更新日:2014年1月27日(月)
波乱含みの1月相場も残り1週間、年初の1ヶ月はリスクオフ傾向優勢のまま終えることになりそうですが、足元でのネガティブ材料によって株安円高、そして金が買われやすい地合いが継続中。
先週の中国HSBC製造業PMIの下振れや、中国の理財商品デフォルト懸念に伴うシャドーバンキング不安の再燃、その前にはルー米財務長官による円安牽制ともとれる発言もありました。アルゼンチンペソの急落、トルコリラや南アランドなど新興国通貨の下落、豪ドルの下落、そして日米欧主要株の下落傾向が続きます。
こうなるとネガティブ論も続出し、今週の米FOMCでのテーパリング見送り待望論も。ドル円相場もテクニカル的に見て、年末の105円40銭台で円安トレンンド終了、という見方も。
これにはひとつ気になる点もあり、ドル円相場の長期チャートを見ると、これまで1998年8月の147円20銭台、2002年2月の134円70銭、2007年6月の124円10銭台、そして2013年末の105円40銭とほぼ5年サイクルで節目となる高値をつけています。
2013年末の105円40銭は節目の高値ではない、と仮定すると、5年サイクルにしては長すぎる、という懸念は残ります。
しかし一方では、今朝発表された日本の12月貿易収支は18ヶ月連続赤字となり、足元3ヶ月は連続で1兆円台の大幅赤字。通年でも3年連続赤字となり、貿易赤字は常態化。日米の金融政策の違いによるドル買い円売り圧力が続く流れは、そう簡単には変わりません。
むしろ、絶好の押し目買いのチャンス、との見方のほうに賛同したいところ。
目先のドル円相場の下落メド101円80銭にも今朝時点で到達し、下げ渋る展開が続きます。ここから反発へ向かい、すぐに105円40銭を突破するような流れに戻ると考えるのにはまだ無理がありますが、今年1年間、105円40銭を超えられないと予想することには、もっと無理があるように思えます・・・。
週明け、国内金価格は0.16%の小幅続伸。上方向へのバイアスは既に縮小中で、4,320円から4,390円までの間でレンジを形成中。上限を超えることが出来なければ、12月後半からの短期上昇トレンドは終了。当面はこのレンジを中心に推移しながら次の展開待ちとなる可能性。近いうちに上限を超えるなら、上昇トレンド再加速の可能性も。
プラチナは2.29%の大幅下落で9月25日以来の下げ幅。21日まで一方的な上昇が続いたことにより、調整幅もそれなりの値幅となるのはやむを得ない流れ。目先はわずかに下方バイアスが強まる状態ながらも、4,880円台の21日移動平均線にサポートされ、4,740円で水平状態の90日移動平均線からは3.4%上方に位置。値幅で見ると、上昇分の38.2%戻しで4,891円、半値戻しで4,833円、61.8%戻しの4,775円辺りも目安に。
※参考:金プラチナ国内価格1/27とチャート
2014年1月27日(月)時点の相場
国内金:4,367 円 1/27(月) ▲7(0.16%)
国内プラチナ:4,900 円 1/27(月) ▼115(2.29%)
NY金:1,264.3 ドル 1/24(金) ▲2.0(0.16%)
NYプラチナ:1,428.6 ドル 1/24(金) ▼34.6(2.36%)
ドル円:102.26 円 1/24(金) ▼1.00(0.96%)
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