更新日:2026年3月19日(木)
事前予想通りFF金利据え置きを決めたFOMC、見通しには不透明感も。
FF金利誘導目標を3.50-3.75%、中央値3.625%維持を決定した3月FOMCでは、当面の見通しにおいては前回12月から変わらず。
2026年末時点の予想中央値は3.375%。前回から変わらす年内0.25%×1回の利下げ見通し。2027年末時見通しも3.125%で0.25%×1回の追加利下げ見通しを維持。2028年末時には3.125%で末枝沖見通しも維持。
ただし、中立金利とされる長期見通しは3.125%。前回の3.000%からは上昇。また、平均値では2026年以降の全てでわずかに上昇。
パウエルFRB議長は会見で、利下げ再開に向けては「インフレ鈍化の進展確認が必要」との発言。
足下のオイルショックによるインフレ懸念よりも、それ以前から続く関税ショックによるインフレの影響解消が重要、との発言も。
今年のインフレ見通しも2.5から2.7%へ、2027年も2.2%へ、PCEもコアPCEも上振れ予想となり、この動向が利下げ再開に向けて鍵を握ることにも。
市場予想では、1ヵ月前には年内0.25%×2回の利下げ予想がメインシナリオとなっていた状況から、イラン戦争開始後には年内1回へと後退、FOMC後には年内据え置き予想が強まる状況となり、株も金も売り優勢の展開に。
また、パウエル議長は5月の議長任期満了以降も、FRB本部の改修工事を巡る司法省調査が続く限り理事としての留任の意思を表明。さらに後任議長の議会承認が遅れた場合には臨時議長を務める考えも表明。
今後のインフレ動向とともに、FRB議長の動向、大統領との関係性などにおいても、先行き不透明感が漂います。
18日のNY金は-112.0ドル、2.24%の大幅反落で2月5日(4889.5)以来、1ヵ月半ぶりの安値。アジア時間の5020ドル台が高値となり、5000ドルの大台を挟んでの保ち合いがロンドン市場で崩れると急落へ。中東情勢緊迫化で原油が急騰、これに連れたドル高基調にも押され、NY朝には米2月PPIの上振れもあって4900ドル割れ。自律反発では4900ドルがレジスタンスに、NY引け後のFOMCでは予想通りFF金利据え置きも、見通し的にはタカ派傾斜で利下げ観測後退、安値では4800ドル付近まで一段安。5100ドルの節目割れに伴う短期下値目安4950ドル近辺到達後も下げ止まらず、過熱感などからはやや行き過ぎ圏。4900ドルを回復できないようだとこれが目先のレジスタンスとなる可能性も。
NYプラチナは-79.9ドル、3.74%安で3日ぶりの反落。アジア時間の2140ドル台が高値となって軟調推移、ロンドン序盤に前日安値を下回るとNY市場にかけては金の急落と米株急落局面にも連れて2020ドル割れへ。自律反発局面では2060ドル台で頭打ち、FOMC後の株安・金安局面では2010ドル割れへと一段安。目先、2040ドルを回復できないようだと一段安トライへの可能性、短期下値目安は1950ドル近辺まで。ただし、2000ドルの大台近辺がかなり強めのサポートを形成しつつある様子も。
ドル円は+89銭、0.56%高で3日ぶりの反発。2024年7月10日(161.71)以来、1年8ヵ月ぶり高値圏再トライ。東京朝には159円近辺での保ち合いから徐々に軟調推移、原油価格の下落局面にも連れる形で東京市場終了時には158円50銭台へ。安値をつけて切り返すと欧州時間には原油価格の反発に連れ高となって159円台へ、NY朝にはPPI上振れを受けて159円50銭台へと一段高。さらにFOMCのタカ派見通しで159円90銭台まで上昇。159円80銭の節目をわずかに上抜けたことから、もう一段の上値トライへと向かいやすい状況に。短期上値目標は160円台後半まで、ただし介入警戒感が重石となって160円ラインが超えられない状態が続けば失速も。下値サポート159円割れの場合には158円割れへと調整も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/18終値とチャート
19日の国内金価格は-724円、2.59%安となって6日続落。2月20日(27146)以来、4週間ぶり安値圏での一段安。6日続落は2024年12月以来、1年3ヵ月ぶり。今年の絶対値平均騰落値幅493円を大きく下回るペースでの軟調局面は6日めに急拡大、今年5番めの大幅安に。28110円の節目割れに伴う短期下値目安27800円付近に到達後も下げ止まらず、2月安値(26266)から3月最高値(29612)の61.8%戻し(27544)も突き抜け。次の警戒水準としては76.4%戻し(27056)も。
週間ベースでは-1304円、4.57%の大幅反落。
プラチナ価格は-388円、3.30%安で3日ぶりの反落。揉み合いの9日移動平均線(11709)と21日移動平均線(11776)をわずかに上抜けたのも束の間、これがレジスタンスとなる形で急反落。保ち合い上限を11770円に切り下げて11300円の下限との攻防へ、これを下抜けると一段安トライへ、11090円辺りまでが短期下値目安に。11770円超へと切り返すことができれば反発再トライへ、12000円台回復を目指す展開にも。
週間ベースでは-472円、3.98%の反落。
※参考:金プラチナ国内価格3/19とチャート
2026年3月19日(木)時点の相場
国内金:27,219 円 3/19(木) ▼724(2.59%)
国内プラチナ:11,374 円 3/19(木) ▼388(3.30%)
NY金:4,896.2 ドル 3/18(水) ▼112.0(2.24%)
NYプラチナ:2,056.6 ドル 3/18(水) ▼79.9(3.74%)
ドル円:159.89 円 3/18(水) ▲0.89(0.56%)
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