更新日:2015年2月24日(火)
日米欧の株価は高値更新が続き、ドイツDAXは連日の過去最高値更新、日経平均も今世紀最高値近辺での高値更新が続き、日独の株価は4連騰中で高値警戒感も高まり始めます。為替ではドル円が12月以降の三角保ち合いのブレイク失敗を経て変動幅を縮小中、26日には雲のねじれが発生する変化日が到来。反発傾向が続いていた原油相場は再び50ドル割れへと反落し、金相場は1,200ドルの大台付近での下値トライの動きも見られ、安値更新中のプラチナ相場は本日が変化日、下落余地拡大への警戒感も高まる状況に。
それぞれ流れが大きく反転するか、あるいは加速するのか、節目を抜けて膠着状態から抜け出すのか、相場急変へと動き出す準備が整いつつあるような状況となってきました。
1月末のFOMCがややタカ派寄りとなったのに対し、後日公表された議事要旨ではややハト派寄りの印象が強まり、2月初旬の雇用統計ではタカ派をサポートするポジティブ・サプライズ。その後の米経済指標では小売売上高や景況感関連、住宅関連がやや低調となるなか、FRB関係者からは年央利上げを推奨する声も聞かれる状況。
そんななかで迎えるイエレン議長の議会証言への市場の注目度は高まります。
投票権保有者ではハト派寄りが大勢を占める今年のFRBメンバーのなかにあり、自身もハト派の代表格とされるイエレン議長の発言内容が、ややハト派寄りとなったとしても想定内、織り込み済とも言えます。逆に少しでもタカ派寄りの発言が聞かれるようなら、相場急変への格好の材料となりそうです。
ギリシャの金融支援延長条件となる財政改革案リストの提出が期限の23日に間に合わず、1日遅れとなって24日午前(日本時間午後)となっていることや、停戦合意が守られてないウクライナ情勢など、予備材料にも事欠きません。
相場急変への警戒感を高めておくべき時期に入ってきているかもしれません。
23日のNY金相場は0.34%の小幅続落。先週末のギリシャ支援基本合意の流れで1,190.6ドルまで下落した後は持ち直し。NY時間には米1月の中古住宅販売件数が予想を下回ったことを受けて1,210.3ドルまで上昇。しかし反発の流れもここまで、この日の高値と安値の中間点まで戻し、重要なサポートラインでもある1,200ドルの大台ギリギリを維持。ここを割れると1,180ドル近辺までが続落メドに。上方向へ1,210ドルの節目超えなら1,230ドル程度までの反発余地。
プラチナ相場も0.56%の続落。下値目標1,150ドル台へ再度到達しての反発も限定的。さらに下値を試すような動きとなり、1,150ドル台で下げ止まらない場合、下落余地は1,130ドル付近まで拡大。1,180ドルが上方向への節目となり、超えると1,200ドル近辺までの反発余地も。
ドル円は0.22%の小幅反落。リスク回避からの反発の流れはまたも119円台前半のレンジ上限でストップ。反落後の円高方向への流れは118円台後半までにとどまり、118円台半ばから119円台半ばのレンジでの保ち合い状態が継続。レンジブレイクのタイミングが近づいている可能性が高まり、上方向なら121円台を、下方向なら116円台を目指して動き出すことに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/23終値とチャート
24日の国内金価格は0.18%の小幅安で6営業日続落。売られ過ぎ状態が継続し、いつ反発してもおかしくはない状態ながら、NY金の軟調地合いと為替のブレイク待ち状態により変動幅が制限される状況。4,900円付近がサポートライン候補、4,980-5,000円辺りが当面の抵抗水準候補。
プラチナも0.27%の小幅続落。サポートライン候補4,770円から4,750円付近にさしかかり、反発の可能性も高まるものの、NY市場の下落基調が足を引っ張る状態。上方向には4,850円近辺が抵抗水準候補に。
※参考:金プラチナ国内価格2/24とチャート
2015年2月24日(火)時点の相場
国内金:4,934 円 2/24(火) ▼9(0.18%)
国内プラチナ:4,778 円 2/24(火) ▼13(0.27%)
NY金:1,200.8 ドル 2/23(月) ▼4.1(0.34%)
NYプラチナ:1,162.9 ドル 2/23(月) ▼6.6(0.56%)
ドル円:118.81 円 2/23(月) ▼0.27(0.22%)
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