金プラチナ短期相場観
ドル円と金利の相関関係は過去最大レベル局面に
更新日:2024年12月28日(土)
ドル円と日米金利差の連動局面は過去最大レベルに強まる状況となっています。
12月27日時点でドル円と日米10年債利回り差との90日相関係数は0.9745。2022年6月29日(0.9765)以来、2年半ぶりの高水準。
過去12年間でドル円と日米金利差の相関係数MAXは2022年5月25日の0.9889。2022年6月29日の少し前。
ドル円と日米金利差の相関状態は、ほぼ過去最大レベルとなりつつあります。
まもなく、そのピークを迎えることにもなりそうです。
なお、現状では日本の10年債利回りの変動が小幅な為、ドル円と米10年債利回りとの相関係数のほうが上回ります。
ドル円と米10年債利回りとの90日相関係数は、12月27日時点で0.9877。2022年5月19日(0.9877)以来、2年7ヵ月ぶりの高水準。
ドル円と米10年債利回りとの相関係数MAXは2022年5月19日の0.9877。
ドル円と米10年債利回りとの相関関係は、過去最大レベルに到達しています。
過去最大とともに、この数値は今後も若干上昇する可能性もありますが、着実にピークアウトに近づいていきます。
タカ派のFRBとハト派の日銀の動向に変化の兆しが見られるか、もしくはその警戒感が高まるようなら、これらの相関関係にも変化の兆しが見られるかもしれません。
27日のNY金は-22.0ドル、0.83%安で3日ぶりの反落。クリスマス休暇を挟んで上昇した分を巻き戻し、週明け23日(2628.2)以来の安値。2650ドルの節目超えに伴う短期上値目標2670ドル近辺トライは失敗。アジア時間の2650ドル台半ばが高値となり、前日高値付近で上げ渋るとロンドン・NY市場にかけては米10年債利回り上昇にも連れて軟調推移。NY市場でつけた安値は2620ドル台半ば、NY引け後には2630ドル台半ばへと反発。2620ドルから2660ドルまでが目先の主要レンジとなり、下限を維持できなくなれば2600ドルの大台前後までの下値トライへ、上限を突破して20日移動平均線(2666.3)もしっかり上抜けることができれば2690ドル辺りまでを目安に上値トライへ。
週間ベースでは-13.2ドル、0.50%の続落。
NYプラチナは-18.8ドル、1.97%の続落で12月19日(923.5)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間の960ドル台半ばが高値となって軟調推移、ロンドン市場まで960ドル近辺で下げ渋るも、NY朝から金の軟調局面に追随。NY午後には940ドル割れへと水準を切り下げ、安値では一時930ドル台前半まで下落。週初に上抜けた20日移動平均線(944.6)を再び下抜け、11月以降のレジスタンスラインとなってきた20日線の上抜け可否は目先の重要ポイントに。その上の960ドルの節目も上抜けることができれば上値再トライへ、1000ドルの大台を超えて1020ドル辺りまでが目標に。下方向には920ドルのサポートを割れると一段安トライ、3月につけた今年安値(870.1)近辺を目指す流れとなる可能性も。
週間ベースでは-1.0ドル、0.11%の小反落。
ドル円は-16銭、0.1%安で5日ぶりの反落。欧州市場もクリスマス休暇明けとなった週末も静かな展開となり、ほぼ157円台後半での保ち合いに終始。高値は東京市場でも、欧州・NY市場でも157円90銭台までにとどまり、安値はNY市場で一時157円30銭台まで小幅に急落する場面もあったものの、押し目買い圧力の強さも確認する格好にもなり、NY終盤には157円80銭台へ。引き続き、157円半ばの節目上抜けに伴う一段高トライの流れ継続、158円半ばまでが短期上値目標。当面の下値サポートは156円40銭、これを割り込むようなら高値保ち合い崩れとなって155円近辺までが短期調整目安。
週間ベースでは+141銭、0.90%高で4週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/27終値とチャート
- 2024年12月28日(土)時点の相場
-
国内金 : 14,610 円 12/27(金) ▲138(0.95%) 国内プラチナ : 5,164 円 12/27(金) ▲22(0.43%) NY金 : 2,631.9 ドル 12/27(金) ▼22.0(0.83%) NYプラチナ : 935.4 ドル 12/27(金) ▼18.8(1.97%) ドル円 : 157.86 円 12/27(金) ▼0.16(0.10%)
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