金プラチナ短期相場観
11月雇用統計、NFPは回復軌道、賃金は上昇傾向、その他は悪化
更新日:2024年12月7日(土)
米11月雇用統計は強弱混在。
〇非農業部門雇用者数(NFP):前月比+22.7万人=市場予想の+22万人を上回り、過去2ヵ月分も上方改定。3ヵ月平均では+17.3万人となり、5月以来、半年ぶりの高水準。ハリケーンの影響などから急減となった前月からの急反発で回復軌道へ。
×失業率:4.2%=市場予想の4.1%を上回り、3ヵ月ぶり高水準。7月の4.3%に続き、3年1ヵ月では2番めタイの高水準。
×U6失業率:7.8%=3ヵ月ぶり高水準、3年1ヵ月では2番めタイの高水準。
〇平均時給:前年比+4.03%=市場予想の+3.9%を上回り、7ヵ月ぶり高水準となった10月の+4.05%からわずかに低下、4月以降の8ヵ月では2番めの高水準。
×労働参加率:62.5%=2ヵ月連続の低下で半年ぶりの低水準。
×長期失業者の割合:23.2%=2ヵ月ぶり高水準、2年9ヵ月では2番めの高水準。
×人口に対する雇用率:59.8%=2年9ヵ月ぶり低水準。
悪化指標が目立つ状況からは、雇用者数や賃金の伸びも一時的?との疑念も。
6日のNY金は+11.2ドル、0.42%の反発。アジア時間には2650ドル台半ばから戻り売り、2650ドルの節目を再度割り込んで前日安値も下回り、2630ドル台半ばまで急落。しかしこれが安値となって切り返すと2650ドルの節目を回復して2660ドル台へと一段高、ロンドン・NY市場にかけては2660ドルを挟んでの保ち合い推移。ロンドン市場で付けた高値は2660ドル台後半までと限定的、NY市場では強弱混在の雇用統計の結果を受けて小幅に乱高下、2650ドル割れでは下げ渋ってNY午後には2660ドル台へと反発もNY引け後には2650ドル台半ばへ。結果的に2650ドルの節目割れは一時的となって巻き戻し、ただし2660ドル台では上値も重く、反発への勢いにも欠ける状態。目先、2640ドル台へと切り上げた保ち合い下限を割れると2630ドル近辺へと下値切り下げへ、2680ドルの保ち合い上限を突破できれば上値トライの流れとなって短期上値目標は2720ドル台。
週間ベースでは-21.4ドル、0.8%の続落。
NYプラチナは-7.8ドル、0.83%安で3日続落。11月27日(931.8)以来、10日ぶりの安値。アジア時間には940ドル台から950ドル台へと反発、これが高値となって失速すると戻り売り。4日連続で20日移動平均線(954.6)に上値を押さえられ、4日連続上値を切り下げての軟調局面ではロンドン序盤に前日安値を下回って940ドル割れ。いったんは下げ渋るもNY市場では雇用統計後に軟調推移再開となってNY午後には930ドル台前半へと一段安。930ドルから960ドルまでの保ち合いレンジ下限を次週、維持できなくなれば910ドル近辺までの下値切り下げへ。上限突破へと切り返すことができれば990ドル近辺までを短期目標に反発トライへ。
週間ベースでは-20.3ドル、2.13%の続落。
ドル円は-4銭、0.03%の小幅続落。東京市場では150円を挟んで上下20銭程度の小幅保ち合いとなり、東京市場終了後に反発へ、149円70銭台から欧州序盤には米10年債利回り上昇に連れて150円70銭近辺まで上昇。前日高値付近で失速後は150円半ばへと小反落でNY市場へ、強弱混在の11月雇用統計の結果を受けて12月FOMCでの追加利下げ観測が強まる格好となって急落、安値では149円30銭台まで下落。ただし149円半ばの節目割れでは下げ渋り、NY午後には150円付近へと反発。結果的に149円半ばから150円後半までの保ち合いを維持してブレイク判断は12月第2週へ。下限割れなら90日移動平均線(148.33)から148円半ばまでの下値トライへ、上限突破なら200日移動平均線(151.99)近辺、152円近辺を目安に反発トライへ。
週間ベースでは+34銭、0.23%の小反発。52週移動平均線(150.67)もレジスタンスに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/6終値とチャート
- 2024年12月7日(土)時点の相場
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国内金 : 13,907 円 12/6(金) ▼110(0.78%) 国内プラチナ : 4,916 円 12/6(金) ▼12(0.24%) NY金 : 2,659.6 ドル 12/6(金) ▲11.2(0.42%) NYプラチナ : 933.8 ドル 12/6(金) ▼7.8(0.83%) ドル円 : 150.04 円 12/6(金) ▼0.04(0.03%)
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