更新日:2025年1月21日(火)
米国の「黄金時代」の始まりを宣言したトランプ第47代米国大統領就任の日。初日からの発動も警戒されていた追加関税はいったん先送り。
2025年の追加利下げ見通しとしては、12月FOMCの予想中央値0.25%×2回から、市場予想はややタカ派寄りへ。
年明けには雇用統計の好結果を受けてタカ派方向へと一段と傾斜。その後、コアCPIが予想以上に鈍化したことでややハト派方向へと戻す場面もあったものの、トランプ第2次政権発足に向けては追加関税の影響なども考慮してタカ派予想も再燃。
20日時点では、5月会合まで現状維持が優勢。6月会合で1回の利下げが優勢へ。
その後も年末まで1回の利下げ、もしくは2回か、という情勢に。
トランプ関税はインフレ要因との見方から追加利下げは困難に、との思惑も交錯するなか、政策自体と同様に、追加利下げ見通しにも不透明感を抱えての政権発足。
年内追加利下げ見通しにおいても、予測不能な状態でトランプ第2次政権がスタートしました。
20日はキング牧師誕生日の祝日でNY市場が休場。週明け時間外のNY金は一時2710ドル台半ばまで下げて2730ドル台へ、週末終値水準に戻して連休明けへ。NYプラチナは950ドル台半ばまで下げて960ドル台半ばへ。
ドル円は-68銭、0.44%の反落。東京朝に156円20銭近辺から60銭付近まで上昇したのが高値となって失速、軟調推移の午後には155円70銭台まで下落、反発後の流れで欧州時間には156円40銭台まで上昇。NY朝には「トランプ新大統領が追加関税はまだ発動しない方針」との報道を受けてドル安急伸、155円40銭付近まで1円の急落でこの日の安値。自律反発は156円で上値を押さえられ、155円後半で比較的静かに大統領就任式を通過。目先、保ち合い上限を156円30銭に切り下げて155円までが主要レンジに、155円割れなら154円近辺へ、さらには12月安値(148.65)から1月高値(158.87)の半値戻し(153.76)近辺が意識される可能性も。保ち合い上抜けへと反発となれば157円半ば辺りまでが短期上値目標に。
21日の国内金価格は-24円、0.16%安で4日続落。1月8日(14703)以来、2週間ぶりの安値。9日移動平均線(14773)を割り込んでの軟調局面がゆっくりと進行し始め、一目均衡表の転換線(14767)も下抜けて三役好転崩れに。14740円の節目も下抜けたことで調整局面がもう一段進行しやすい状況となり、短期下値目安は14650円程度まで。反発方向へは14840円超へと切り返すことができれば上値トライ再開、14900円の大台回復を目指す流れへ。
プラチナ価格は+17円、0.34%の続伸。5000円の大台にサポートされて下げ渋った状態を維持して反発局面継続へ、ゆるやかに上昇を続ける90日移動平均線(5057)にもあとひと息。さらには基準線(5061)も目前に。失速して5000円の大台を維持し切れないようだと下値トライ再開、4950円程度までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格1/21とチャート
2025年1月21日(火)時点の相場
国内金:14,731 円 1/21(火) ▼24(0.16%)
国内プラチナ:5,042 円 1/21(火) ▲17(0.34%)
NY金:2,748.7 ドル 1/17(金) ▼2.2(0.08%)
NYプラチナ:965.5 ドル 1/17(金) ▲17.1(1.80%)
ドル円:155.59 円 1/17(金) ▼0.68(0.44%)
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