更新日:2013年6月8日(土)
注目を集めた米5月の雇用統計は強弱入り交じる結果となり、マーケットの乱高下が、判断に迷う状況をよく表していました。現在の雇用者数増加ペースでは早期の量的緩和縮小は困難、という見方も相変わらず強いようですが、雇用者数増を素直に好感し、早期縮小へと傾斜する向きも多く、それぞれの想いで株買い、ドル買い、金売りとなったようです。
ここまで市場を賑わした、日本株売り、円高進行も、それぞれ節目となるところまでの調整を終え、今回の雇用統計の結果は、中途半端な数値がらも反転のきっかけとしては十分だったのかもしれません。
もっと大きな材料は、ジョージ・ソロス氏の日本株買い、円売り再開報道かもしれませんが。
NY市場、金価格はドル高株高の流れを受けて2.3%の大幅反落。21日移動平均線にサポートされて形成していた緩やかな上昇トレンドが崩れてしまった形。前日までの流れが一変して株高ドル高の勢いが増し、金価格の下落が加速するほどの状況には、今のところはなっていないものの、サポートラインを割れたことで上昇目標はいったん消滅。下値リスク拡大、年初来安値を更新して1,300ドル近辺までの可能性も。上方向は1,420ドルが抵抗線。
週間では9.6ドル(0.69%)安で3週ぶりの反落。
プラチナも1.74%の大幅反落となったものの、ここまでの短期上昇トレンド度合いが金よりも強かったことにより、流れをキープ。1,570ドルの上値目標へのトライ継続。サポートラインは1,460ドル。
週間ベースでも40.8ドル(2.79%)高で2週続伸。
ドル円は雇用統計直後の乱高下で95円まで下げて反発。元々の下値メド97円台前半を大きくオーバーランし、長めの下ヒゲを残しての反発となったこと、そのヒゲは一目均衡表の雲の下限で反発、終値では雲の上限を超え、ちょうど90日移動平均線上での反発となったことなどから、調整局面終了の可能性は大か。
週間では2円80銭(2.85%)安、3週続落。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/7終値とチャート
なお、NYダウが200ドル超の上昇で週末を終え、週間でも3週間ぶりとなる0.88%上昇に。
日経平均は週間で6.51%安の3週続落。次週反発へと持ち直しそうです。
2013年6月8日(土)時点の相場
国内金:4,623 円 6/7(金) ▼26(0.56%)
国内プラチナ:5,007 円 6/7(金) ▼10(0.20%)
NY金:1,383.0 ドル 6/7(金) ▼32.8(2.32%)
NYプラチナ:1,502.6 ドル 6/7(金) ▼26.7(1.75%)
ドル円:97.56 円 6/7(金) ▲0.59(0.61%)
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