更新日:2014年5月24日(土)
今週、一時的に14,000円の節目を割れて反発に転じた日経平均は14,400円台半ばへ、さらに週明けには14,500円台後半での寄り付きも予想される状況で既に5月は陽線転換、今年初で5ヶ月ぶりとなる前月末比プラス圏で5月を終える可能性が高まってきました。
同じく今週101円の節目を割れて反発に転じたドル円は、米10年債利回り低下にもかかわらず102円寸前まで戻し、4月終値102円24銭も射程圏に。
黒田日銀総裁は「日米の経済のパフォーマンス格差から円高になる理由はない」と発言。
プーチン大統領は「国際的な標準を満たしてはいないが、ロシア政府は25日の選挙で選ばれた次期ウクライナ大統領に協力する」と発言。
米株の好調さも背景に、VIX指数は今年最安値を更新し11.36まで低下。
集団的自衛権の問題に重点を置いていた安倍首相が、経済優先路線に回帰したことも、さらなる援軍となりそうです。
公明党の岩盤を崩せないことでいったんは撤退、との見方もあるようですが、6月の新成長戦略に向けて、法人減税、GPIF改革などが注目されます。
株高と内閣支持率が連動する「株価依存内閣」の安倍政権としては、さすがにここまで低迷が続いた株価にも危機感を感じ始めた様子。
国内の支持率よりも、海外投資家の支持を取り戻す必要があるアベノミクスとしては、6月が勝負どころ。
今週の株高・円安方向への反発の流れが、もし短命で終わるようなら、日経平均もドル円も再度節目割れ、どころでは終わらない可能性も出てきそうです。
23日のNY市場、金相場は0.25%の小幅反落。ドイツの5月IFO企業景況感指数が予想外の低下となったことを受けてユーロ売りドル買いが進行すると、金も対ドルで売り優勢の展開へ。1,286ドルまで下げた後に1,290ドル台前半まで買い戻されたタイミングでは、米4月新築住宅販売件数が予想以上に上昇したことで再びドル買い金売り圧力に押された形。結果的に1,295ドル付近で重なり合う9-21日移動平均線に上値を押さえられる展開が1週間ほど継続。
週間ベースでも-1.7ドル(-0.13%)の小反落。方向感のなさを示す週足の足型。
プラチナ相場は1.36%の大幅反落で前日上昇分を帳消し。買われ過ぎという訳ではないものの、1,500ドルの大台の壁が予想以上に堅かったようで、ひとまず下押しで大台再トライは3連休明けに持ち越し。急上昇後の急落を繰り返しながら上昇してきたここまでと同様のパターンで9日移動平均線がサポートライン。このラインと1,460ドル台の節目を下抜けた場合には短期トレンド転換の可能性も。
週間では+6.7ドル(+0.46%)の続伸。週足では反落を暗示するような上ヒゲの長い足型にやや警戒感。
ドル円は0.2%の小幅高で3日続伸。欧州時間以降のユーロ売りドル買いに連れて対円でもドル買いが進行。ニューヨーク時間には住宅指標の好結果と米長期金利の低下とで揉み合い状態に。一瞬ながら1週間ぶりの102円台にタッチ、流れもほぼニュートラルの状態まで戻し、21日の101円割れが当面の底値となる可能性もかなり高まってきた様子。101円30銭をサポートラインに、上方向は102円30銭台が重要ポイントに。
週間ベースでは+0.39円(+0.38%)、3週間ぶりの小反発。週足の足型は反発の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/23終値とチャート
2014年5月24日(土)時点の相場
国内金:4,543 円 5/23(金) ▲35(0.78%)
国内プラチナ:5,183 円 5/23(金) ▲65(1.27%)
NY金:1,291.7 ドル 5/23(金) ▼3.3(0.25%)
NYプラチナ:1,472.8 ドル 5/23(金) ▼20.3(1.36%)
ドル円:101.94 円 5/23(金) ▲0.21(0.20%)
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