更新日:2013年6月7日(金)
米雇用統計を前に波乱の相場となっています。日経平均は小幅下落ながらも2ヶ月ぶりの1万3千円割れ。魔の木曜日は、6週連続で下落しており、5月23日の7%超、30日の5%超の下落も木曜日でした。
為替市場も突然の円高進行。膨れ上がった円売りポジションの巻き戻しと見られますが、米国の緩和策早期縮小観測の後退なども背景にはあるのかもしれません。今朝もまだ、株安円高の負のスパイラルが続いています。
しかし、4月の金価格急落、5月の日経平均急落、そして6月に入ってドル円も急落。そろそろ落ち着きを取り戻し始めても良さそうな頃合いにはなってくるのではないでしょうか。
そのきっかけが本日の米・雇用統計となるのかどうか。
昨日の新規失業保険申請件数は若干の増加で4週移動平均でも4週連続の増加、足元での悪化傾向を示しましたが、少し長めに見れば減少トレンドは継続しています。水曜のADP雇用者数も予想を下回り、今回の雇用統計では、市場予想も控えめな数字となっており、ネガティブな結果となる可能性は低いのではないかと見ます。期待値の低さからポジティブ・サプライズの可能性すら、ある程度考えられそうです。
もし、今の状況でネガティブ・サプライズならドル安円高の進行、に要注意です。この場合、金価格は上昇しそうですが。
なお、NYダウはスーパーチューズデーと言われ、今年1月から20週連続で火曜日に上昇していましたが、今週の火曜日、遂にその記録が途切れ、翌日には200ドル超の下落で1万5千ドル割れ、軟調地合いを強めています。
日経平均の下げ止まりを確認するためには、来週の、魔の木曜日脱出を確認する必要がありそうです。
NY市場、金価格はドル売りの流れに対応して1.23%上昇。最近上値を抑えこまれていた1,410ドル付近を少し抜けた形で目標値1,440ドル台に向けて少し前進。下値サポートラインは1,390ドル。短期的には緩やかな上昇トレンド継続中。
プラチナも1.23%上昇の続伸で4月10日以来約2ヶ月ぶりの水準。上昇ターゲットは1,570ドル。1,460ドルがサポートライン。
ドル円は2.1%の急落。昨日の懸念、97円台前半までの下値リスクが現実に。一日の騰落率が上下どちらかに2%を超えたのは今年2回め。前回は日銀緩和の4月4日に3.54%上昇。安値で95円80銭台まで下げたのは4月16日以来。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/6終値とチャート
国内、金価格は3日続落。ドル円急落もNY市場の上昇で相殺、0.6%の下げ幅にとどまり4,600円台前半を維持。決して強い下落トレンドではないものの、最大下落メドとして4,400円程度までの可能性には警戒。ドル円が下げ止まれは下落圧力も緩和方向へ。
この1週間は-163円、-3.41%で3週ぶりの大幅反落。
プラチナはわずかに反落。1週間前に点灯した上昇目標5,120円に対して全く近づくこともできず、やや方向感も喪失気味。NY市場価格とドル円の均衡状態。
週間ベースでもわずかに9円、0.18%の下落。先週も3円、0.05%上昇と小動きが継続中。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート
2013年6月7日(金)時点の相場
国内金:4,623 円 6/7(金) ▼26(0.56%)
国内プラチナ:5,007 円 6/7(金) ▼10(0.20%)
NY金:1,415.8 ドル 6/6(木) ▲17.3(1.24%)
NYプラチナ:1,529.3 ドル 6/6(木) ▲18.7(1.24%)
ドル円:96.97 円 6/6(木) ▼2.09(2.11%)
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