年末のドル円相場は105円以上の可能性も
更新日:2013年12月09日(月)
先週末の
米雇用統計の好結果を受けて、NYダウも再び16,000ドル台を回復し、欧米株も日本株も高値圏での推移が続きます。米労働市場の改善傾向に伴う
テーパリング前倒し観測は、以前なら株安を招く場面も度々見られたものの、今回は米景気回復に向けた好材料として素直に好感した様子。早くて今月、遅くとも来年春までに
テーパリング開始という予想を株式市場ではかなり織り込んできた、ということも言えそうです。金価格の下落が限定的となったことにも当てはまるかもしれません。
ドル円相場にとっては
テーパリング自体がサポート要因となることに加え、株価急落などによるリスク回避要因が緩和されたこともサポート材料となりそうです。
今朝の10月分貿易収支でも赤字幅拡大、貿易赤字の状態化も当面の円安サポート材料。
但し、7-9月期GDPの低下、法人税引き下げの見送りなどのマイナス要因も。
それらを含めても、しばらくは、ドル高円安方向への流れが続きそうな勢いです。
今朝時点では、高値圏の節目となる103円ちょうど付近での揉み合い状態となっていますが、今後、先週高値の103円30銭台を超えてくるような展開となれば、年初来高値103円70銭台を超えて、さらに大きく上昇する可能性も高まりそうです。
半年間続いた三角保ち合いの上限103.70円から93.80円までの下落幅9.9円。三角保ち合い下限ラインの97円から反発して急騰した現状、単純計算すると106.9円という上昇目標も。
さらに、2007年6月高値124円10銭台から2011年10月安値(史上最安値)の75円50銭台までの下落幅に対する61.8%戻しラインが105.5円。
年末にかけて、105円から106円辺りまで上昇する可能性は決して低くはなさそうです。
週明けの国内、金価格は1.19%の反発。乱高下状態が継続し、先週末のレンジ下限割れから大きく持ち直し。方向感がハッキリしない状況が続き、4,110円程度までの下落余地は残すものの、反発への可能性も見え始めてきた様子。レンジ下限の4,190円まで下落した11月21日のRSIは27.3。4,188円まで下落した先週末6日のRSIは36.9。価格下落に対してオシレータ系指標が上昇するコンバージェンス。下落圧力が大きく緩和されてきたことを示します。上方向の節目は4,290円。
プラチナも0.82%の反発。11月半ばから続く下落トレンドを抜け切れてはいないものの、4,620円台での足場固めの兆しもあり、抵抗線となっていた9日移動平均線を明確に上抜けたことで上方向の節目4,680円トライへ。ここを抜けると大幅反発への可能性も。現状ではまだ4,550円までの下落リスクも。
※参考:
金プラチナ国内価格12/9とチャート
2013年12月09日(月)時点の相場
国内金:4,238 円 12/9(月)
▲50(
1.19%)
国内プラチナ:4,660 円 12/9(月)
▲38(
0.82%)
NY金:1,229.0 ドル 12/6(金)
▼2.9(
0.24%)
NYプラチナ:1,356.3 ドル 12/6(金)
▼7.2(
0.53%)
ドル円:102.93 円 12/6(金)
▲1.15(
1.13%)
12/6(金)のその他主要マーケット指標
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