更新日:2013年8月15日(木)
NY市場、金相場は0.98%反発。6月半ばに1,360ドル台から1,300ドル割れへと急落し、6末-7初の1,210ドルで一旦底打ちして以降、回復局面が進んできましたが、2ヶ月前の急落時に飛び越えてしまった1,330-1,350付近の水準が大きな抵抗帯となっています。
7月中旬以降の1ヶ月間は、1,340ドルを超えられない状態が続きます。この1,350ドル手前の大きな壁を超えることができるかどうかが大きな分岐点となりそうな状況になってきています。
さらにもう一つ、大きな分岐点がありそうです。90日移動平均線です。
下落基調が進む今年のNY金相場は、年初から常に90日移動平均線の下を推移し続けてきました。
その乖離率は、最大時6月末には-18%辺りまで拡大していましたが、今朝時点では-2.1%まで縮小しています。年初の1月後半以来となる最小レベルです。
現在1,362ドルあたりに位置する、この90日移動平均線を、今年初めて上抜けできるかどうかが、もう一つの大きな注目ポイントとなりそうです。
1,350ドル水準との攻防がもうしばらく続いた場合、時間の経過とともに90日移動平均線は低下してきます。この90日移動平均線の壁を上抜けできたなら、1,350ドル水準の大きな壁を突破できる可能性も高まりそうです。
金ETP、SPDRゴールド・トラストの最大保有者であるジョン・ポールソン氏が持ち分を半減させ、ジョージ・ソロス氏が全てを売却したことが伝わっていますが、これは6月末時点でのこと。7月以降の買い増しの有無などの動向が判明するのは数ヶ月先。
プラチナは0.37%の小幅上昇で2日続伸。金相場の堅調推移が続いた場合には、連れ高となり、今は弱めの目標である1,550ドル台への可能性も高まりそうです。サポートラインは1,420ドル台と、その上の1450ドル付近。
ドル円は-0.08%の小動き。98円手前の上値目標値到達に伴って動意がなくなってきた様子。トレンドレス状態に入ってきており、当面の下方向の節目は96円20銭、上方向は98円台から99円台半ば。6月以降の流れで見ると、三角保ち合いを形成中で上下のレンジが縮小中。やや大きめのトレンド発生への準備段階か。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/14終値とチャート
国内、金価格は6日続伸となっても1.2%の上昇。4,350円付近の居心地の良い水準への未練を断ち切るように4,400円の大台寸前まで上昇。上昇圧力が強まり、上方向の節目4,480円も射程圏内へ。
プラチナも1.3%上昇で6日続伸。2週間前のターゲット4,950円にようやく到達。6月の急落前の揉み合い水準に達したことで5,000円の大台が意識され、次のターゲット5,070円への可能性も少し上昇。※参考:金プラチナ国内価格8/15とチャート
2013年8月15日(木)時点の相場
国内金:4,397 円 8/15(木) ▲52(1.20%)
国内プラチナ:4,970 円 8/15(木) ▲62(1.26%)
NY金:1,333.4 ドル 8/14(水) ▲12.9(0.98%)
NYプラチナ:1,505.2 ドル 8/14(水) ▲5.5(0.37%)
ドル円:98.12 円 8/14(水) ▼0.08(0.08%)
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