金プラチナ短期相場観

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米失業保険申請件数は新規も継続も減少へ

更新日:2025年12月5日(金)

新規失業保険申請件数・失業保険継続受給者数+4週移動平均 2025年11月29日までの週予想外に低調となった前日のADPとは対照的に、失業保険申請件数は予想外の改善?
11月29日までの週の新規失業保険申請件数は19.1万件。予想外の急減で、3年2ヵ月ぶりの低水準。前日の11月ADP雇用者数が2年8ヵ月ぶり低水準へと悪化したのとは逆の結果に。
4週移動平均では21.48万件となり、10ヵ月ぶりの低水準へと、これも急減。
仮にこの週の急減が一時的だったとしても、ピークウト後の減少基調は続いている様子。

22日までの週の失業保険継続受給者数は193.9万人で7週ぶりの低水準。4週移動平均は194.5万人となり、5週ぶりの低水準。4ヵ月ぶり高水準となった2週前からは続落となり、2021年11月末以来およそ4年間での最高水準を7月初旬と11月初旬につけてピークアウトの可能性も示唆する状況に。
この日の結果だけを見れば、利下げ見送りのサポート材料にも。
しかし、前日のADPなど最近の低調な雇用指標と合わせると、比較的採用も少なく、失業も少なく、求人も少ない状態。
米労働市場は活性化された状況とは真逆の、停滞状態に陥っている可能性を示唆。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年12月4日4日のNY金は+10.5ドル、0.25%の続伸。アジア時間には4240ドルを挟んでの小幅保ち合いから軟調推移、4200ドル付近まで下げて切り返すとロンドン・NY朝にかけて4230ドル台を回復、NY市場では一時4250ドル台まで上昇。しかし4240ドル台後半が重くなり、NY引け後には4240ドル割れへと失速。小幅上ヒゲの翌日に小幅下ヒゲを残して下げ渋り、4220ドルが目先の小幅保ち合い下限に、これを維持できない場合には4150ドル近辺までの下値切り下げも。4280ドルの節目上抜けなら4320ドル近辺までを目標に上値トライへ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年12月4日NYプラチナは-2.1ドル、0.13%の小反落。アジア時間序盤に前日高値をわずかに上回るも、1690ドルの節目手前で失速。軟調推移となってロンドン序盤には前日安値を下回って1630ドル台半ばまで下落。自律反発後、NY市場では1660ドルを挟んでの小幅保ち合いに。3日連続下ヒゲを残して下げ渋る展開も、1650ドルでの足場固めもやや不十分、1640ドルから1630ドルが目先の下値サポート候補にも。上方向には1690ドルの節目突破なら1730ドル程度までを目安に一段高トライへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年12月4日ドル円は-10銭、0.28%の続落で11月14日(154.52)以来、3週間ぶりの安値。東京朝には155円20銭近辺での保ち合いから前日安値と155円ラインにサポートされて反発すると155円50銭台まで上昇。これが高値となって失速後は155円30銭を挟んでの保ち合いで東京市場を通過。欧州時間スタートと同時にドル安の流れとなって155円割れへ、NY朝には154円50銭台まで下落して下げ渋り。米失業保険申請件数の予想外の減少を好感した場面では155円台回復へと急騰も一時的となって巻き戻し、しかし155円50銭台では再び下げ渋ってNY終盤には155円回復トライ。結果的に155円半ばの節目割れに伴う短期下値目安154円半ば辺りに到達し、下値トライ一服の様相に。引き続き下値再トライ余地も残しながら156円の上限までのレンジで様子見状態にも。上抜けの場合には157円程度までの上値トライも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/4終値とチャート

5日の国内金価格は-23円、0.10%安で4日続落。11月28日(22902)以来、1週間ぶりの安値。4日続落は6月20日以来、5ヵ月ぶり。22740円から23140円までの高値保ち合いレンジ半ばでゆっくりと軟調局面継続。次週、FOMCまではレンジ内推移濃厚と思われるものの、FOMC後には急変動も。レンジ上抜けなら23230円程度までを短期目安に最高値更新トライへ、下抜けると22600円近辺までの一段安トライへ。
週間ベースでは+73円、0.32%の続伸。

プラチナ価格は-147円、1.63%の反落。堅調地合いを維持しながらも高値圏での保ち合い形成の様相となり、9040円が目先の上限に。次週、これを突破できれば最高値更新再トライへ、9200円前後までを試しに行く可能性。8860円割れなら調整へ、短期下値目安は8740円程度まで。
週間ベースでは+40円、0.45%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格12/5とチャート

2025年12月5日(金)時点の相場
国内金22,975 円 12/5(金) ▼23(0.10%)
国内プラチナ8,892 円 12/5(金) ▼147(1.63%)
NY金4,243.0 ドル 12/4(木) ▲10.5(0.25%)
NYプラチナ1,660.6 ドル 12/4(木) ▼2.1(0.13%)
ドル円155.12 円 12/4(木) ▼0.10(0.06%)

12/4(木)のその他主要マーケット指標

米失業保険申請件数は新規も継続も減少へ 12/5(金)

米雇用者数、11月ADPでは3ヵ月平均でもマイナス圏入り 12/4(木)

昨年は8年ぶりに下落、NY金12月のカギを握るのはFOMC 12/3(水)

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