サンタクロース・ラリーで金相場にはもう一段の下押し圧力も
更新日:2013年12月21日(土)
今年の金相場の急落局面を振り返ると、4月12日の4.06%急落、週明け4月15日の9.34%暴落で1,500ドル台から1,300ドル台へ。
6月20日の6.39%急落で1,300ドル台から1,200ドル台へ。6月26日に3.55%下落。7月5日にも3.13%下落。
10月1日の3.08%急落で再び1,300ドル台から1,200ドル台へ。10月11には2.21%下落。
そして12月19日の3.35%急落で1,200ドル台から1,100ドル台へ。
節目節目で3%超の大幅下落となっています。しかも単発では終わず、近いうちに大幅下落を繰り返してきました。
下落幅が徐々に低下し、落ち着きを見せ始めているという見方もできますが、年内にもう一度2-3%の大幅下落が発生する可能性も否定できません。
高値更新が続く米株と日本株、米10年債金利も上昇傾向で3%の攻防へ、金利上昇にもサポートされるドル高円安傾向。
リスクオン地合いが続き、期待されるサンタクロース・ラリーや掉尾の一振などが現実となれば、年末にかけての金相場は、もう一段の下落圧力にさらされることになりそうです。
NY市場、金相場は急落した前日値幅の4分の1戻しとなる0.85%の反発。米第3四半期GDP確定値が予想を上回ったことにより、わずかにドル買いが進んだ時に円やユーロと共に売られた金は、1,188ドルまで下げたのがこの日の安値。材料出尽くし感からのドル売りに伴う円買い、ユーロ買いと共に金も買われて1,200ドル台を回復。下値模索の流れで当面のターゲットは1,120ドル近辺。上方向への節目は1,260ドル台。目先のレジスタンスとしては急落前のサポートライン1,220ドル。
週間ベースでは-30.9ドル(-2.5%)の反落。
プラチナ相場も1.05%の反発で前日下落の半値戻し。終値ベースの今年安値1,303.7ドルの少し手前、1,310ドル台が軽めのサポートラインとなった感もあるものの、下落余地は1,250ドル近辺まで拡大。上方向の節目は1,390ドル。当面のレジスタンスとして、少し前までのサポートラインとなっていた1,340ドル台。
週間では-30.7ドル(-2.25%)の反落。7週間ぶり反発となった先週末の週足チャートの足型が今週の大幅下落を示唆。
ドル円は0.15%の小幅続落。しかし3日連続の高値更新となる104円60銭台まで上昇。NY時間に材料出尽くしからの売りで103円80銭台まで下げたものの104円台に戻して終了。円安一服感もあり、103円台から104円台への上昇に対してRSIは下落傾向となるダイバージェンス。上値目標105円に対して一歩及ばず104円63銭でいったん力尽きた可能性も。102円台半ばのサポートラインまでの範囲内で調整を終えると再度上方向へのトライも。
週間では+0.93円(+0.9%)で8週続伸。
※参考:
金プラチナ相場とドル円12/20 NY市場終値とチャート
2013年12月21日(土)時点の相場
国内金:4,171 円 12/20(金)
▼105(
2.46%)
国内プラチナ:4,587 円 12/20(金)
▼59(
1.27%)
NY金:1,203.7 ドル 12/20(金)
▲10.1(
0.85%)
NYプラチナ:1,332.2 ドル 12/20(金)
▲13.8(
1.05%)
ドル円:104.08 円 12/20(金)
▼0.16(
0.15%)
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