金プラチナ短期相場観

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NY連銀9月インフレ期待は5ヵ月ぶり高水準へと上昇

更新日:2025年10月8日(水)

NY連銀消費者調査・インフレ期待 2025年9月米政府関係の指標発表先送りが続くなか、NY連銀の消費者調査によれば、9月のインフレ期待は上昇。
1年先のインフレ期待は3.38%。8月から+0.18%、3ヵ月続伸で4月(3.63)以来、5ヵ月ぶりの高水準。
3年先は3.05%。4ヵ月連続横ばい推移となった8月の3.00%から小幅に上昇、これも4月(3.17)以来5ヵ月ぶりの高水準。
インフレ上昇への警戒感は底打ち、反発の兆しが進行。
ただし、1年先の地域別では北東部、中西部、南部がいずれも5-6ヵ月ぶりの高水準へと上昇したのに対し、西部地域だけが11ヵ月ぶり低水準へと低下。
また、1年先の年収別では低所得者層(5万ドル以下)が半年ぶり高水準へと上昇、中所得者層(5万-10万ドル)は1年10ヵ月ぶり高水準となった一方で、高所得者層(10万ドル超)は2ヵ月ぶり低水準へと低下。中所得者層でのインフレ警戒感が最も強い状況。

インフレ不確実性指数は11ヵ月ぶり低水準へと低下、1年後の所得成長期待は4年5ヵ月ぶり低水準。
1年後の失業率が上昇すると予想する人の割合は41.11%と5ヵ月ぶり高水準へと上昇し、1年以内の失業を警戒する人の割合も14.85%で5ヵ月ぶり高水準。
その一方で自発的離職を意識する人の割合は20.69%で1年2ヵ月ぶり高水準へと上昇。
インフレ期待も雇用情勢も、消費者レベルでは見通しが分かれる、微妙な状況に。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年10月7日7日のNY金は+28.1ドル、0.71%高で3日続伸。3日連続、今年43回めの最高値更新。アジア時間に4000ドルの大台にワンタッチ、いったんはこれがレジスタンスとなって3990ドルを挟んでの保ち合いに。ロンドン序盤に3970ドル割れの安値をつけて切り返すと押し目買いの勢いで4000ドルの壁を突破、NY市場では4010ドル台半ばまで上昇。反動安で一時3990ドル割れもNY午後には大台を維持しての推移となり、NY引け後には一段高トライの様相にも。米政府機関一部閉鎖の長期化懸念は続き、4000ドルの大台ラインへの抵抗感も一瞬で払拭。大台到達による達成感からの一服となるかどうか。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年10月7日NYプラチナは-9.5ドル、0.57%安で3日ぶりの反落。1640ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1680ドル近辺に前日到達し、この日は一服状態に。前日高値からの調整の流れは1650ドル近辺で下げ渋って保ち合いに、ロンドン序盤には一時1630ドル付近まで下げて折り返し、NY市場では1670ドル台まで反発して失速。その後は1640ドル近辺で下げ渋って1650ドル近辺へ。1680ドル近辺までの再トライ余地も残しながら、1630ドル近辺が浅めのサポート候補となって高止まりの様相にも。その下は1600ドルの大台、1580ドルの節目もサポート候補に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年10月7日ドル円は+153銭、1.02%高で4日続伸。2月18日(152.07)以来、8ヵ月ぶりの高値。高市トレード継続で堅調推移、東京朝には150円20銭台の安値から株高にも連れて60銭台まで水準を切り上げ、加藤財務相の円安けん制発言もあり、午後には150円20銭台まで下押しも東京市場終了時には150円70銭台へと反発。欧州時間からNY朝にかけては151円トライ、これを突破するとNY午後には151円80銭台へと一段高、NY終盤には152円トライへ。149円80銭の節目上抜けに伴う短期上値目標151円台到達後も、一服の気配はまだ見られず。高市政権スタートに向けた期待感が不安感などを上回る状態が続き、このままある程度期待感を維持する状況が続くようなら、多少の調整を挟みながらも円安基調継続で短中期的には今年高値圏、158円台を目指すような展開となる可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/7終値とチャート

8日の国内金価格は+365円、1.73%の大幅高で4日続伸。急騰局面は止まらず4日合計で1438円、7.19%の大幅上昇。3日連続、今年38回めの最高値更新。ちなみに昨年は10月31日までに年間44回の最高値更新。想定可能な節目水準としては6月高値(17508)から6月安値(16618)までの下落幅の561.8%戻し(21618)。下値サポートは2万円。今年9月以降の絶対値平均騰落値幅は176円。

プラチナ価格は+159円、1.84%高で4日続伸。3日連続、今年4回めの最高値更新。RSIは83.7%へと急上昇、5月26日(90.1)以来4ヵ月ぶりの高水準。9月29日(8401)から10月2日(8048)までの下落幅(353)の200%戻し(8754)を達成。過熱感を無視して一段高へと向かえば、261.8%戻し(8971)も。
※参考:金プラチナ国内価格10/8とチャート

2025年10月8日(水)時点の相場
国内金21,441 円 10/8(水) ▲365(1.73%)
国内プラチナ8,778 円 10/8(水) ▲159(1.84%)
NY金4,004.4 ドル 10/7(火) ▲28.1(0.71%)
NYプラチナ1,649.8 ドル 10/7(火) ▼9.5(0.57%)
ドル円151.90 円 10/7(火) ▲1.53(1.02%)

10/7(火)のその他主要マーケット指標

国内金価格が千円上昇するのに要した日数、過去最短を更新 10/9(木)

NY連銀9月インフレ期待は5ヵ月ぶり高水準へと上昇 10/8(水)

それでなくとも上昇しやすい10月の金価格、プラチナ価格 10/7(火)

高市トレードで円安・株高急伸、2万円台の金価格も再加速 10/6(月)

ISM非製造業は予想以上に失速、民間指標でも9月雇用は低調 10/4(土)


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