更新日:2013年6月6日(木)
昨日の成長戦略第3弾に関する安倍首相の講演から日経平均が急落し、今年3番めの下げ幅を記録、遂に4月の日銀緩和発表前の水準にまで下落してきました。為替も円高傾向が強まりドル円は5月上旬の水準に。NY金、プラチナは比較的堅調な推移も米国の緩和縮小懸念の拡大と後退の狭間で日々上下に振られる展開に。国内価格は基本横這い推移傾向ながらも上下動の激しい日々。
日経平均とドル円相場の相関関係が強まるなか、高値圏を維持していたNYダウも下落傾向が強まり、昨日は200ドル超の下落で1ヶ月ぶりの15,000ドル割れ。リスク回避傾向が強まる流れとなっています。
今朝の米・ベージュブックでは雇用も「いくつかの地区でゆっくりと」拡大となってはいますが、昨日のADP雇用者数は予想を下回る低調ぶり。明日の雇用統計でもそれほど良い数字は期待できません。
米緩和策の早期縮小懸念後退なら株高、ドル安。NY金にはサポート材料。日経平均も持ち直し傾向なら円安でドル円は乱高下となる可能性も。
いずれにしてもこの週末から週明けにかけての一波乱、に警戒しておきたいところです。
NY市場、金価格はわずかに0.09%の反発。前日比1%未満の小動きは5日ぶり。しかしADP雇用者数の下振れなどを受けて一時1,410ドルまで上昇し、その後押し戻される展開。ここ一週間は1,400ドル前後の攻防が続き、毎日高値では1,410ドルを超えるも終値ではこのラインを超えられない状況。ここを超えなければ当面の目標地点、1,440ドル台には到達できないことに。サポートラインは1,390ドル。
プラチナは1.3%の反発で5月14日以来となる1,500ドル台。上昇バイアスを強めつつ、1,570ドルの上値目標を目指す展開。下方向のサポートラインは1,460ドル。
ドル円は0.93%反落で再び99円付近。昨日には500円超下落した日経平均に連動する傾向を強めており、やや雲行きの怪しい展開に。行き過ぎの可能性もあるものの、下値リスク97円台前半までの可能性も浮上。上方向は100円ちょうどが節目に。今朝の日経平均が一時的に1万3千円割れ後回復傾向にあり、底打ちならドル円の円高リスクも軽減か。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/5終値とチャート
国内、金価格は続落で4,690円台のレンジ下限を下抜け。流れは下方向、最大下落目標は4,440円付近。ドル円相場の円高が進むようなら目標値へ向けての可能性も高まるところ。ドル円相場依存の現状は株価依存とも。上方向の抵抗線は4,790円。
プラチナは小幅に続伸。流れはまだ下方向やや優勢ながらも上昇目標5,120円付近への可能性も徐々に高まる状況。下限4,920円を維持する限り、流れ好転も。
※参考:金プラチナ国内価格6/6とチャート
2013年6月6日(木)時点の相場
国内金:4,649 円 6/6(木) ▼48(1.02%)
国内プラチナ:5,017 円 6/6(木) ▲7(0.14%)
NY金:1,398.5 ドル 6/5(水) ▲1.3(0.09%)
NYプラチナ:1,510.6 ドル 6/5(水) ▲19.5(1.31%)
ドル円:99.06 円 6/5(水) ▼0.93(0.93%)
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