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★金プラチナ短期相場観★

世界の金需要 2014年第1四半期
更新日:2014年05月21日(水)
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が20日発表した2014年第1四半期のゴールド・デマンド・トレンドによると、世界の金需要は1,074.5トンとなり、前年同期比-0.25%とほぼ変わらず。

目的別需要
宝飾品:570.7トン(前年同期比+3%)
工業関連:99トン(-4%)
投資関連:282.3トン(-2%)
公的関連(中央銀行):122.4トン(-6%)
2013年の金需要とほぼ同等のペース。
ただし、投資関連においては、現物需要が-39%と大きく減少したのに対し、ETF関連は前年同期の-176.5トンの売り越しから-0.2トンへと売り買い均衡状態となったことで相殺されました。
相場が下落すると現物需要が増加し、ETF関連の売り越し、上昇すればその逆に、というパターンを象徴するような結果となっています。

国別の金消費需要(宝飾品需要とインゴットや金貨などの現物投資需要)
1位 中国:263.2トン(前年同期比-18%)
2位 インド:190.3トン(-26%)
3位 米国:33.1トン(-13%)
4位 トルコ:27.2トン(-42%)
5位 UAE:25.4トン(+16%)↑
6位 タイ:24.5トン(-56%)↓
7位 ドイツ:22.0トン(+6%)↓
8位 ベトナム:19.5トン(+5%)↓
9位 インドネシア:18.0トン(-1%)↑
10位 サウジアラビア:17.6トン(+9%)
※世界合計:853.3トン(-16%)
上位4ヶ国は2013年トータルの順位から変動はありませんが、UAEの需要大幅増により5位以下は変動しています。
上位国での減少が目立ちますが、中国では宝飾品需要は10%増、現物投資需要が-55%と大幅減。アジアでの減少傾向に対し、中東では増加傾向。
なお、中国とインドを合わせた消費需要は、世界合計の53%を占めます。
ランク外で需要増加が著しいのは、エジプトの16.2トン(+26%)。さらに際立つのが日本の409%増。前年同期の1.6トンから今期8.2トンへと増加し、宝飾品需要の増加に加え、現物投資需要は-2.7トンの売り越しから今期3.1トンの買い越しへと転換しています。

中央銀行保有量
中央銀行の金保有量・2013年末時点からの変動としては、
7位 ロシア:1,040.7トン(外貨準備比9%)↑
8位 スイス:1,040.1トン(8%)↓
12位 ECB:503.2トン(26%)↑
13位 トルコ:483.5トン(16%)↓
上位20位まででの変動はこの4ヶ国(機関)のみ。
金消費需要が大幅減となったトルコでは、中央銀行もこの1-3月期に36.2トンもの金を売却しています。

供給量
トータル供給量は需要をわずかに下回る1,048.5トンとなり、前年同期比-4%。内訳では金鉱山からの生産量が726.5トン(+7%)、リサイクルが322トン(-23%)。

NY金・日足チャート 2014/4/23 - 5/2020日のNY市場、金相場は0.06%の小幅続伸。2大金需要大国、中国とインドの第1四半期の需要減報道がマイナス材料となり上値を制限、しかし1,280ドル台での下値も堅く、1,280-1,310ドルのレンジ内中央値となる1,295ドル付近での推移は4営業日連続。わずかながら上向きの勢いも弱まり、方向感は喪失気味。

NYプラチナ・日足チャート 2014/4/23 - 5/20プラチナ相場は0.09%の小幅安。南ア鉱山スト関連では、プラチナ生産大手ロンミンが235人解雇との報道もあり、スト収束に向けての不透明感が継続。今年の供給不足は過去30年間で最大となる見込み、とのジョンソン・マッセイからのリポートもあり、当面のプラチナ相場の下支えに。しかし短期的には上値を1,480ドル付近で押さえられる展開が続き、やや失速気味。上昇トレンドは維持しており、1,530ドル付近の上値目標水準を目指す可能性も維持。

ドル円・日足チャート 2014/4/23 - 5/20ドル円は0.16%下げて小幅に5日続落。この日の値幅も上下40銭程度と限定的。目先の下値目標水準100円90銭近辺までの下落は、瞬間的にはあっさりと到達するのではないかと見ていたものの、円高方向へは101円10銭台で異常な底堅さも。101円20銭付近の200日移動平均線との攻防が続き、ここをしっかりと下抜けて101円割れ、目標水準到達なら、さらなる円高リスク拡大の可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/20終値とチャート

国内金価格は0.07%の小幅安で4日続落。下限4,500円、上限4,580円近辺とするレンジ相場を形成中。9-21日移動平均線のなだらかな右肩下がりが短期的な下落トレンドを示し、右肩上がりの90日移動平均線が中期的な上昇トレンドを示し、その間で金価格は方向感を失いつつある状態。

プラチナはわずか1円の反落。9-21-90日移動平均線すべてが右肩上がりでその上に価格ラインが昇順に並ぶパーフェクトオーダーを形成し、完全な上昇トレンドを示すものの、先週の過度な急上昇の反動により失速状態が継続。5,160円近辺の目標水準への再トライへのタイミングを図るような状態か。
※参考:金プラチナ国内価格5/21とチャート

2014年05月21日(水)時点の相場
国内金:4,516 円 5/21(水) ▼3(0.07%)
国内プラチナ:5,102 円 5/21(水) ▼1(0.02%)
NY金:1,294.6 ドル 5/20(火) ▲0.8(0.06%)
NYプラチナ:1,468.9 ドル 5/20(火) ▼1.3(0.09%)
ドル円:101.33 円 5/20(火) ▼0.16(0.16%)
→5/20(火)のその他主要マーケット指標

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