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NY連銀消費者調査でも、6月にインフレ警戒感は一段と後退
更新日:2025年07月09日(水)
NY連銀消費者調査・インフレ期待 2025年6月トランプ関税によるインフレ警戒感は、消費者レベルでは一段と後退。
6月のNY連銀消費者調査では、1年先のインフレ期待は3.02%。5月から-0.18%、1年7ヵ月ぶり高水準となった4月(3.63)からは2ヵ月連続の低下で1月以来、5ヵ月ぶりの低水準。
ミシガン大の調査でも4-5月の6.5-6.6%と43年半ぶり高水準へと急騰後に6月は5.0%へと急減速した流れに同調。
NY連銀の3年先インフレ期待は3.00%で5月から変わらず横ばい推移。ただし2年9ヵ月ぶり高水準となった4月(3.17)からは急低下して落ち着き始めた状態。
なお、1年先は長期平均3.35%を既に下回り、3年先も長期平均2.96%に接近。
インフレ不確実性指数は3.67ポイントとなり、2ヵ月連続の低下で5ヵ月ぶり低水準。
1年先の所得成長期待は1年半ぶり低水準へと急低下。

1年以内に職を失う可能性があると考えている消費者の割合は13.96%となり、半年ぶり低水準。
自発的離職を意識する人の割合も18.79%と5ヵ月ぶり高水準へと増加。
1年後の失業率が現在よりも高くなると予想する人の割合は39.71%で4ヵ月ぶり低水準へと低下。
向こう3カ月に債務の最低返済額を滞納すると予想する確率は12.00%と1年1ヵ月ぶりの低水準へと急低下。

消費者目線では、インフレ懸念も後退し、労働市場も情勢は上向きとの見方が優勢に。
インフレ緩和で利下げへのハードルは下がるものの、雇用情勢は早期利下げを要求するほどでもなさそうな、微妙な状況に。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月8日8日のNY金は-25.9ドル、0.77%安で3日続落。6月30日(3307.7)以来、1週間ぶりの安値。下ヒゲ十字線で下げ渋った前日の流れは時間外スタート時点の3350ドル台半ばまでで失速。ゆるやかに下降する20日移動平均線(3362.1)もレジスタンスラインとなり、米10年債利回り上昇とドル高基調に押されて軟調推移。ロンドン序盤に3330ドル近辺へ、NY市場では一時3300ドルの大台割れへと一段安、NY午後には3310ドル台へと下げ渋り。3280ドルから3360ドルまでの主要レンジ上限付近から下限付近まで下落して一服状態に。下限を維持できなくなれば一段安へ、3210ドル近辺までが短期下値目安に。上限突破へと切り返すことができれば高値圏再トライへ、3450ドル近辺を目指す流れにも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月8日NYプラチナは+18.0ドル、1.31%高で3日ぶりの反発。7月2日(1433.5)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間には1380ドル台からの急騰で一時1400ドルの大台を回復、これが高値となって失速後は1380ドル台から1390ドル前半を中心に保ち合い推移、NY市場では一時1360ドル割れへと急落もNY午後には1390ドル台回復トライ。結果的に1400ドルの大台ラインへの抵抗感を確認する展開となり、1380-90ドル近辺で上げ渋り。1370ドルから1440ドルまでが目先の主要レンジとなり、1400ドルの大台への抵抗感が払拭できなければ上限は切り下げへ。1370ドル割れなら1280ドル近辺までを目安に調整局面入りへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月8日ドル円は+54銭、0.37%の続伸で5月14日(146.76)以来、ほぼ2ヵ月ぶりの高値。東京朝の145円80銭台が安値となって堅調推移、146円40銭台まで上昇後には一時146円割れへと下押しも146円台を維持して東京市場を通過。欧州時間からNY市場にかけてドル高円安の流れが強まり、146円90銭台まで上昇。トランプ関税の影響による米FRBの利下げ様子見と日銀の利上げ様子見継続への思惑などから米10年債利回り上昇とドル高基調が続き、一服後のNY終盤にかけては146円半ばへと失速。短期的には上値トライ一服感も、短中期的には底入れ後の堅調局面が続きやすい状況となり、次に意識される節目としては1月の今年高値(158.87)から4月の今年安値(139.89)の38.2%戻し(147.14)、これをあっさり上抜けるようなら半値戻し(149.38)近辺までが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/8終値とチャート

9日の国内金価格は-25円、0.15%の反落。2週間ぶりの21日移動平均線(17038)上抜けと最高値(17508)から5月末安値(16618)の半値戻し(17063)達成後の一服も、21日線と半値戻しの節目水準付近を維持して下げ渋り。この水準を維持できればサイクル的にも軟調局面から堅調局面へと流れ好転で上値トライへと向かいやすい状況へ。17000円近辺から次の節目61.8%戻し(17168)近辺までが目先の攻防水準。

プラチナ価格は-37円、0.53%の続落で7月2日(6796)以来、1週間ぶりの安値。強気相場をサポートしてきた9日移動平均線(6938)をわずかに下抜け、1ヵ月ほど続いたパーフェクトオーダーが崩れて調整局面入りの様相に。6960円の節目割れに伴う短期下値目安は6780円程度まで。予想外の展開で7010円超へと切り返した場合には形成逆転、高値更新再トライへ、7200円台を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ国内価格7/9とチャート

2025年07月09日(水)時点の相場
国内金:17,052 円 7/9(水) ▼25(0.15%)
国内プラチナ:6,932 円 7/9(水) ▼37(0.53%)
NY金:3,316.9 ドル 7/8(火) ▼25.9(0.77%)
NYプラチナ:1,391.3 ドル 7/8(火) ▲18.0(1.31%)
ドル円:146.58 円 7/8(火) ▲0.54(0.37%)
→7/8(火)のその他主要マーケット指標

→20年代前半の保合い上抜けでプラチナが目指す20年代後半高値 07/08(火)
→令和7年7月7日、七夕の国内金価格は17000円超再トライの構え? 07/07(月)
→ネガティブ・サプライズの翌日にポジティブ・サプライズ 07/04(金)

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