更新日:2014年5月23日(金)
1年前の今日、5.23ショックと呼ばれたその日は日経平均が1,143.28円、7.32%もの暴落となった日。
前日のバーナンキ前FRB議長によるQE縮小示唆発言により、市場の混乱を招く発端となった日で、それまで買われ過ぎていた日経平均も15,627.26円から14,483.98円へと暴落すると、その後6月初旬の12,800円台まで大幅調整局面が続きました。
ドル円も103円14銭から102円02銭まで急落し、その後6月14日の94円10銭台まで大幅調整へ。
なお、金相場は4月の暴落後の安値圏1,360ドル台から1,390ドル台へと急反発、その後は6月初旬の1,410ドル台まで反発局面が継続。
新興国通貨安も誘発し、市場が混乱した昨年5月は文字どおり、セル・インメイとなりました。
今年の5月は大きな混乱こそないものの、日経平均の軟調推移とドル円の円高傾向の流れは年初から継続し、ゆるやかなセル・インメイ状態を形成し、それぞれ節目の14,000円、101円付近での攻防となった状態で迎えた1年後。
日経平均は21日の一時14,000円割れから反発傾向が進み、23日前場終わりで14,470円台近辺。
ドル円も21日の一時101円割れから反発し、23日午前中時点で101円70銭台。
それぞれ1年前の急落時の価格、14,483.98円、102円02銭が目前の状況に。
節目の日に、1年前の価格を上抜けるかどうか、この1年間の円安株高帳消し状態から、プラス圏へと反発できるか、重要な節目を迎えています。
22日のNY市場、金相場は0.54%の反発。インドの金輸入規制緩和観測を背景に買い優勢の流れのピークは米新規失業保険申請件数が大幅増となった午後21時30分。1,300ドル台回復はこの一瞬で反落、4月の中古住宅販売件数が順調に伸びたことも重しとなり、再びレンジ中央値1,295ドルに回帰。1,280-1,310ドルが上下の重要ライン、このなかでさらにレンジを縮小する動きで1,280ドル台後半から1,300ドル台前半へと三角保ち合い状態。レンジブレイクが近づきつつある予兆か。
プラチナ相場は1.23%の大幅高で続伸。1月23日から始まった南ア鉱山スト開始からちょうど4ヶ月経過した節目の日、抵抗帯となりつつあった1,480ドル台をあっさりと上抜けると今年高値を更新し、昨年9月6日以来の高値水準に。サポートラインは1,460ドル台に引き上げ。週明け、月末にかけて1,500ドルの大台超え、目標水準1,530ドル付近に向けて上値を伸ばす可能性が高まってきた様子。
ドル円は0.37%上昇の続伸。予想を下回る米経済指標にも反応は限定的。前日の100円割れで目標水準到達からの下ヒゲの長いタクリ足を残した流れが継続、米長期金利の上昇にも支えられ1週間ぶりに101円台後半を回復。101円20銭台の200日移動平均線を瞬間的に下抜けて反発した形を維持しており、円高圧力は大幅に緩和。それでも再度100円割れへのリスクもまだわずかに残る状況。雲のねじれが発生する変化日の今日、21日の急落・急反発で円高の流れが転換したのかどうかを確認する日。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/21終値とチャート
国内金価格は0.78%の大幅上昇で6日ぶりの反発。売り圧力が強まっていた流れを払拭するようにレンジ下限の4,500円寸前からレンジ半ばへ。右肩上がりの90日移動平均線にサポートされ、9-21日移動平均線を一気に上抜け。しかしこの短期線2本はデッドクロス状態での右肩下がりを維持。RSI49.6が示すとおり、ニュートラル状態に戻したところ。
週間ベースでは+7円(+0.15%)の続伸。
プラチナは1.27%の大幅上昇で続伸。地合いの良さをそのままに上値を伸ばすと、今年高値を更新、目標水準5,160円程度にもようやく到達、昨年3月12日以来の高値水準に。NY市場にまだ上値余地があり、ドル円の急反落がなければもう一段の上昇も。当面の上値目安は5,250円近辺。
週間では+71円(+1.39%)となり、変わらずの週を含めて4週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格5/23とチャート
2014年5月23日(金)時点の相場
国内金:4,543 円 5/23(金) ▲35(0.78%)
国内プラチナ:5,183 円 5/23(金) ▲65(1.27%)
NY金:1,295.0 ドル 5/22(木) ▲6.9(0.54%)
NYプラチナ:1,493.1 ドル 5/22(木) ▲18.2(1.23%)
ドル円:101.73 円 5/22(木) ▲0.37(0.37%)
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