金プラチナ短期相場観

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米消費センチメント、10月速報は予想上回るも5ヵ月ぶり低水準

更新日:2025年10月11日(土)

ミシガン大消費者信頼感指数 2025年10月速報ミシガン大消費者信頼感指数の10月速報値は55.0。
市場予想の54.0は上回るも、前月からはわずかに-0.1の低下。ほぼ横ばい推移ながら、3ヵ月続落で8-9月は2ヵ月連続-3ポイント超の急低下。
下げ渋った格好も、5月(52.2)以来、5ヵ月ぶりの低水準。
現況は61.0で前月から+0.6、3ヵ月ぶりの反発で2ヵ月ぶり高水準に対し、期待は51.2で前月から-0.5、4ヵ月続落で5月(47.9)以来、5ヵ月ぶりの低水準。
1年先のインフレ期待は4.6%。2ヵ月連続0.1%の小幅低下で3ヵ月ぶり低水準。4-5月の6%台からは急低下も足下では下げ渋り。5年先は3.7%で前月から変わらず、6月(4.0)以来の高水準。

インフレ期待は以前よりは低水準ながら、下げ渋り、現況は回復の兆しも期待は下向きのまま。結果、米国の消費センチメントも低水準ながらも下げ渋る状態。
とりあえず、米政府機関の一部閉鎖の影響は見られない様子。
しかし、対中国の貿易戦争激化懸念再開、対立再燃が悪影響、となる可能性も。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年10月10日10日のNY金は+27.8ドル、0.70%の反発。前日の大幅安からの自律反発で4000ドルの大台回復トライとなった時間外、4010ドルまで反発後に失速すると3960ドル付近まで反落。前日安値手前で下げ渋るとロンドン・NY市場にかけて再び大台回復トライ、NY市場ではトランプ大統領が中国のレアアース輸出規制を巡って中国を批判、これを受けてのドル安急伸に連れ、4040ドル手前まで急騰。いったんは失速もドル安の戻りが限定的となり、4000ドルの大台がサポートに切り替わる格好にも。NY引け後にはトランプ大統領の対中国100%の追加関税発言で4030ドル台へと再反発。習近平中国国家主席との会談中止も示唆され、平穏だった米中関係に再び波風が立ち始め、調整局面継続の可能性もあったNY金は下げ渋り。3970ドルが目先の下値サポートとなって高値保ち合いの様相にも。これを維持できない場合には、3900ドル近辺までを目安に調整再開へ。反発局面継続で4080ドル超へと抜け出すようなら4120ドル近辺までを目安に一段高トライへ。
週間ベースでは+91.5ドル、2.34%高で8週続伸。8週続伸は2月以来、8カ月ぶりで今年2度め。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年10月10日NYプラチナは-33.4ドル、2.02%の続落で10月2日(1586.0)以来、1週間ぶりの安値。アジア時間には1670ドル近辺から1630ドル割れへと軟調推移、前日安値を大きく下回り、1610ドル台の安値をつけて下げ渋るとロンドン・NY朝にかけてはNY金の反発局面に追随、ロンドン序盤に1680ドル付近の高値をつけてNY朝にも1670ドル台回復トライ。しかし米中対立懸念再開となった流れではNY金には逆行、株価に追随する形でNY午後には1630ドル近辺へと水準を切り下げ、NY引け後には1620ドル近辺へと一段安。9月安値(1354.0)から10月高値(1725.7)の23.6%戻し(1638.0)を達成し、9日移動平均線(1634.9)も下抜けて強気のパーフェクトオーダーも崩れて失速感が強まる状況へ。38.2%戻し(1583.7)から1580ドルの節目でサポートされないようだと調整局面拡大へ、1520ドル辺りまでの下値切り下げも。
週間ベースでは-19.1ドル、1.16%安で10週ぶりの反落。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年10月10日ドル円は-190銭、1.24%安となって7日ぶりの反落。週初、10月6日(150.37)以来の安値へと巻き戻し。東京朝には153円20銭台まで上昇、前日高値をわずかに上回り、2月13日(154.67)以来8カ月ぶり高値をつけて失速。午後には153円割れへと水準を切り下げ、公明党の連立政権からの離脱も下押し圧力となり、一時152円30銭台まで急落。戻りも限定的となって欧州・NY朝にかけても152円半ばで軟調気味に。NY市場ではトランプ大統領の中国批判発言から米中対立激化懸念再燃となり、151円半ばへと急落。波乱の国内政局と米中対立再燃により、行き過ぎたドル高円安の流れが巻き戻された格好にも。153円10銭が当面の上限となり、9月安値(145.49)から10月高値(153.27)の23.6%戻し(151.43)を達成した現状、一段安へと向かえば38.2%戻し(150.30)、半値戻し(149.38)辺りまでが意識される可能性。
週間ベースでは+3.72円、2.52%の反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/10終値とチャート

2025年10月11日(土)時点の相場
国内金21,516 円 10/10(金) ▼97(0.45%)
国内プラチナ8,815 円 10/10(金) ▼68(0.77%)
NY金4,000.4 ドル 10/10(金) ▲27.8(0.70%)
NYプラチナ1,623.0 ドル 10/10(金) ▼33.4(2.02%)
ドル円151.18 円 10/10(金) ▼1.90(1.24%)

10/10(金)のその他主要マーケット指標

最高値更新続く金価格、NY金4100ドル超、国内金は22000円台へ 10/14(火)

米消費センチメント、10月速報は予想上回るも5ヵ月ぶり低水準 10/11(土)

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国内金価格が千円上昇するのに要した日数、過去最短を更新 10/9(木)

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