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★金プラチナ短期相場観★

労働市場のたるみは継続、イエレン・ダッシュボード2014年12月版
更新日:2014年12月10日(水)
米求人件数の推移2014年10月米労働省が発表した10月分の雇用動態調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)によると、求人件数は483万4千件。事前予想の479.5万件を上回り9月(下方修正)の468.5万件からも増加。現在の水準は、リーマンショック前の2007年ピークを超え、2001年1月以来14年ぶりの高水準となった8月分の485.3万人と同レベルを維持。求人件数としては申し分のないレベルに回復している状況。

イエレン・ダッシュボード2014年12月版
その他の指標をイエレン・ダッシュボード12月版で確認すると、

※指標:リセッション前の数値:最低値:前回→最新値と回復率
1)NFP(3カ月平均):+16.2万人:-82.6:+22.4↑+27.8 回復率117.7%
2)失業率:5%:10%:5.8%→5.8% 回復率84%
3)労働参加率:66.1%:62.7%:62.8%→62.8% 回復率2.9%
4)長期失業者の割合:19.1%:45.3%:32%↑30.7% 回復率55.7%
5)広義の失業率(U6失業率):8.8%:17.2%:11.5%↑11.4% 回復率69%
6)求人率:3%:1.6%:3.2%↑3.3% 回復率121.4%
7)退職率:2.1%:1.3%:2%↓1.9% 回復率75%
8)解雇率:1.4%:2.0%:1.2%→1.2% 回復率:133.3%
9)採用率:3.8%:2.8%:3.6%→3.6% 回復率80%
※前月の状況→2014年11月版

リセンション前の状態への回復率が100%を超えているのはNFP、求人率、解雇率の3指標という状況は変わらず。
前月から改善したのはNFP、長期失業者の割合、U6失業率、求人率の4指標。
前月から変わらずは、失業率、労働参加率、解雇率、採用率の4指標。
前月から後退したのが退職率。

相変わらず最低水準での低迷が続く労働参加率に加え、前月改善傾向となっていた退職率が低下したことは、労働市場の活性化が思った以上に進んでいないことを示唆する状況。
NFPや失業率、求人件数などの代表的な指標の改善傾向は進んでいるものの、退職率と労働参加率が足を引っ張り、「労働市場のたるみ」を示し続けています。

NY金・日足チャート 2014/11/7 - 12/99日のNY金相場は3.1%の大幅続伸で10月22日以来1カ月半ぶりの高値水準へ。株高ドル高の流れが急速に巻き戻されたことに加え、中国株の急落やギリシャの政局不安などもリスク回避的なムードを高める要因となった様子。レンジ相場への移行中との見込みはハズレ、上方向への節目となる1,210ドルを超えたことで上値余地拡大、目標水準は1,240ドル付近となり、既に高値1,239ドルで到達。第2目標水準として1,260ドル付近まで上値を伸ばす可能性も。下方向には1,190ドルが重要なサポートラインとなり、下抜けの場合には1,100ドル台半ばへと2番底を試しに行く可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2014/11/7 - 12/9プラチナ相場も1.42%の大幅続伸。今年最安値圏から下値を切り上げながらも上下動の激しい値動きでペースとしてはゆっくりとした上昇トレンドが継続中、当面の上値目標水準1,260ドルに対して一時1,256.3ドルまで上昇したことでほぼ到達。次の目標水準として1,300ドル近辺を目指す可能性も高まってきた状況。ただし、重要なサポートライン1,210ドル台を下抜けた場合には今年最安値圏トライへと向かうリスクも抱えたまま。

ドル円・日足チャート 2014/11/10 - 12/9ドル円は0.82%の大幅続落。前日からの調整局面が株高の調整とともに加速すると、軽めの調整メドを次々と突破し、NY時間には重要な節目となる117円台後半目前となる117円90銭台まで3円超もの大幅下落、しかしこれも一時的、119円台へと急反発する行って来いの状態。長い下ヒゲを残したことで調整局面終了の可能性も、短期トレンドにはやや変化が見られ、117円60銭から121円台半ばまでのレンジで揉み合い状態継続か。少なくとも次週FOMCまで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/9終値とチャート

10日の国内金価格は1.08%の大幅高で3日続伸。急速なドル売りに伴うNY金の大幅高、ドル売りの巻き戻しに対してNY金の下げ渋り、結果的に国内価格は大きく押し上げられることになり、昨年4月12日以来となる高値水準に。やや一方的な上昇基調に伴う急反落リスクを抱えるものの、短期的にはドル円とNY金の逆相関関係が崩れドル円と国内金価格との相関関係が高まっている状況。この関係が続く限りは円安サポートを受けやすい状況も継続。

プラチナ価格は0.14%の小幅反発。プラチナ価格も円安サポートを受けやすい状況ながら、NYプラチナの上値がやや重いことにより、国内価格の上値も制限される状態。5,100円の抵抗線が効いており、しっかりとした調整も必要か。
※参考:金プラチナ国内価格12/10とチャート

2014年12月10日(水)時点の相場
国内金:5,039 円 12/10(水) ▲54(1.08%)
国内プラチナ:5,092 円 12/10(水) ▲7(0.14%)
NY金:1,232.0 ドル 12/9(火) ▲37.1(3.10%)
NYプラチナ:1,246.8 ドル 12/9(火) ▲17.4(1.42%)
ドル円:119.69 円 12/9(火) ▼0.99(0.82%)
→12/9(火)のその他主要マーケット指標

←相当な期間を経て「相当な期間(considerable time)」削除へ? 12/11(木)
→タカ派傾向の政府労働指標をけん制するFRBのLMCI:2014年11月分 12/09(火)
→GDP改定値下振れによる7年4カ月ぶり高値からの調整も限定的か 12/08(月)
→米労働市場好調によるドル高加速が円キャリーに加勢、金は正念場へ 12/06(土)

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