金プラチナ短期相場観

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世界の金消費大国トップ2:中国・インドは2四半期連続

更新日:2025年8月5日(火)

世界の金消費大国上位10ヵ国 2025年第2四半期<世界の金需要-2025年第2四半期>
ワールドゴールドカウンシル発表のレポートによれば、2025年第2四半期の世界の金需要は1079.0トン。前期比-226.7トン(17.4%)、前年比では+102.0トン(10.4%)。2四半期連続の減少で4四半期ぶり低水準。
ジュエリー(356.7)と産業用(78.6)、中銀需要(168.5)が前期比でも前年比でも減少、投資需要(477.2)は前期比で減少も前年比では大幅増。
比率は、ジュエリー:33.1%、産業用:7.3%、投資:44.2%、中銀:15.4%。
中銀需要は4年3四半期連続の買い越しとなったなかでは3年1四半期ぶりの低水準。
供給量は1248.8トン(鉱山908.6、リサイクル347.2)で前期比+6%、前年比+3%。
需給バランスは+169.8トン、3四半期ぶりの供給過剰。

<世界の金消費大国>
現物投資需要と宝飾品需要を合わせた世界の金消費需要は647.7トン。全需要に対するシェアは60.0%。
1位中国、2位インドは2四半期連続。中国の消費需要は184.2トンで前期比-26.0%、2四半期ぶり低水準。インドは134.9トンで+14.2%、2四半期ぶり高水準。
3位米国は5四半期連続で39.0トン、-0.4%で5年ぶり低水準。世界の金消費需要上位3カ国の合計シェアは55.3%。
4位トルコも5四半期連続、23.1トンで前期比-17.4%、3四半期ぶり低水準。
5位イランは20.4トン、+2.8%で2年3四半期ぶり高水準。順位は変わらず。
6位ロシアは16.5トン、2四半期ぶり高水準、2ランクUP。
7位サウジアラビアは14.6トン、3四半期ぶり低水準、1ランクDOWN。
8位ドイツは13.2トン、1年半ぶり高水準、2ランクUP。
9位ベトナムは11.9トン、2四半期ぶり低水準、2ランクDOWN。
10位UAEは11.8トン、2四半期ぶり高水準、3ランクUP。
前期9位のインドネシアは13位へ。
日本は2.6トンで5四半期ぶり低水準、26位から28位へDOWN。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年8月4日週明け4日のNY金は+26.6ドル、0.78%の続伸。7月22日(3443.7)以来、2週間ぶり高値圏で一段高。時間外序盤に3420ドル台まで上昇し、週末の急騰の勢いは一服。一時3400ドル割れの安値をつけて反発後は3410ドル近辺で横ばい推移。ロンドン・NY市場にかけては米10年債利回り低下とドル安傾向の流れに連れて3430ドル台へと堅調推移。高値では3440ドル付近まで上昇し、NY午後には3430ドル近辺へと収束。流れとしては堅調方向へと好転も、3450ドル近辺は4月以降の抵抗水準、今回も強めの抵抗帯として作用する可能性も。利下げ観測が一段と強まるなど、追い風がさらに強まるなどして3450ドルの節目を突破すると最高値更新へ、短期上値目標は3500ドル後半も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年8月4日NYプラチナは+23.9ドル、1.81%の続伸。アジア時間に1310ドル付近の安値をつけて下げ渋り、ロンドン市場にかけては1320ドル台を中心に上下動、NY市場ではNY金の堅調局面に追随。1340ドル台を回復すると1360ドル台へと急騰、高値では1370ドルにワンタッチ、失速後はNY午後にかけても1340ドル台で下げ渋り。6月後半から7月前半にかけてサポート帯となった1350ドル近辺が今回のレジスタンスとならなければ1400ドルの大台回復を目指す流れにも。下方向へ1290ドルの節目を維持できない場合には1250ドル近辺までの一段安も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年8月4日ドル円は-30銭、0.20%の続落。7月24日(147.01)以来、10日ぶり安値圏での軟調推移。週末の急落からの自律反発となった週明け東京市場では147円付近から147円90銭台まで反発、午後にかけて一服も147円50銭台を維持し、欧州時間序盤には148円回復トライ。これが高値となって失速後は米10年債利回り低下にも連れて軟調推移、NY朝にかけては147円割れトライへ。安値では146円80銭台まで下げながら、NY午後には147円近辺での攻防へ。利下げ観測とともに下押し圧力が強まる展開となり、146円半ばの節目を維持できなくなれば一段安トライへ、短期下値目安は144円半ばまで。地合い回復に向けては20日移動平均線(147.77)回復が最初のポイントに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/4終値とチャート

5日の国内金価格は+34円、0.20%の反発で7月25日(17438)以来、10日ぶりの高値。一度は抑え込まれた下落基調の9日移動平均線(17358)を上抜け、17410円の節目をわずかながらも突破。やや勢いには欠けるものの、上値トライ再チャレンジへ、短期上値目標は17500円近辺まで。小幅保ち合いを形成する形にもなり、17370円割れへと反落の場合には下値トライへ、21日移動平均線(17318)を割り込んで17250円辺りまでが短期下値目安に。

プラチナ価格は+58円、0.85%高で7日ぶりの反発。7月30日(7210)以来の高値。下落に転じた21日移動平均線(7111)を9日移動平均線(7081)がデッドクロス、下押し圧力が強まるなかでの反発トライでは9日線との攻防局面となるかどうかが当面のポイントにも。6820円の節目を割り込めば下値トライ再開、6730円程度までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格8/5とチャート

2025年8月5日(火)時点の相場
国内金17,412 円 8/5(火) ▲34(0.20%)
国内プラチナ6,878 円 8/5(火) ▲58(0.85%)
NY金3,426.4 ドル 8/4(月) ▲26.6(0.78%)
NYプラチナ1,340.8 ドル 8/4(月) ▲23.9(1.81%)
ドル円147.06 円 8/4(月) ▼0.30(0.20%)

8/4(月)のその他主要マーケット指標

米輸入はトランプ2.0以前、中国からの輸入は16年超ぶり低水準 8/6(水)

世界の金消費大国トップ2:中国・インドは2四半期連続 8/5(火)

国内金価格は38.2%、プラチナ価格は23.6%戻しで下げ渋り 8/4(月)

米雇用急減、ネガティブ・サプライズでドル高一服、金急騰 8/2(土)

PCEインフレも高止まり、利下げ観測も利上げ観測も後退 8/1(金)


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