金プラチナ短期相場観
国内金価格、2024年は4割高、6年続伸で価格は3倍に
更新日:2024年12月27日(金)
国内金価格は今年、2023年末から+4224円、40.7%の急騰。2023年の+23.7%、2009年の+31.9%も上回って近年最大の急騰。
2019年から6年続伸となり、2018年末価格4848円の3.01倍、6年間で金価格は3倍に高騰。
1月9日の10310円が安値となり、今年は1度も1万円の大台を割れることなく、10月31日の15025円まで、過去最高値を44回更新。2023年の37回を上回る最高値更新ラッシュに。
年間平均は12759円。2023年の9602円から+3156円、32.9%高でこれも6年続伸。
27日の国内金価格は+138円、0.95%の反発で11月25日(14722)以来、1ヵ月ぶりの高値。掉尾の一振状態となって一段高。最高値以降のレジスタンス・ライン突破後の流れが加速する格好となり、前日までの12月高値(14549)を大きく上抜け。概ね14000円台前半での保ち合い傾向で年末へ、との予想に反して14000円台後半へと水準を切り上げて年末へ。9日につけた12月安値(13896)から12日(14549)までの上昇幅(653)を19日(14101)を起点に加算すると14754円。年末年始に市場が荒れるようだと11月高値(14722)も超えで新年を迎えることになる可能性も。
週間ベースでは+219円、1.52%の反発。月間では+602円、4.30%の反発。
国内プラチナ価格は前年末から+303円、6.2%上昇し、6年続伸。2018年末の3056円の1.69倍の価格に。
5月20日の5877円が今年高値となり、9月5日の4554円が今年安値。
年間平均は5049円。2023年の4707円から+341円、7.3%高で5年続伸。2008年(5409)以来、16年ぶりの高値。
なお、金とプラチナの価格差は10月31日に過去最大となる9668円まで拡大。
プラチナ価格は+22円、0.43%の反発。堅調を維持して下げ渋り、反発途上での保ち合い状態で年末へ。短期的には5170円超へ上抜けると上値目標は10月高値(5586)から12月安値(4859)の半値戻し(5223)近辺。5140円割れへと下抜けると5080円辺りまでが短期下値目安に。もう一段の円安などで現状の流れが増幅されるようだと61.8%戻し(5308)も意識され、5300円台へと水準が切り上がる可能性も。
週間ベースでは+110円、2.18%高で4週続伸。4週続伸は4月以来、8ヵ月ぶりで今年2回め。月間では+253円、5.15%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格12/27とチャート
26日のNY金はクリスマス休暇前から+18.4ドル、0.7%の続伸で12月17日(2662.0)以来、10日ぶりの高値。2630ドル台半ばの安値から時間外をスタートし、アジア時間には2640ドル台半ばまでの上値トライ、2640ドル台での保ち合いを経てNY市場では米10年債利回り低下に連れて2650ドル台へと小幅に急騰。2650ドルの節目を挟んでの上下動を経て、NY引け後には2650ドル台半ばの高値をつけて2650ドル超を維持。2650ドルの節目超えに伴う上値トライの目安としては20日移動平均線(2667.9)、2670ドル近辺。20日線をしっかり超えると2700ドルの大台付近を目指す流れへと向かう可能性も。下方向には2620ドルが当面のサポート、これを割り込むようだと下値トライ再開で2600ドルの大台割れを試しに行く展開にも。
NYプラチナは-6.3ドル、0.66%安で4日ぶりの反落。アジア時間の960ドル台前半が高値となり、休日前の高値も超えられずに軟調推移。ロンドン・NY市場にかけては950ドル台での揉みあいとなり、960ドル台再トライも限定的となり、安値では一時950ドル割れを試す場面も。結果的に950ドルの節目突破に伴う短期上値目標1000ドルの大台付近を目指す流れは90日移動平均線(973.1)の手前、12月高値960ドル台がハードルとなり、スタートでつまづいて失敗。960ドルが目先の上限となり、20日移動平均線(944.4)がレジスタンスからサポートに切り替わった状態を維持できれば上値トライ再開へも。あらためて960ドルの節目を超えると980ドル辺りまでを目安に反発トライへ。
ドル円は+71銭、0.45%高で4日続伸。7月16日(158.38)以来、5ヵ月ぶりの高値。東京朝に157円付近までの小幅下落で安値をつけて反発、157円40銭台を回復すると午後から欧州時間にかけても157円40銭近辺での小康状態に。NY朝には米10年債利回り上昇局面にも連れて堅調推移となって157円60銭台へ、新規失業保険申請件数が予想よりも好結果となったことをきっかけに一段高となって157円80銭台へ、さらに堅調推移は続いてNY午後には158円台まで上昇。157円半ばの節目上抜けに伴う一段高トライの流れとなり、短期的には158円半ばまで、もう少しの上昇余地も。当面の下値サポート156円40銭を割れた場合には155円近辺までが調整目安に。荒れた展開となれば159円から160円を試すような展開にも、
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/26終値とチャート
- 2024年12月27日(金)時点の相場
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国内金 : 14,610 円 12/27(金) ▲138(0.95%) 国内プラチナ : 5,164 円 12/27(金) ▲22(0.43%) NY金 : 2,653.9 ドル 12/26(木) ▲18.4(0.70%) NYプラチナ : 954.2 ドル 12/26(木) ▼6.3(0.66%) ドル円 : 158.02 円 12/26(木) ▲0.71(0.45%)
ドル円と金利の相関関係は過去最大レベル局面に 12/28(土)
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