更新日：2024年07月25日(木)
ユーロ圏の7月景況感は予想以上に低調。ユーロ圏総合PMIは7月速報で50.1。市場予想の50.9を下回り、6月からは-0.8の続落で5ヵ月ぶりの低水準。5ヵ月連続で節目50超はなんとか死守。
フランスの上昇に対してドイツは低下と明暗分かれる結果に。
フランスは49.5で前月から+0.7の反発で3ヵ月ぶりの高水準。ただし3ヵ月連続で節目50割れ。ドイツは48.7で前月から-1.7の続落で4ヵ月ぶりの低水準、4ヵ月ぶりの節目50割れ。
ユーロ圏では独仏揃って50割れ。その他の調査対象国（イタリア、スペイン、アイルランド）が50超を維持することが予想され、独仏が足を引っ張る構図となり、ビッグ2とその他でも明暗。
なお、製造業PMIは予想を下回る45.6となり、7ヵ月ぶり低水準と低調。独仏もともに低調。
サービス業は51.9で予想は下回ったものの、6ヵ月連続50超。ドイツも低下したものの5ヵ月連続50超。フランスはオリンピック効果で3ヵ月ぶりの50超。
ユーロ圏ではサービス業と製造業の明暗も継続。
明暗分かれたのは米欧でも。
米国の総合PMIは55.0。市場予想を上回って3ヵ月続伸、2年3ヵ月ぶりの高水準。サービス業が56.0で3ヵ月続伸、2年4ヵ月ぶりの高水準。ただし製造業は49.5と7ヵ月ぶりの節目50割れ。米国でもサービス業と製造業は明暗分かれる結果に。
24日のNY金は+8.4ドル、0.35％の続伸。アジア時間には2410ドルから2420ドルへと上昇し、小幅下押しを挟んでNY朝には米10年債利回り低下とドル安の流れに連れて2430ドル台まで上昇。しかしNY午後には巻き戻しの流れとなり、米10年債利回りが2週間ぶり高水準となる4.28％台へと急騰、ドル高も急進となって2410ドル近辺へと急落。NY引け後には2400ドル割れへと一段安、ただし2390ドル台では下げ渋る様子も。上に行って来いとなって前日の上昇分までも巻き戻す格好となり、2390ドルの節目割れへの警戒感は増す状況に。割れると2370ドル近辺までが短期下値目安。
NYプラチナは+13.8ドル、1.44％高で6日ぶりの反発。アジア時間に950ドル台で下げ渋って反発トライ、安値では3日連続950ドル付近も2日連続わずかながらも下値切り上げ。ロンドン序盤には960ドル台後半、NY朝には970ドル台へと上昇。しかし、970ドル台前半で上げ渋る状態が続くとNY午後には金の急反落局面に追随、NY引け後には960ドル割れへと軟調推移。この日の上げ幅の大半を帳消しにする形となり、950ドルの下限への警戒感も再燃、これを割れると930ドル近辺までが短期下値目安に。少し勢い付けば900ドルの大台近辺も。
ドル円は-168銭、1.08％の大幅安で3日続落。5月6日（153.88）以来、2ヵ月半ぶりの安値。東京朝に155円50銭台から90銭台まで反発して戻り売り、午後には155円を割れると東京市場終了時には154円半ばへ。欧州時間からNY午前には154円割れへと一段安、茂木自民党幹事長の次週日銀会合を意識したと思われる口先介入もあり、153円10銭近辺まで下落。NY終盤には154円を回復する場面もあったものの、今朝の東京市場では153円割れへと不安定な動きで円高圧力も止まらず。短期下値目安155円近辺を通過して6月安値圏154円半ばも下抜け、次に意識されやすい水準としては5月安値圏152円前後まで。※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場7/24終値とチャート
25日の国内金価格は-238円、1.80％の大幅安で4日続落。下落率としては今年の絶対値平均騰落率0.65％の2.77倍、今年5番めの急落で6月20日（12964）以来、1ヵ月ぶりの安値。ほぼ一方的な巻き戻しの流れは止まらず、最高値更新後の下落幅は772円、5.62％に。6月安値（12689）から7月最高値（13743）の61.8％戻し（13092）達成でも下げ止まらず、76.4％戻し（12938）も目前に。RSIも35.6％まで急低下してようやく一定の過熱感も。
プラチナ価格は-54円、1.05％安で3日続落。4月26日（4999）以来、3ヵ月ぶりの安値。RSIが23.1％まで低下しても下げ止まらない場合、5月の今年高値（5877）から6月安値（5218）までの値幅（659）を7月高値（5730）から差し引くN計算値、5071円辺りまでが短中期的な下値目安にも。
※参考：金プラチナ国内価格7/25とチャート
2024年07月25日(木)時点の相場
国内金：12,971 円 7/25(木) ▼238(1.80％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：5,113 円 7/25(木) ▼54(1.05％)
NY金：2,415.7 ﾄﾞﾙ 7/24(水) ▲8.4(0.35％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：969.6 ﾄﾞﾙ 7/24(水) ▲13.8(1.44％)
ﾄﾞﾙ円：153.94 円 7/24(水) ▼1.68(1.08％)
7/24(水)のその他主要マーケット指標
悲観のドイツIFO景況感指数、7月は全業種急失速 07/26(金)中古住宅販売件数は1年7ヵ月ぶりの急減で半年ぶり低水準 07/24(水)ドル円と日米金利差の短期逆相関フェーズ終息の兆しも 07/23(火)バイデン撤退で市場も不安定化懸念、金価格も高値圏で不安定化 07/22(月)
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