金プラチナ短期相場観

ミシガン大消費者信頼感指数も9月は予想以上に低調
更新日:2025年9月13日(土)
消費センチメントも9月は低調。
ミシガン大消費者信頼感指数の9月速報は55.4。市場予想の58.0を下回り、前月からも-2.8ポイントの続落で5月(52.2)以来、4カ月ぶりの低水準。
相互関税の発表直後の4月と5月(いずれも52.2)を上回る水準で下げ渋り、といえるかどうかは今後の動向次第?
前年比では-14.7ポイントの大幅低下、今年1月以降、9カ月連続の前年割れ。
長期平均82.4を下回っての推移は4年超、下方乖離は大幅拡大中。
現況指数は61.2で続落、4カ月ぶり低水準。期待指数も51.8で3ヵ月続落、4カ月ぶり低水準。
1年先のインフレ期待は4.8%で8月から変わらず。5年先は3.9%で8月から+0.4%で続伸。
1年先のインフレ期待の長期平均は3.3%。今年はこれを上回る状態が続き、春以降は大幅上方乖離で下げ渋り。
スタグフレーション懸念も継続中。
12日のNY金は+12.8ドル、0.35%高で3日ぶりの反発。終値ベースでは3日ぶり、今年33回めの最高値更新。下ヒゲを残した前日の反発局面が続き、アジア時間序盤の3670ドル割れが安値となって堅調推移、3680ドル台へと急騰すると高値では3690ドル台半ばまで上昇。ロンドン序盤の反動安も3680ドル割れでは下げ渋り、ロンドン・NY市場にかけては3680ドル台を中心に保ち合い推移、NY引け後には3680ドル近辺へ。目先の主要レンジとしては引き続き3600ドルを下限に3690ドルから3700ドルが上限候補。足下では3670ドルで下値を固めつつ3700ドルの大台再トライの様相にも。
週間ベースでは+33.1ドル、0.91%高で4週続伸。4週続伸は3月以来、半年ぶり。
NYプラチナは+11.9ドル、0.85%高で3日続伸。9月3日(1455.1)以来、10日ぶりに1400ドルの大台を回復。アジア時間序盤の1380ドル台半ばが安値となってNY金の堅調推移に追随、1400ドルの大台ラインを挟んでの攻防を経て、ロンドン市場では1410ドル台へと上昇。NY市場でつけた高値では6営業日ぶりに1420ドル超え、ただしこれを維持できずに失速するとNY引け後には1400ドル付近へ。1370ドルから1460ドルまでの主要レンジ内で抵抗感が強まりつつあった1400ドル台へと水準を切り上げ、その先のレジスタンス候補1420ドルに到達して反落、次週は1400ドルの大台維持をかけた攻防から。
週間ベースでは+25.0ドル、1.80%高で6週続伸。6週続伸は7月以来で今年2度め。
ドル円は+46銭、0.31%の反発で4日(148.45)以来、1週間ぶりの高値。東京朝には147円10銭台の安値からゆるやかに上昇、午後には147円半ばへと水準を切り上げ、欧州時間には高市トレードの勢いが強まって147円90銭台へと急騰。147円後半での保ち合いとなった欧州・NY時間には一時148円台へと上昇する場面も、失速後には上値を切り下げてNY午後には147円40銭台まで下落、NY終盤には147円60銭台へと下げ渋り。長期化する保ち合い下限を147円に切り上げ、148円50銭までのレンジ内推移で次週、FOMC待ちへ。下抜けると141円半ばを目指す流れへ、上抜けなら153円半ば辺りまでが上値目標に。
週間ベースでは+28銭、0.19%高で3週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/12終値とチャート
- 2025年9月13日(土)時点の相場
-
国内金 : 18,796 円 9/12(金) ▼84(0.44%) 国内プラチナ : 7,147 円 9/12(金) ▼76(1.05%) NY金 : 3,686.4 ドル 9/12(金) ▲12.8(0.35%) NYプラチナ : 1,411.7 ドル 9/12(金) ▲11.9(0.85%) ドル円 : 147.67 円 9/12(金) ▲0.46(0.31%)
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