更新日:2013年5月24日(金)
バーナンキ証言を受けて米国の金融緩和縮小へ向けての思惑がやや混乱気味となったことも影響したのでしょう。日経平均の暴落を始め主要国の株価が大幅下落となった翌日も戻りはやや限定的、という感も。行き過ぎた相場の調整色が強い展開となっています。
逆に売られ過ぎていた金も買い戻し優勢、これも調整かもしれません。
このところ軟調推移が続いていたプラチナは、リスク回避の流れに同調するように下落。プラチナの場合はもともと行き過ぎた相場状態ではなかった為に調整も入らなかった、と見ることもできそうです。
NY市場、金は今年安値圏から1.78%の大幅反発。ドル売りへの逆相関、リスク回避の安全資産としての名残りもあったようで1,400ドル台目前まで上昇。4月後半から5月10日まで揉み合いを続けたレンジ下限の1,440ドル辺りまで上昇余地が拡大。
プラチナはリスク回避の流れで0.81%の反落。1,480ドルのレジスタンスが少しづつ効き始め、下落目標地点1,360ドル台への可能性が徐々に高まる展開も。
ドル円は昨日時点で懸念した上昇圧力減退と10年債利回り高止まりなどによる不安が現実に、というよりも日経平均暴落の影響で1.09%円高に。102円20銭のレンジ下限を下抜けたことで、100円ちょうど付近までの下落リスクも浮上。しかし、ドル円の下落もやや行き過ぎた展開の可能性もあり、日経平均が反発するなかドル円も102円台半ばの水準をしっかりとキープできるようなら今回の下落リスク実現の可能性も縮小へ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/23終値とチャート
国内、金は続伸で上値抵抗線4,760円を上抜け、大幅下落のリスクは一旦解消。当面の目標は4月から5月中旬まで続いたレンジ上限付近の4,870円辺り。サポートラインは4,720円。
週間ベースではわずかに6円、0.13%の上昇。
乱高下状態が続くプラチナは1.5%の反落。堅調推移の流れに戻ったかと思われた矢先に株価の下落に追随するようにリスク回避の流れ。上昇目標消滅で逆に4,870円付近までの下落目標点灯。これも乱高下のなかでの行き過ぎの展開の可能性も。上方向の節目は5,100円。
週間では-64円、-1.26%と2週続落。
※参考:金プラチナ国内価格5/24とチャート
2013年5月24日(金)時点の相場
国内金:4,767 円 5/24(金) ▲23(0.48%)
国内プラチナ:5,013 円 5/24(金) ▼77(1.51%)
NY金:1,391.8 ドル 5/23(木) ▲24.4(1.78%)
NYプラチナ:1,457.2 ドル 5/23(木) ▼12.0(0.82%)
ドル円:102.02 円 5/23(木) ▼1.12(1.09%)
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