更新日:2022年4月26日(火)
ドイツの4月IFO企業景況感指数は91.8となって市場予想の89.0を上回り、3月の90.8からも反発。現況指数は97.2で前月からわずかに+0.1。8ヵ月ぶり低水準となった1月の96.3を少し上回る水準でやや停滞。それに対して期待指数は86.7。1年10ヵ月ぶり低水準へと急低下した3月からは+1.8の急反発。現況には不満も、今後の見通しが改善したことが予想外に景況感指数を押し上げた格好に。
セクタ別では、製造業が-1.0。マイナス圏脱出こそできなかったものの、過去最大の急低下で1年7ヵ月ぶり低水準となった3月からは+2.6としっかり反発。サービス業は5.4。1年11ヵ月ぶり急低下で13ヵ月ぶり低水準となった3月からは+4.6。サービス業では悲観論も後退し、ホスピタリティ関連でのコロナ状況改善に伴う回復基調が貢献した様子。
その他、卸売関連が29.1で前月比+0.2とわずかに上昇した以外は低調。貿易関連は-13.3で続落、1年2ヵ月ぶり低水準。現況評価も著しく悪化。小売も-24.1で続落、1年2ヵ月ぶり低水準。建設業は-20.0となって2010年5月(-20.6)以来11年11ヵ月ぶり低水準。原材料供給におけるボトルネックが大きなマイナス要因に。
ウクライナ戦争に伴うロシアへの経済制裁などの悪影響も懸念されてドイツ経済へのダメージが警戒され、先日のIMF見通しなどでも2022年のドイツ成長見通しは大幅に引き下げられていたものの、悲観論はかなり後退しているようです。
週明け25日のNY金相場は-38.3ドル、1.98%安となって5営業日続落。5営業日続落は昨年2-3月以来、1年2ヵ月ぶり。下げ幅としては今年の絶対値平均15.9ドルの2.4倍、今年3番めの大幅安。水準としては2月25日(1887.6)以来、2ヵ月ぶりの安値。時間外序盤の1935.5ドルが高値となってほぼ一方的に水準を切り下げる大陰線を形成。ドル高地合いに押され、利上げ加速と中国でのロックダウン拡大による景気減速への思惑などもあり、想定以上の軟調局面継続となって1930ドルのサポート候補では下げ止まらず、ロンドン市場で1920ドルの重要水準も下抜けてNY市場では1900ドルの大台割れ。1891.8の安値をつけた後、NY引け後には1900ドル回復トライへ。この日の安値と3月29日安値(1893.2)、3月16日安値(1895.2)とでトリプルボトム形成への可能性を残す形で下げ止まり切れない場合には、短中期的には大きく水準を切り下げる可能性も、1月末安値圏1780ドル台辺りまでが当面の下値警戒水準にも。
NYプラチナは-22.4ドル、2.42%安となって5日続落。5日続落は3月以来1ヵ月ぶりで今年2度め。2日連続で今年安値更新となり、昨年12月15日(894.2)以来、4ヵ月ぶりの安値。先週末に950ドルの節目割れに伴う下値目安920ドル近辺に到達した状態で下げ止まり切れず、週明け時間外スタート時点の927.9ドルが高値となって軟調推移継続。ロンドン時間には920ドルが抵抗水準に切り替わる形となり、NY市場では900ドルの大台割れを試しながらも跳ね返されて下げ渋り。NY引け後には910ドル台へと小反発。中期的にはこの日の安値と12月16日安値(886.0)、9月20日安値(892.6)とで逆三尊を形成する可能性を残しての反発の兆しにも。これを維持できなくなれば、逆三尊崩れを試しに行く展開となり、12月安値圏880ドル近辺までが意識される可能性も。
ドル円は42銭のドル安円高、0.33%安で3日ぶりの反落。この日も東京朝には買われる展開となって128円40銭台から80銭台まで急騰、しかし抵抗水準となりつつある128円90銭付近で上げ渋ると失速、欧州時間には128円近辺へと反落しての保ち合い推移、NY市場では一時127円50銭台まで軟調推移。NY終盤にかけて128円20銭台まで戻すも今朝の東京市場では再び127円50銭台まで軟調推移。北京でのロックダウン懸念が中国経済減速懸念、世界経済への波及も警戒される形でリスクオフの株安・円高優勢の流れとなって上値の重い展開に。このまま127円80銭割れの水準が続けば高値保ち合い崩れとなってもう一段の調整へ、3月末安値から4月20日高値までの38.2%戻し(126.30)近辺までが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/25終値とチャート
26日の国内金価格は-193円、2.21%安となって4日続落。下げ幅は前日の2倍超、今年の絶対値平均52円の3.7倍超で3月10日(-204円、2.46%)以来、1ヵ月半ぶりで今年2番めの急落。4月11日(8495)以来、2週間ぶりの安値。21日移動平均線(8548)割れは2月6日以来、2ヵ月半ぶり。3月30日(8259)から4月20の最高値(8860)までの半値戻し(8560)を達成し短期的には一服感も、行き過ぎた流れを急速に巻き戻す形となって調整局面入りの様相にも。もう一段の調整なら61.8%戻し(8489)辺りまでが目安にも。
プラチナ価格は-44円、1.06%安で5日続落。5日続落は今年初で昨年12月以来、4ヵ月半ぶり。水準としては3月16日(4099)以来、6週間ぶりの安値。90日移動平均線(4133)を割れるのは1月18日以来、3ヵ月ぶり。4240円の節目割れに伴う短期下値目安4120円近辺にしっかり到達したことから一服感も。3月16日とでダブルボトム、もしくは4月7日(4127)も合わせてトリプルボトムの形状にもなり、下げ止まりをかけた重要水準にも。4099円を大きく下回るような展開となった場合には、3月9日の今年高値(4678)を頂点とする三尊天井完成とみることもでき、中期的な流れが大きく崩れる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格4/26とチャート
2022年4月26日(火)時点の相場
国内金:8,527 円 4/26(火) ▼193(2.21%)
国内プラチナ:4,106 円 4/26(火) ▼44(1.06%)
NY金:1,896.0 ドル 4/25(月) ▼38.3(1.98%)
NYプラチナ:905.0 ドル 4/25(月) ▼22.4(2.42%)
ドル円:128.12 円 4/25(月) ▼0.42(0.33%)
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