節目の日。
更新日:2014年03月11日(火)
東日本大震災からちょうど3年めの節目の日。がれき処理や鉄道、水道などインフラ面での復旧はある程度進んでいる様子もありますが、住宅建設などが進まず、いまだ仮設住宅での苦労が続く方々も多数いらっしゃいます。「心の復興」を含め、本当に「復興を実感できる1年」にして頂きたいものです。
市場のほうでは、NY時間が今週からサマータイムに移行、そしてドル円相場が大きな節目の日を迎えています。
先週末の雇用統計の好結果を受けて揉み合い水準を上抜け、しかし月曜日は材料不足とウクライナ情勢懸念などから足踏み状態。
今日は一目均衡表の雲のねじれが発生する日。流れが反転するか、もしくは加速しやすいとされる日。
昨年10月8日安値96円50銭台から今年1月2日高値105円40銭台まで上昇し、その上昇値幅の50%戻しとなる100円90銭台まで下落したのが2月4日(100円75銭)、そこから1ヶ月間の揉み合いを上抜けた今、103円30銭台。23.6%戻しラインに相当。
流れが加速するのなら、この水準を上抜けて0%ライン、105円40銭台方向に向けて動き出す可能性が高まります。
反転した場合には、雲のねじれ部分、102円80銭台近辺を下抜けて、38.2%ライン102円ちょうど近辺から50%ライン101円ちょうど付近が目安となりそうです。
昨日午後、内閣府が発表した2月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断は節目の50を13ヶ月連続上回ったものの足下2ヶ月は連続低下。さらに先行き判断では前月比-9ポイントとなる40.0となり、3ヶ月連続低下で50の節目割れも2ヶ月連続。現状の景況感の悪化と消費増税後への懸念は相当大きいようです。
量的質的緩和スタートからまもなく1年の節目を迎えようとしている日銀の追加緩和への期待も増々高まります。本日の会合では現状維持との見方が圧倒的多数ですが、少なくとも今後への可能性を示唆することで、期待感の継続による株高円安の下支え、という流れにはなりそうです。
雲のねじれ通過後の加速もそれほどでもないかもしれませんが、節目で反落、の可能性もかなり低そうです。
週明けのNY市場、金相場は0.25%の反発。前週末からの流れで日本時間は売り優勢、1,320ドル台後半まで下げると欧州時間以降は買い戻し。ウクライナ情勢への懸念を背景とする底堅さは健在の様子。1,330ドル台から1,350ドル台の狭いレンジを形成しつつ、徐々に下方バイアスが強まる傾向。節目割れなら1,300ドル近辺までの下方リスクが浮上することに。
プラチナ相場は0.43%の小幅続落。堅調推移の状態を維持しながらも1,490ドルがやや壁に。1,440ドル台に軽めのサポートライン。
ドル円は前週末からほぼ変わらずで103円台前半を中心に小動き。この日は方向感のない動きに終始した形も、レンジを上抜けており流れは上向き。当面の目標水準104円30銭近辺を目指して動き出す可能性は大。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場3/10終値とチャート
国内金価格は0.39%の反発。到達済の目標水準
4,620円近辺での上下動となり、4,650円の節目を上抜ける力強さにはやや欠ける状況か。上抜けて4,750円の第2目標を目指す展開か、現状近辺での揉み合い形成か。サポートラインは4,530円。
プラチナは前日比変わらず。上昇トレンド継続中の一服感となっており、このまま5,100円超え辺りまでの上昇余地も、時間の経過とともに5,090円付近がレジスタンス化の可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格3/11とチャート
2014年03月11日(火)時点の相場
国内金:4,630 円 3/11(火)
▲18(
0.39%)
国内プラチナ:5,075 円 3/11(火) +-0(0.00%)
NY金:1,341.5 ドル 3/10(月)
▲3.3(
0.25%)
NYプラチナ:1,477.2 ドル 3/10(月)
▼6.4(
0.43%)
ドル円:103.26 円 3/10(月)
▼0.03(
0.02%)
3/10(月)のその他主要マーケット指標
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