金プラチナ短期相場観

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米雇用者数、11月ADPでは3ヵ月平均でもマイナス圏入り

更新日:2025年12月4日(木)

雇用者数増減推移 NFP×ADP+3ヵ月移動平均 2025年11月ADP雇用は11月に大幅減。
11月のADP雇用者数は前月比-3.2万人。市場予想の+0.5万人を大幅に下回り、10月の+4.7万人からも急減、2年8ヵ月ぶりの低水準。
2ヵ月ぶりのマイナス圏で直近4ヵ月では3カ月がマイナス。
トレンドを示す3ヵ月平均では-0.5万人。10月から-1.0万人、4ヵ月続落で2020年8月(-0.5)以来、5年3ヵ月ぶりのマイナス圏入り。
トレンドとしては10月までの「増加ペース減速」から「減少トレンド」へと転換した可能性も。

なお、11月のISM非製造業景況指数は52.6で続伸、予想も上回り9ヵ月ぶり高水準。雇用指数は48.9で6ヵ月ぶり高水準、ただし6ヵ月連続の節目50割れ。
価格指数は65.4となり、ほぼ3年ぶり高水準となった10月から急低下で7ヵ月ぶり低水準へと失速。
雇用低調でインフレ圧力は緩和、12月の追加利下げのサポート材料に。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年12月3日3日のNY金は+11.7ドル、0.28%の反発。時間外には4240ドル近辺から4260ドルまでの反発トライ、失速後には4220ドル台半ばまで反落。これが安値となって下げ渋るとNY朝にはADP雇用の低調な結果を受けて反発、前日高値をわずかに上回る4270ドル台まで上昇も、ドルの下げ渋りとともに4230ドル近辺へと巻き戻し。4220ドル台での足場固めの様相も、4280ドルの節目手前での抵抗感も増す状況に。4280ドル超へと抜け出すことができれば4320ドル近辺までが短期上値目標。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年12月3日NYプラチナは+12.5ドル、0.76%高で3日ぶりの反発。下ヒゲを残して下げ渋った前日の流れを受けて時間外は1650ドル台を中心に保ち合いとなって下げ渋り、アジア時間の1640ドル付近が安値となり、NY市場では1660ドル台から1670ドル台へと反発トライ、NY引け後には1680ドル台へ。1650ドル近辺での足場固めから上値トライ再開を試す展開にも。1690ドルの節目を突破できれば1730ドル程度までを目安に一段高トライへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年12月3日ドル円は-66銭、0.42%の反落で11月14日(154.52)以来、半月ぶりの安値。前日NY市場での高値156円10銭台からの戻り売りが継続、東京朝の155円90銭近辺が高値となって軟調推移、東京市場終了時には155円半ばへ。前日安値と20日移動平均線(155.44)にいったんサポートされるも、欧州時間にはこれを維持し切れず。NY朝には155円40銭近辺での保ち合いとなって下げ渋り、低調なADP雇用は下押し圧力、予想を上回ったISM非製造業景況指数には一時反発の動きも、NY午後には軟調推移再開、155円ちょうど近辺までの下値トライ。155円半ばのサポート割れに伴い、154円半ば辺りまで下値余地拡大。156円ラインが目先の上限となり、これを上抜けるようなら反発トライへ、157円台が短期上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/3終値とチャート

4日の国内金価格は-58円、0.25%安で3日続落。11月28日(22902)以来の安値となり、失速感も増す状況に。22740円から23140円までの主要レンジ内で堅調を維持する9日移動平均線(22919)が浅めのサポート候補。軟調局面継続でこれを下回るようだと22740円の節目との攻防へ、これも割り込むようなら22600円近辺までの一段安も。23140円超へと切り返すことができれば最高値更新再トライへ。

プラチナ価格は+173円、1.95%高で3日ぶりの反発。堅調を維持して最高値更新再トライか、最高値圏での保ち合い形成か、という状況に。9120円超へと最高値更新なら次の目標水準は9200円超。最高値圏での保ち合いとなれば8860円が目先のサポートに。これを割り込むようだと堅調局面が崩れて調整トライへ、8740円程度までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格12/4とチャート

2025年12月4日(木)時点の相場
国内金22,998 円 12/4(木) ▼58(0.25%)
国内プラチナ9,039 円 12/4(木) ▲173(1.95%)
NY金4,232.5 ドル 12/3(水) ▲11.7(0.28%)
NYプラチナ1,662.7 ドル 12/3(水) ▲12.5(0.76%)
ドル円155.22 円 12/3(水) ▼0.66(0.42%)

12/3(水)のその他主要マーケット指標

米失業保険申請件数は新規も継続も減少へ 12/5(金)

米雇用者数、11月ADPでは3ヵ月平均でもマイナス圏入り 12/4(木)

昨年は8年ぶりに下落、NY金12月のカギを握るのはFOMC 12/3(水)

ユーロ圏製造業PMIは再び50割れ、節目との攻防継続 12/2(火)

三角保合い上抜け、金プラチナともに年内最後?の最高値トライ 12/1(月)


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