更新日:2013年8月9日(金)
異常な暑さが続き、時折襲ってくるゲリラ豪雨すら快適に感じてしまう日本の夏。サマーバケーションの市場でも時折襲われる、ゲリラ豪雨のような乱高下。発生しやすい場所は、金、プラチナ、そして日本株。
今年の夏は、比較的ゲリラ豪雨が少ないNYダウやドル円相場との違いは、7月以降の騰落率推移をチャートで見ると一目瞭然。
ここまでの騰落率ではプラチナ、金の上昇が目立ちますが、注目すべきは変動率。NYダウの4.8%、ドル円の4.9%に対して日経平均は8.7%。金は9.8%、プラチナは昨日の急騰で11.9%に。
6月以降の推移チャートを見ると、真夏の乱高下ぶりがよくわかります。
6月中にはあまり差がなかったチャートの推移が、6月下旬の金、プラチナの急落、日本株の急騰で大きく変動します。
この約2ヶ月間の騰落率ではNYダウが+1.6%、ドル円が-2.8%。
緩和縮小に向けたマイナス要因と米景気回復へのプラス要因の相殺の結果が+1.6%。
緩和縮小、さらに利上げ観測が高まり過ぎた反動の結果が-2.8%。
これが現在のトレンドの中心を表しているような気がします。
NY市場、金相場は6日続落後の小動きに物足りなさを感じた翌日に1.9%の大幅続伸。下方向の節目となっている1,270ドル台手前で下げ止まったことが大きい。ここ数日間の乱高下で方向感はまだ見出だせない状況ながら1,350ドル台の上値目標へも希望が。
プラチナは今年最大の上げ幅となる3.7%の大幅続伸で1,500の大台寸前まで買われる展開。今年最安値圏からの反発局面、7月1日の3.4%上昇を上回り、7月2日の4.5%上昇に次ぐ上昇率。やはり下方向の節目1,420ドル近辺で下げ止まり続けたことが大きな買いを誘った要因の一つ。7月20日に点灯した上値目標1,470ドルをようやく突破、23日に浮上した1,500ドルにほぼ到達。
ドル円は5日ぶりの反発。95円80銭台まで円高進行後に反発も97円付近の壁が厚そう。円高優勢の流れは変わらず、95円台前半まで、もうひと押しの可能性も十分残る状況。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/8終値とチャート
国内、金価格は2.5%の大幅続伸。下値メド4,140円近辺少し手前、4,150円台で切り返して反発し始めた可能性も否定できないものの、依然下押し圧力のほうが大。
プラチナは7日に2.4%下落して下限割れ、今度は4%上昇で上限超えの乱高下状態。下落サインはダマシに終わり、ここ最近の抵抗帯となっていた90日移動平均線も一気に上抜け、8月2日に点灯した4,950円の上値目標を再度目指す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格8/9とチャート
2013年8月9日(金)時点の相場
国内金:4,260 円 8/9(金) ▲102(2.45%)
国内プラチナ:4,846 円 8/9(金) ▲185(3.97%)
NY金:1,309.9 ドル 8/8(木) ▲24.6(1.91%)
NYプラチナ:1,491.6 ドル 8/8(木) ▲53.3(3.71%)
ドル円:96.70 円 8/8(木) ▲0.37(0.39%)
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