更新日:2017年11月11日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数の11月速報値は97.8となり、市場予想の100.8程度を大幅に下回りました。2004年1月(103.8)以来、13年9カ月ぶり高水準へと急騰した10月の100.7からも急反落し、ピークアウト警戒感も高まる推移となっています。
ただ、3カ月平均では上昇傾向を維持し、2004年3月(98.0)以来13年8カ月ぶり高水準となる97.9となっています。
前回の利上げフェーズ3年余りに対して今回はまだ2年経過したところで、少なくともあと1年間程度、2018年末までの利上げフェーズ継続は見込まれる状況からは、このミシガン大消費者信頼感指数もピークアウトを含む多少の変動を繰り返しながらも、あと1年程度は高水準を維持し続ける可能性もありそうです。
ただし、今回の利上げフェーズが丸3年経過する来年末にかけての1年間は、ほぼピーク水準付近に到達していると思われる消費センチメントも、急後退リスクへの警戒感もくすぶり続けるフェーズに入って行くことにもなりそうです。
世界同時株高の状態が続くなか、足下ではNYダウも欧州株も続落となり、急騰を続けた日経平均は3日続落から4日続落も、という状況となっています。
いずれも株価上昇に対してRSIが下落傾向となる逆行現象も見られ、こちらは短期的にピークアウト警戒感が高まる状況となってきているようです。
10日のNY金相場は3日ぶりの反落で1.03%の大幅安。材料不足で比較的静かな週末は1280ドル半ばでの小動きでNY市場へ、米11月のミシガン大消費者信頼感指数が予想を下回ると若干のドル売り進行も金市場はほぼスルー、材料出尽くしでドルは持ち直し、米10年債利回りも最近の高値圏2.40%台に向けて上昇基調を強めたことで金は1270ドル台半ばへと10ドルほどの急落。2日間の上げ幅を帳消し、保ち合い上抜けトライに失敗した形となって保ち合い継続へと巻き戻し。次週、上抜け再トライか下抜けか、米消費者物価や小売売上高などの指標動向を待つ状況に。目先1290ドルが上方向への節目となり、突破できれば1330ドル近辺までが次の上値目標に。1270ドルのサポート水準、さらに1260ドル台でも下げ止まれない場合には下値トライの展開で1240ドル前後までが下値目標に。
週間ベースでは+5.0ドル(0.39%)の小幅高となり、4週ぶりの反発。
NYプラチナ相場も0.9%安となって3日ぶりの反落。金に連れて保ち合い上抜けの兆しからの巻き戻し、NY市場では一時4週間ぶり高値水準となる944ドルまで上昇して失速、反落の展開では930ドルまで10ドル超の急落。あらためて920ドルから940ドルまでのレンジでも保ち合い継続へ。目先、再度上抜けなら960ドル前後までの上昇余地、920ドルから910ドルまでは比較的堅そうに見えるサポート水準に。
週間ベースでは+10.2ドル(1.11%)で続伸。
ドル円はわずかにドル高円安となって3日ぶりの小反発も113円台半ばでのほぼ横ばい推移。ミシガン大消費者信頼感指数の下振れ後には113円20銭台まで下落も前日安値は下回らず、米長期金利上昇に連れての反発も113円台60銭台までと上値も限定的に。上下の値幅は40銭ほどにとどまり、今年の平均93銭の半分以下の小動き。20日移動平均線(113.49)付近で耐える状態が続き、113円付近では買い戻し圧力も強まる状況も、短期的な流れとしてはドル安円高方向優勢の状態は変わらず。次週、米インフレ指標の低迷が続くようなら当面の下値目安112円前後に向けた流れが強まる展開にも。予想外に上昇の兆しが見られ、目先の上限114円台へと反発できれば流れが変わり、116円を目指すような展開にも。
週間ベースでは-0.6円(0.53%)となり、4週間ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/10終値とチャート
2017年11月11日(土)時点の相場
国内金:5,020 円 11/10(金) ▼8(0.16%)
国内プラチナ:3,665 円 11/10(金) ▲10(0.27%)
NY金:1,274.2 ドル 11/10(金) ▼13.3(1.03%)
NYプラチナ:932.1 ドル 11/10(金) ▼8.5(0.90%)
ドル円:113.49 円 11/10(金) ▲0.03(0.02%)
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