更新日:2013年6月10日(月)
今日~明日の日銀・金融政策決定会合では、日本版LTROとも言われる、長期資金供給オペの導入が期待されます。黒田日銀の異次元緩和の誤算の一つ、とされる長期金利の上昇、乱高下。金利全体を押し下げる効果を期待していたはずが、ここまで完全に裏切られた形で、当時0.5%付近まで下落していた10年債利回りは現在0.8-0.9%の高水準。
これを沈静化、金利の低下を目的として、現在1年以下の固定金利オペを2年以上に延長する、というものです。
銀行は、日銀から0.1%の低金利で資金調達し、金利の高い国債購入が可能となり、そして国債利回り低下へ、という思惑です。
2011年12月と2012年2月に合計1兆ユーロの資金供給を行ったECBのLTROでは、期間3年、供給額も無制限、担保要件も緩和し、当時のイタリアやスペインの金融危機懸念を緩和させ、高騰していた国債利回りの沈静化に成功しています。
先週末の米雇用統計をきっかけに株安・円高の流れも一旦収束し、反発への兆しも見せてはいますが、今朝のドル円相場は98円台から再び97円台に押し戻される展開でやや頭打ち。
明日の日銀会合でLTRO導入決定なら、円安サポート材料となりそうです。
週明け国内、金価格は4営業日続落。週末のNY市場の下落とドル円乱高下を受けて1.4%の下落。短期下落トレンドの勢いが加速してしまった様子。90日移動平均からの乖離率は下方向最大レベルの節目-5%を3日連続超過で-7.5%に達し、RSIも要注意レベルの30付近まで下落し、かなりの売られ過ぎ圏。それでも下値目標は4,440円付近、もう少しの下落余地も。上方向の節目は4,790円。
プラチナも1.4%下落。しかしサポートライン4,920円手前で下げ止まり。流れは下方向へと傾きつつもサポートラインをキープできれば5,120円の上昇目標はまだ有効。
※参考:金プラチナ国内価格6/10とチャート
2013年6月10日(月)時点の相場
国内金:4,556 円 6/10(月) ▼67(1.45%)
国内プラチナ:4,939 円 6/10(月) ▼68(1.36%)
NY金:1,383.0 ドル 6/7(金) ▼32.8(2.32%)
NYプラチナ:1,502.6 ドル 6/7(金) ▼26.7(1.75%)
ドル円:97.56 円 6/7(金) ▲0.59(0.61%)
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