金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏景況感指数8月は予想を下回って伸び悩み、低迷継続

更新日:2025年8月29日(金)

ユーロ圏景況感指数 2025年8月ユーロ圏の景況感は伸び悩み。
欧州委員会が発表したユーロ圏8月の景況感指数は95.2。市場予想の96.0を下回り、前月比-0.5の反落で2ヵ月ぶり低水準、半年では2番めタイの高水準。
節目100を下回る状態が3年2ヵ月続き、今年は95前後での横ばい推移で低迷継続。
<主要4ヵ国>
スペイン:101.7=半年ぶり高水準の7月から-2.6の急反落で10ヵ月ぶり低水準。
イタリア:98.4=5ヵ月ぶり高水準の7月から-1.0、4ヵ月ぶりの反落で4ヵ月ぶりの低水準。
フランス:92.0=前月から+0.1の小幅続伸で3ヵ月ぶりの高水準。
ドイツ:90.9=-1.0の反落で2ヵ月ぶり低水準。3年2ヵ月連続100割れ、5ヵ月連続90台も91前後で伸び悩み。
<節目100超の好調国>
ギリシャ:110.0=続伸で11ヵ月ぶり高水準。
ポルトガル:107.0=反発で2ヵ月ぶり高水準。
クロアチア:105.3=反発で7ヵ月ぶり高水準。
マルタ:103.5=+6.2の急反発で2ヵ月ぶり高水準。
リトアニア:103.4=反発で8ヵ月ぶり高水準。
オランダ:100.7=+3.5の急反発で11ヵ月ぶり高水準。
<ワースト3>
エストニア:88.4=続伸で4ヵ月ぶり高水準。
オーストリア:93.2=続伸で2年半ぶり高水準。
ルクセンブルグ:93.7=-5.2の急反落で8ヵ月ぶり低水準。

最上位と最下位との格差は21.6ポイントで今年最大、8ヵ月ぶりの高水準。
前月から上昇した国は全20ヵ国のうち12カ国。前月の14からは減少も9ヵ月では2番めの多さ。
エストニアを除けばドイツ、フランスのビッグ2が下位独占。ユーロ圏としての低迷を象徴。
ECBの利下げ局面終盤との見方が強まるなか、ユーロ圏経済の回復はなかなか進まない状況のようです。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年8月28日28日のNY金は+25.7ドル、0.57%高で3日続伸。最高値の8月8日(3491.3)以来、20日ぶりで過去2番めの高値。アジア時間に3450ドル近辺から3440ドル台前半へと小幅下押しで下げ渋り、これが安値となって堅調推移再開。米10年債利回り低下に連れたロンドン市場にかけて3450ドル台を回復するとNY市場ではドル安基調にも連れて3470ドル台へと一段高。米GDP改定値の上振れや失業保険申請件数の好結果などを受けて反落の場面もあったものの、逆に押し目となって水準を切り上げる形に。9月利下げに向けた流れが優勢となる状況も、本日のPCE結果次第で状況維持か反転かという展開にも。水準的には3380ドルの下限からの反発局面継続で3480ドルが目先の上限となるかどうか、3500ドル超へと最高値更新の場合には短中期的に一段高の流れで3560ドル台辺りまで上値を伸ばす可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年8月28日NYプラチナは+13.7ドル、1.02%の反発で8月22日(1363.1)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間に1340ドル台から1460ドル近辺まで反発後にはロンドン・NY朝にかけての反落で巻き戻し、1340ドル付近の安値をつけて切り返すとNY午後には1360ドル台へと反発再トライ、高値では一時1370ドルまで上昇。1ヵ月間、上値を押さえられ続けた1360ドル台から1370ドルまでの抵抗帯との攻防状態に。保ち合い下限を1330ドルに切り上げ、8月後半は三角保ち合いの様相となり、確率的には上抜けトライへの可能性がわずかに上回る状況のようにも。上抜け成功なら高値圏再トライで1480ドル近辺を目指す流れへ、下抜けの場合には1200ドル近辺を目指す展開に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年8月28日ドル円は-46銭、0.31%の反落で8月22日(146.94)以来、1週間ぶりの安値。東京朝の147円半ばが高値となり、揉み合いながらゆるやかに水準を切り下げる軟調な展開に。欧州時間には147円割れも、NY朝には米4-6月期GDPが予想以上に上方改定され、失業保険申請件数も改善傾向となったことを受けて147円20銭台まで急反発。しかし、これを維持し切れず、米10年債利回り低下にも連れ、NY午後には146円60銭台まで下落。ただしNY終盤には146円90銭の節目を回復。保ち合い下限割れはいったん回避し、7月PCEの結果に委ねる格好に。予想以上のインフレ鈍化なら節目割れ再トライ、保ち合い崩れで142円台半ば辺りまでを目指す流れとなる可能性も。逆の展開で147円80銭超へと抜け出すようなら上値トライへ、151円近辺を目指す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/28終値とチャート

29日の国内金価格は+34円、0.19%の反発。過去最高値となった7月23日(17683)以来、5週間ぶりで過去2番めの高値。上昇軌道の9日移動平均線(17451)、21日移動平均線(17420)、90日移動平均線(17073)が上から昇順に並んでサポートする強気のパーフェクトオーダーを形成し、最高値圏再トライの様相に。ただしPCEの結果次第、予想以上にインフレ高騰で利下げ観測後退、ドル高傾向でNY金の急反落となった場合には巻き戻しの流れへ。ほぼ予想どおりなら上方向には最高値近辺再トライ、下方向には8月上旬高値圏17520円近辺がサポート候補。
週間ベースでは+213円、1.22%の続伸。月間では+387円、2.25%の続伸。

プラチナ価格は+66円、0.95%の反発。ゆるやかに下落する21日移動平均線(6894)を上抜けた9日移動平均線(6929)にサポートされる形で切り返し、保ち合いレンジを上方圧縮する形で上抜け再々トライの様相に。7030円の節目を突破できれば一段高トライ、短期上値目標は7180円近辺まで。ただし6920円に切り上げた保ち合い下限を割れるようだと巻き戻しの展開に、8月安値圏6740円近辺再トライへ。
週間では前週末から変わらず、2週続伸後の横ばい推移。月間では+116円、1.69%高で4ヵ月続伸。4ヵ月続伸は2021年2月以来、4年半ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格8/29とチャート

2025年8月29日(金)時点の相場
国内金17,617 円 8/29(金) ▲34(0.19%)
国内プラチナ6,990 円 8/29(金) ▲66(0.95%)
NY金3,474.3 ドル 8/28(木) ▲25.7(0.75%)
NYプラチナ1,361.7 ドル 8/28(木) ▲13.7(1.02%)
ドル円146.97 円 8/28(木) ▼0.46(0.31%)

8/28(木)のその他主要マーケット指標

米7月PCEは予想どおり、インフレ上昇傾向を示唆 8/30(土)

ユーロ圏景況感指数8月は予想を下回って伸び悩み、低迷継続 8/29(金)

米8月主要地区連銀製造業は強弱混在、サービス業には失速感 8/28(木)

トランプ2次政権で製造業コア受注は堅調推移 8/27(水)

ドイツIFO景況感は期待先行で回復基調維持も全業種で失速 8/26(火)


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