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低迷する日経平均も金相場押し上げ要因のひとつ
更新日:2014年02月17日(月)
相変わらず冴えない状況が続く日経平均は、先週末のNYダウ上昇を受けて週明けは持ち直し、と見る向きが多かったものの、今朝発表されたGDP速報値が市場予想を下回ったこともあり、再び前週末比マイナス圏へと苦戦中。
4月の消費増税後の減速を見越し、それまでにどれだけ景気回復しておくか、という目論見が崩れ始めているようにも。海外投資家が期待する日銀の追加緩和も可能性薄、安倍政権への期待よりも政治リスク懸念のほうが高まるような状況では、外国人投資家の日本株離れもやむ無しとも。日中首脳会談など、関係改善をアピールできるような進展があれば、少しは株安圧力緩和にもつながることでしょう。
新興国リスク懸念や世界同時株安などと外的要因を指摘する時期は既に過ぎ去り、国内要因による軟調推移という面も否定出来ない状況に入りつつあるようです。
一時20台を超えた
VIX指数は7日続落
で13台まで低下中。
相関関係の強いNYダウと日経平均の推移
を比較すると、年明け以降の日経平均の下落幅の大きさと戻りの弱さが顕著に。
過去数年に渡り強い相関関係を示すドル円と日経平均の関係
においても、最近は日経平均の低迷が主導する円高地合いという面が強そうです。
円高に伴うドル安傾向とともに、日本株から流出した海外投資マネーの一部が金市場にも流入していると推測されることが、金相場押し上げ要因の一つと考えられそうです。
国内金価格は0.81%の上昇となり7日続伸、4営業日連続の年初来高値更新。
上値目標水準4,460円近辺
をクリアし、9月20日以来5ヶ月ぶりの高値水準に。堅調推移を続けるNY金に比べて、ドル円の円高基調にそれほど勢いがないことで国内価格を押し上げる構図。目標水準到達後の減速感の気配も見られず、目先は節目の4,500円超え、4,510円台辺りまで上値を伸ばす可能性も。
プラチナは0.31%の上昇。5日続伸となり、2月5日までの9日続落値幅の38.2%戻しラインに到達。方向感はほぼニュートラルの状態で調整も入りやすい状況に。上方向への目安としては、過去何度か節目を形成した4,850円から半値戻しとなる4,870円近辺。
※参考:
金プラチナ国内価格2/17とチャート
2014年02月17日(月)時点の相場
国内金:4,483 円 2/17(月)
▲36
(
0.81
%)
国内プラチナ:4,828 円 2/17(月)
▲15
(
0.31
%)
NY金:1,318.6 ドル 2/14(金)
▲18.5
(
1.42
%)
NYプラチナ:1,430.1 ドル 2/14(金)
▲13.5
(
0.95
%)
ドル円:101.81 円 2/14(金)
▼0.36
(
0.35
%)
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