スペインは9月にジャンク級へと格下げの可能性
更新日:2012年08月31日(金)
ムーディーズによるスペイン国債の格付けが、9月に投資不適格とされるジャンク級に格下げされる可能性がある、と米紙WSJが報じています。
ムーディーズは、6月13日にスペイン債を「A3」からジャンク級一歩手前の「Baa3」へと3段階引き下げ、見通しもネガティブとしていました。
スペインでは国内銀行の救済に加えて地方自治州の支援要請も相次ぎ、先月発表した180億ユーロの中央政府による地方救済基金は既に半分以上が予約済の状態。ラホイ首相の欧州への国家財政支援要請も時間の問題とも見られます。
ムーディーズは3ヶ月の見直し期間満了となる9月中旬にスペイン格付けの見直し結果発表の予定でしたが、9月12日がドイツ連邦憲法裁判所のESM合憲・違憲判断の日にあたり、この結果を受けて
ESM(欧州安定メカニズム)の国債購入などに向けての関わり方を見極めてからの判断、ということでしょう。
なお、EU加盟国でムーディーズがジャンク級としている国は現在、アイルランド、ポルトガル、キプロス、ギリシャの4カ国のみ、いずれも財政破綻国。スペインが仲間入りするかどうか、綱渡りは9月後半まで続きます・・・
※
EU加盟国の国債格付け一覧
NY市場、様子見の金は小幅3日続落。上昇トレンドは継続。上値目標1,700ドル超え、サポート1,600ドル。今夜半のジャクソンホール・バーナンキ講演後に流れが変わるか、加速するか、要警戒。
プラチナは一足先に反落?で1,500ドル台になんとか踏みとどまった状態。1,530ドルの目標達成以降、上昇バイアスは急速に低下中。下値1,380ドル~上限1,550ドルのレンジを形成中。
国内、金価格は4,350円台で小幅続落。第2目標4,430円を目指す上昇トレンドの勢いにもブレーキが。サポートライン4,150円。
プラチナも4,000円台をしっかりと割れてきたことで上昇トレンド継続にも黄色信号。第2目標値4,100円台後半。サポートラインは3,630円。
※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:
本日の金価格、プラチナ価格とチャート8/31も参考にご覧ください。
2012年08月31日(金)時点の相場
国内金:4,353 円 8/31(金)
▼5(
0.11%)
国内プラチナ:3,974 円 8/31(金)
▼36(
0.90%)
NY金:1,657.1 ドル 8/30(木)
▼5.9(
0.35%)
NYプラチナ:1,503.7 ドル 8/30(木)
▼16.6(
1.09%)
ドル円:78.62 円 8/30(木)
▼0.08(
0.10%)
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