後には一時150円40銭台まで下落、NY終盤にはなんとか151円台を回復。9月安値(139.58)から11月高値(156.75)の23.6%戻し(152.70)を大きく下抜け、38.2%戻し(150.19)手前まで下落して一服感も。1ヵ月ぶりに下抜けた200日移動平均線(152.00)回復が目先のポイントにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/27終値とチャート

28日の国内金価格は-88円、0.62%安で3日続落。11月18日(13944)以来、10日ぶり安値圏で下げ止まらず。11月安値(13944)から11月高値(14722)の76.4%戻し(14128)を素通りし、100%戻しも意識される状況に。13940円の節目を割れると短期的には13800円割れを試しに行くような展開へ。中期的にはダブルトップのネックライン割れとなり、相応の調整局面形成へと向かう可能性も浮上することに。

プラチナ価格は-16円、0.32%安で3日続落。10月9日(4912)以来、7週間ぶりの安値。比較的サポートされやすいと想定される10月安値圏4900円前後に差し掛かりつつあり、ゆるやかに下降する90日移動平均線(5011)、21日移動平均線(5181)、9日移動平均線(5102)の並びが変わらないうちに90日線超えへと反発できるかどうかが目先のポイントにも。
※参考:金プラチナ国内価格11/28とチャート

2024年11月28日(木)時点の相場
国内金14,053 円 11/28(木) ▼88(0.62%)
国内プラチナ4,922 円 11/28(木) ▼16(0.32%)
NY金2,664.8 ドル 11/27(水) ▲43.5(1.66%)
NYプラチナ931.8 ドル 11/27(水) ▲1.9(0.20%)
ドル円151.13 円 11/27(水) ▼1.97(1.29%)

11/27(水)のその他主要マーケット指標

ユーロ圏11月景況感指数は下げ渋り、ドイツはコロナ後最低 11/29(金)

PCEインフレ10月は予想どおり反発でドル売り一服も 11/28(木)

世界のプラチナ需給 2024年第3四半期 11/27(水)

ドイツIFO景況感11月、製造業もサービス業も反落で底打ち失敗 11/26(火)

NY金の反発局面に追随、国内金価格も61.8%戻し達成 11/25(月)


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