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★金プラチナ短期相場観★

団子天井
更新日:2013年08月23日(金)
団子天井
昨日は各国で製造業PMI(購買担当者指数)の8月分速報値が発表され、午前の中国HSBC製造業PMIの上振れ(50.1)をきっかけにドル円や株価が上昇し始めました。
午後にはドイツでも52(予想51.1)、ユーロ圏でも51.3(予想50.7)といずれも好結果。但しフランスは49.7(予想50.2)と相変わらず低調。それでも欧州圏での好調ぶりも示され、世界的な製造業の回復傾向に主要国の株価などが持ち直しています。

この影響もあってか、プラチナは大きく上昇しています。株高ドル高にも関わらず、金も高値圏を維持しています。
しかし、気になるのが、金のチャート形状。今年の急落後の反発局面で度々目にした形状、いわゆる「団子天井」を形成しつつあります。流れとしては堅調地合いが続くものの、チャートだけを見れば、少し気になる形状です。
長めの陰線なら下落サイン、に要注意。

NY市場、金相場は終値ベースでは0.05%の小幅反発。しかしこの日も安値では1,354ドルまで下げてからの上昇で高値は1,381ドルまで上昇。同一水準で似たような動きが5日連続。1,350ドルラインの底堅さと1,380ドル台のレジスタンスの強さを日々確認。1,400ドルの上値目標の手前、1,380ドル台に大きな壁が立ちはだかる状態。

プラチナは1.38%の大幅反発。1,500-1,530ドルの揉み合いが5日ほど続いた後に金と同様、安値圏からの上昇の流れ。しかし、その勢いは金よりも強く、抵抗線になりつつあった1,530ドルを突破して1540ドル台へ。目標地点の1,550ドル台へもあとわずか。

ドル円は1.05%続伸で8月2日以来20日ぶりの98円台後半へ。1%以上の値動きは7日ぶり。昨日午前の中国HSBC製造業PMIの好結果をきっかけにドル高方向へと傾き始めた感も。目先は99円台前半までの上昇余力はありか。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場8/22終値とチャート

国内、金価格は2.09%の大幅反発で6月上旬の水準へ。NY市場の上値が押さえられるなか、ドル円のサポートによって急反発。調整局面を適度な範囲内で終えたことと、上値抵抗になりかねなかった90日移動平均線をあっさりと上抜けたことは、この後の展開にきっと好影響。4,620円の上値目標を目指す展開に勢いも。当面の下方向の節目は4,440円。

プラチナは3.2%の大幅反発で目標の5,070円に到達。15日の目標設定時点ではやや可能性は低いと見られた目標値に1週間かけてなんとか到達。2週連続で上昇目標に到達し、5月上旬の揉み合い水準に回復したことで一服感も。次の上値目標を設定すると3回連続となる為、達成確率は現時点でかなり低めながら、5,270円。
※参考:金プラチナ国内価格8/23とチャート

2013年08月23日(金)時点の相場
国内金:4,540 円 8/23(金) ▲93(2.09%)
国内プラチナ:5,090 円 8/23(金) ▲158(3.20%)
NY金:1,370.8 ドル 8/22(木) ▲0.7(0.05%)
NYプラチナ:1,540.1 ドル 8/22(木) ▲21.0(1.38%)
ドル円:98.71 円 8/22(木) ▲1.03(1.05%)
→8/22(木)のその他主要マーケット指標

←量的緩和縮小に向けての混沌、その隙に金は大幅高 08/24(土)
→QE縮小への不透明感によるリスク回避は中国製造業PMIで一時払拭 08/22(木)
→金市場の9月QE縮小開始の織り込み度合い 08/21(水)
→英国の金輸出量が半年間で既に前年度の9倍に 08/20(火)

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