更新日:2025年1月20日(月)
米大統領就任式から始まる1月第4週、第2次トランプ政権発足と同時に署名される多数の大統領令にも戦々恐々。
関税問題に移民問題をはじめバイデン政権からの大幅転換が予想され、パリ協定の再離脱やWHO脱退も噂され、EV支援策撤回、化石燃料推進などの他、暗号資産の規制緩和なども。
少なからず市場の混乱も警戒され、その影響など不安感も高まる状況で週末には日銀の利上げも控え、織り込み不足の可能性からは円高リスクにも警戒感。
10月末の最高値更新後に調整局面入りの国内金価格は12月安値まで1100円超の下落、その後は年末年始の急反発局面を経て調整値幅の76.4%戻しを達成。
水準としてはもはや最高値圏を回復しての一服状態。
ここからの波乱でNY金急騰に押し上げられる展開となれば、国内金価格は3カ月ぶりの最高値更新へも。逆にリスク回避等で円高圧力がより強まるようなら下押し圧力に、二番天井をつけての急反落、となる可能性への警戒感も。
週明け時間外のNY金は2730ドル台前半での小幅保ち合い推移、NYプラチナは960ドル割れを試した後に960ドル台前半へ。ドル円は156円20銭近辺から50銭台まで上昇後に155円80銭台まで急反落、その後は156円近辺で揉み合いに。
20日の国内金価格は-36円、0.24%安で3日続落。1月14日(14742)以来、1週間ぶりの安値。右肩上がりの9日移動平均線(14755)をわずかに割り込み、強気のパーフェクトオーダー崩れの状態に。14740円の節目を割れると失速感も強まり、14650円程度までを短期下値目安に調整局面入り。逆に14840円超へと切り返す展開となれば上値トライ再開へ、14900円の大台回復が短期上値目標に。
一目均衡表では基準線(14364)を大きく上回る転換線(14719)にサポートされての三役好転。薄くなった雲は足下の14200円近辺から月末には14300円へとねじれを形成しながらゆるやかに上昇。短中期的なサポート帯を形成すると同時に割れると弱気トレンドへの転換が予想され、この水準に関わらず波乱の展開も予感させるような構図にも。
プラチナ価格は+22円、0.44%高で5営業日ぶりの反発。5120円の節目割れに伴う短期下値目安5030円近辺に到達し、4日間で259円、4.92%の急落となった流れは5000円の大台にサポートされて下げ渋り。地合い回復に向けては90日移動平均線(5054)回復が目先のポイントに。あらためて5000円の大台を割り込むようなら一段安トライへ、4950円近辺までが短期下値目安に。
一目均衡表では転換線(5133)を下回る基準線(5061)を下抜けて二役逆転。雲の下限は目先、5000円前後へと切り下がり、12月安値から1月高値の61.8%戻し(5013)、9月安値以降の下値サポートラインとも重なり、目先の重要な攻防ラインに。これを下抜けるようなら中期トレンドも大きく崩れる可能性も。上方向には雲の上限(5223)が当面の強めの抵抗水準となる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格1/20とチャート
2025年1月20日(月)時点の相場
国内金:14,755 円 1/20(月) ▼36(0.24%)
国内プラチナ:5,025 円 1/20(月) ▲22(0.44%)
NY金:2,748.7 ドル 1/17(金) ▼2.2(0.08%)
NYプラチナ:965.5 ドル 1/17(金) ▲17.1(1.80%)
ドル円:156.27 円 1/17(金) ▲1.14(0.73%)
Copyright(C) Let's GOLD