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2011年、金は1,400ドル、プラチナは1,800ドル前後でスタート。年前半は中東情勢の悪化を背景に、「安全資産」とされる金は買われやすい状況が続きました。
春以降はギリシャの債務危機懸念、夏には米国の債務上限問題の影響、そして8月5日に米格付け会社S&Pが米国債を最上級の「AAA」から「AA+」へと一段階格下げしたことをきっかけに米国のデフォルト懸念の高まりから金相場は急騰。
そして世界中で金バブルと言われた8月後半~9月上旬には1,900ドル前後まで、史上最高値を更新し続けました。
一方のプラチナは荒い値動きながらも、概ね横ばい推移が続き、9月以降の急落で金との価格差逆転となります。
その信用不安の高まりと金バブルによる相場の急騰は、9月中旬のECBと主要中銀との協調によるドル供給オペなどをきっかけにいったん落ち着きを取り戻し、同時に金もプラチナも暴落。
秋以降の市場の注目はギリシャから欧州全体に広がった欧州債務危機への懸念。ECB(欧州中央銀行)や欧州首脳の動向に相場も大きく動きます。
年末のECBによる利下げやLTROなどの政策発表の度に一時的な懸念の沈静化とともに金やプラチナの価格も下落へ。
年末には金が1,500ドル台半ば、プラチナは1,400ドル割れへと下落しました。
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