更新日:2025年6月30日(月)
イスラエルとイランの停戦合意で表面的にはリスクが後退したかに見える中東情勢、このまま停戦状態が続いて事態は収束へと向かうのかどうか。
交渉期限が迫るトランプ関税に係る通商交渉については9月までの延長か、あるいは交渉打ち切りか。
年後半の利下げ見通しを左右する米雇用統計は今回、独立記念日と重なるために発表は異例の木曜日。多少の悪化にとどまるかどうかが市場の波乱要因に。
2025年折り返しを迎える6月末から7月スタートの節目となる週。様々な事象でターニングポイントを迎えるかどうか、微妙なタイミングにも。
最高値更新後の調整局面が2週間ほど続き、調整一服となるには都合の良い水準に差し掛かってきたのが国内金価格。
やや一方的な急騰局面を形成して16年超ぶりの高値をつけて急反落、急騰局面が崩れるか、継続か、微妙な水準にあるのは国内プラチナ価格。
週明け時間外のNY金は先週末安値を下回る3250ドル近辺の安値をつけて切り返し、3280ドル近辺へと反発。NYプラチナも一時1340ドル割れの安値をつけながら、先週末安値を下回らずに折り返して1350ドル台へ。ドル円は先週末水準144円60銭台をやや下回り、144円半ばでの小幅揉み合いからやや軟調気味に。
30日の国内金価格は-241円、1.43%の続落で5月20日(16438)以来、6週ぶりの安値。9日移動平均線(17059)を割れて加速した調整局面が21日移動平均線(17032)も割り込んで再加速した格好となり、4月安値(15235)から6月最高値(17508)の38.2%戻し(16640)に到達。今年の絶対値平均騰落値幅130円の変動を想定すると下方向へは16488円近辺、反発なら16748円程度までが平均的な変動範囲。
月間ベースでは-111円、0.66%安で4ヵ月ぶりの反落。
一目均衡表では二役逆転、一役は揉み合い。基準線(17063)を下抜けた転換線(16968)を下回り、雲の上限(16640)もわずかに下抜け。遅行線も26日前価格(16698)を下抜け。雲の上限と38.2%戻しラインとが交差する現状水準は、5月以降ゆるやかに水準を切り上げてきた上昇チャネルの下限ライン付近。この水準を維持できれば上昇チャネル継続へ、いずれ17400円近辺へとチャネル上限、最高値圏再トライへと向かう可能性も残されるのに対し、現状水準を維持できなくなれば上昇チャネル崩れへ。調整局面継続から一段安も警戒され、50%戻し(16372)から90日移動平均線(16323)辺りが次のサポート候補、さらには今週末に16122円へと切り上がる雲の下限、61.8%戻し(16103)など。
プラチナ価格は-353円、4.93%の大幅安で5日ぶりの反落。下落率では今年の絶対値平均騰落率1.29%の3.8倍、トランプ関税ショックとなった4月7日(-275円、5.72%)以来2ヵ月半ぶりで今年2番めの急落。なお、下げ幅では金価格の暴落に追随した日、2013年4月16日(-436円、8.86%)以来、12年2ヵ月ぶりの急落。それでも9日移動平均線(6670)をサポートに強気相場は維持。6月絶対値平均騰落値幅161円の変動を想定すると下方向へは6639円近辺、反発なら6961円程度までが平均的な変動範囲。高値更新へと切り返す展開となった場合には7250円程度までが短期上値目標に。
月間ベースでは+1426円、26.54%の大幅続伸。少なくともリーマンショック以降では上昇率も上げ幅でも最大。
一目均衡表では三役好転をキープ。基準線(6203)を大きく上回って急騰する転換線(6757)が目先のサポートに。これを維持できれば強気相場継続で6月初旬からの急騰局面で形成する上昇チャネルも継続へ。7200円超へと高値更新トライも想定可能な展開にも。逆に維持できなければ強気相場と上昇チャネルが崩れて一定の調整局面形成へ。水準的には4月安値(4532)から6月高値(7153)の23.6%戻し(6531)辺りが目先のサポート候補に、その下は基準線から38.2%戻し(6152)辺りも。
※参考:金プラチナ国内価格6/30とチャート
2025年6月30日(月)時点の相場
国内金:16,618 円 6/30(月) ▼241(1.43%)
国内プラチナ:6,800 円 6/30(月) ▼353(4.93%)
NY金:3,287.6 ドル 6/27(金) ▼60.4(1.80%)
NYプラチナ:1,351.9 ドル 6/27(金) ▼63.1(4.46%)
ドル円:144.66 円 6/27(金) ▲0.25(0.17%)
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