更新日:2022年2月19日(土)
米1月の中古住宅販売件数は市場予想の610万戸を大幅に上回る650万戸。前月比+41万戸、+6.7%の急増で昨年1月(665)以来、1年ぶりの高水準。
在庫不足に伴う価格高騰にも関わらず、FRBの3月利上げスタートと年内0.25%×5-6回分の利上げを織り込んでの住宅ローン金利高騰、さらなる金利先高感も警戒しての駆け込み需要も増加している様子。
中古住宅販売価格(中央値)も1月は前年比+15.38%の上昇。
米国での住宅販売の9割を占める中古住宅の販売価格は、昨年5-6月には前年比+23%台まで急騰していったんピークアウト。しかし10月の前年比+12.62%で下げ止まって再び上昇しています。
賃金上昇率も加速傾向にあり、1月には前年比+5.68%と1年8ヵ月ぶりの高水準となっていますが、中古住宅販売価格の上昇率との差は大きく開いたまま。
中古住宅と賃金との上昇率格差も昨年5月に21%台まで拡大し、10月には7.2%台まで縮小。しかしそれ以降は再び拡大、1月は9.70%。
2017年から2019年までの平均格差1.97%の4倍以上の格差を維持しての、価格急騰状態が続いています。
住宅価格も高止まり、賃金上昇率との格差も高止まり、インフレ押し上げとともに、中古住宅市場からの新規購入者の閉め出し状態も続きます。
18日のNY金相場は-2.2ドル、0.12%の小幅安で3日ぶりの反落。時間序盤に1905ドルまで、わずかに上値を伸ばして昨年6月11日高値(1906.2)以来、8ヵ月ぶり高値水準でいったん頭打ち。ブリンケン米国務長官が次週、ラブロフ露外相と会談との報道を受けてリスク回避緩和、1900ドルの大台を割れると1890ドル付近まで10ドル超の急落。それでも警戒感も続き、ロンドン・NY時間にかけては1890ドル台を中心に揉み合い推移。ウクライナ政府と親ロシア派武装勢力との非難合戦のエスカレートも懸念され、ドネツクでの大規模爆発などの報道も。NY引け後にはバイデン大統領が「プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信」との発言もあり、1900ドルの大台回復と同時に3連休入り。昨年6月高値(1919.2)とでダブルトップ形成の可能性もあり、強めの抵抗水準にも。上抜けると一段高で昨年1月高値圏1950ドル近辺までが意識される展開にも。下値サポートは1850ドル。
週間ベースでは+57.7ドル、3.13%の大幅高で3週続伸。昨年5月3日からの週(+63.6ドル、3.6%)以来、9ヵ月ぶりの急騰。
NYプラチナは-15.9ドル、1.46%安で3日ぶりの反落。1030ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標1090ドル台到達後の調整。時間外は1090ドル台後半を中心に小幅揉み合い推移となり、1100ドルラインで上値を押さえられ続けるとロンドン時間に力尽きて調整へ。ウクライナ情勢への警戒感も続き、株安の流れが強まった展開にも連れてNY午後には1080ドル割れ、NY引け後には1070ドル割れ。昨年11月高値(1113.1)手前で折り返し、ダブルトップ形成への可能性を残す形でいったん失速。強めの抵抗水準にもなりうる1110ドル近辺は、突破できれば9月安値と12月安値とで形成するダブルボトムのネックライン超えとなって中期的には一段高も想定可能な重要な攻防ライン。短期的には7月高値圏1130ドル台までが上値目標に。
週間では+58.1ドル、5.70%の大幅反発。
ドル円は12銭のドル高円安、0.1%の小幅高で3日ぶりの反発。東京朝に114円80銭をわずかに割れたのがこの日の安値となって反発。次週の米露外相会談報道を受けて若干の緊張緩和となって115円20銭台へと急騰後は、115円20銭近辺を中心に小幅揉み合い推移。ウクライナ東部のドネツク市などではウクライナ政府と親ロシア派武装勢力との小競り合いと非難の応酬状態にもなり、NY時間にはリスク回避の株安とともに115円割れへと軟調推移。それでも円高・ドル高の流れで下値も限定的、NY終盤にかけては115円近辺での揉み合い状態に。引き続き114円40銭から116円までのレンジを維持しての保合い推移継続へ。
週間では-38銭、0.33%の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/18終値とチャート
2022年2月19日(土)時点の相場
国内金:7,658 円 2/18(金) ▲95(1.26%)
国内プラチナ:4,372 円 2/18(金) ▲130(3.06%)
NY金:1,899.8 ドル 2/18(金) ▼2.2(0.12%)
NYプラチナ:1,076.8 ドル 2/18(金) ▼15.9(1.46%)
ドル円:115.05 円 2/18(金) ▲0.12(0.10%)
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