更新日:2022年4月25日(月)
曲がりなりにもコロナ明け状態となり、国内としては実質3年ぶりに通常モードでのGW入りへ。対外的には鎖国状態が続き、レジャー・観光産業などではインバウンドなしの片肺運用ながら、昨年までの抑圧状態から解き放たれた人々の動きも活発化することが予想されます。
マーケットもイベント目白押し。今週はドイツIFOや米GDP、BOJ、中国PMIに米PCE、5月に入ると週半ばのFOMCをメインイベントに、前後に世界各国PMIに米ISM、RBA、BOEに米ADPを経て週末には雇用統計。それら全てを消化して翌週明けは、ロシア戦争のXデーにもなりうる5月9日。
円安へと解き放たれた為替のさらなる円安加速、もしくは大幅調整などの価格急変リスク警戒ウィークにも。その影響を多分に受ける国内金価格もGW明けには、水準が切り替わる事態も警戒されそうです。
25日の国内金価格は-91円、1.03%安となって3営業日続落。4月14日(8697)以来、10日ぶりの安値。週末まで4日続落となったNY金は週明け時間外も1930ドル割れを試す軟調気味のスタート、週末に続伸となったドル円は128円80銭台までの一段高を試して失速、128円半ばへと戻しての推移。国内金価格の下げ幅としては今年の絶対値平均50円の1.8倍、NY金が今年最高値をつけた翌日に大幅調整となった3月10日(-204円、2.46%)以来、1ヵ月半ぶりで今年2番めの大幅安。4週間ぶりに9日移動平均線(8781)を下抜けて最低限の調整幅をこなしたような格好にも。最後の押し目となっていた3月30日(8259)から4月20の最高値(8860)までの23.6%戻し(8718)をほぼ達成し、調整一服ともう一段の調整圧力とのせめぎ合いにも。なお、現状水準は20日移動平均+2%(8720)にも相当し、バンドウォーク状態が続いた今年2月以降のサポートラインにも。もう一段の調整となれば38.2%戻し(8630)程度までが短期下値目安にも、さらに拡大なら50%戻し(8560)や20日移動平均線(8549)などが目安にも。
切り返して最高値更新へと向かえば8950円程度までが短期上値目標に。中期的に想定可能な水準としては1月末から3月9日までの上昇値幅(1055)を3月16日(7988)を起点に加算した水準(9043)。中長期的には2018年8月安値(4458)から2020年8月高値(7676)までの値幅(3218)を2021年3月安値(6413)を起点に加算するN計算値=9631円。
プラチナ価格は-176円、4.07%安で4日続落。4月7日(4127)以来、半月ぶりの安値。先週4日続落で大幅に水準を切り下げたNYプラチナは下げ止まり切れずに週明けを迎え、先週安値を下回って920ドル割れトライ、1月につけた今年最安値(919.5)更新をうかがう展開にも。国内プラチナ価格の下げ幅としては今年の絶対値平均56円の3倍超、3月10日(-302円、6.46%)に次いで今年2番めの急落。2週間ぶりに21日移動平均線(4275)も突き抜けて90日移動平均線(4129)も目前に。短期的には4240円の節目割れに伴う下値目安、4月安値圏にも相当する4120円近辺まで、もう少しの下げ余地も。
中期的にも20日移動平均-4%(4103)まででは比較的サポートされやすい水準。これを大きく下抜けるようだと中期的な一段安へのサイン。
※参考:金プラチナ国内価格4/25とチャート
2022年4月25日(月)時点の相場
国内金:8,720 円 4/25(月) ▼91(1.03%)
国内プラチナ:4,150 円 4/25(月) ▼176(4.07%)
NY金:1,934.3 ドル 4/22(金) ▼13.9(0.71%)
NYプラチナ:927.4 ドル 4/22(金) ▼40.4(4.17%)
ドル円:128.54 円 4/22(金) ▲0.18(0.14%)
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