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イエレン・ダッシュボード2015年4月版でも雇用停滞を示唆
更新日:2015年04月08日(水)
米求人件数の推移2015年1月米労働省発表の2月分の雇用動態調査(JOLTS:Job Openings and Labor Turnover Survey)によると、求人件数は513万3千件。2001年1月以来、14年ぶりに500万件の大台を超える高水準。
ただし、昨年6月分時点で471万件に達し、2001年1月以来の最高水準となって以降、ほぼこれ以上の水準を維持し続けており、求人件数としては十分なほど高水準を回復済の状態。

イエレン・ダッシュボード2015年4月版では相変わらず強弱まちまちの状況。
イエレン・ダッシュボード2015年4月版

※指標:リセッション前の数値:最低値:前回→最新値と回復率
1)NFP(3カ月平均):+16.2万人:-82.6:+28.8↓+19.7 回復率103.5%
2)失業率:5%:10%:5.5%→5.5% 回復率90%
3)労働参加率:66.1%:62.7%:62.8%↓62.7% 回復率0.0%
4)長期失業者の割合:19.1%:45.3%:31.1%↑29.8% 回復率59.2%
5)U6失業率:8.8%:17.2%:11.0%↑10.9% 回復率75.0%
6)求人率:3%:1.6%:3.4%↑3.5% 回復率135.7%
7)退職率:2.1%:1.3%:2.0%↓1.9% 回復率75.0%
8)解雇率:1.4%:2.0%:1.2%↑1.1% 回復率:150%
9)採用率:3.8%:2.8%:3.5%→3.5% 回復率70%
※前月の状況→2015年3月版

回復率100%超はNFP、求人率、解雇率の3指標のみという状況は昨年6月以降11カ月連続。
前月から改善→U6失業率、長期失業者の割合、求人率、解雇率(4指標)
前月から変わらず→失業率、採用率(2指標)
前月から後退→NFP、労働参加率、退職率(3指標)

前月からの改善・変わらず・後退指標数はいずれも変わらず。
改善4指標中、2指標は既に100%超。後退3指標のうち、NFPは回復率100%に黄色信号、労働参加率は2カ月続落で最低水準に逆戻り、退職率は回復率100%となる2.1%を目前に1.9%と2.0%とを行ったり来たりの状態が半年間継続。

全9指標の回復率の平均値推移をグラフ化してみると、
イエレン・ダッシュボードの回復率平均の推移 2015年4月着実に上昇し続けていた昨年、12月時点で回復状況はピークとなり、今年に入ると完全に停滞状態となっていることが解ります。

イエレン・ダッシュボードでは、1カ月前の時点で既に、今年前半の雇用停滞傾向を示していました。

NY金・日足チャート 2015/3/6 - 4/77日のNY金相場は0.66%の反落。前日の大幅上昇の反動による調整。ドル高の流れが再加速した割には下落幅は限定的にとどまっており、1,200ドルの大台を超えたことで水準が切り替わり、この近辺での底堅さも。この1,200ドルの大台ラインが重要なサポートラインとなり、下抜けた場合には大きく流れが巻き戻される可能性も。現状は上昇トレンド継続で上値目標は1,250ドル台。前日高値となった1,224.5ドルは今年最高値から最安値までの50%戻しライン1,224.7ドルに一致し、この水準がやや堅めの抵抗線に。さらに、1カ月半ぶりに上抜けた90日移動平均線をわずか1日で再び下抜け、目先はこの水準を早めに突破したいところ。

NYプラチナ・日足チャート 2015/3/6 - 4/7プラチナ相場は0.55%の調整。前日の上昇幅では金を上回り、この日の下落幅は金を下回る堅調さの兆しも。1,200ドルの目標水準を目指す上昇トレンド継続中。抵抗水準として意識されるのは、やはり前日高値1,188.2ドル近辺。この水準は今年最高値から最安値までの50%戻しライン1,188.5ドルにほぼ一致。1,150ドルが重要なサポートライン。

ドル円・日足チャート 2015/3/9 - 4/7ドル円相場は0.62%の続伸で120円台を回復。コンスタントにドル買いの流れが続き、求人数の大幅増などのもサポート材料に。上値抵抗線となっていた120円20銭をわずかながらも超えてきたことで、流れが変わり始める可能性も。121円台前半を目標水準にドル高の流れ継続へ。サポートラインは118円90銭。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/7終値とチャート

8日の国内金価格は0.18%の小幅上昇で3日続伸。5,000円の大台超えは3月2日以来、1カ月と1週間ぶり。上値目標5,010円台付近にも達したことで、この近辺では調整も入りやすく、揉み合い状態を形成しやすくなる頃合いと水準。今年高値から安値の38.2%戻しライン5,000円を超えたこともいったんは失速の要因に。

プラチナは0.54%の反発。堅調推移が続き、3月6日以来1カ月ぶりの水準を回復。中期スパンでは90日移動平均線を下回る状態が1カ月以上継続する軟調推移からは抜け切れない状況。この90日移動平均線が位置する4,900円付近を当面の上値目標とし、中期トレンド回復を目指す状況。
※参考:金プラチナ国内価格4/8とチャート

2015年04月08日(水)時点の相場
国内金:5,006 円 4/8(水) ▲9(0.18%)
国内プラチナ:4,849 円 4/8(水) ▲26(0.54%)
NY金:1,210.6 ドル 4/7(火) ▼8.0(0.66%)
NYプラチナ:1,173.9 ドル 4/7(火) ▼6.5(0.55%)
ドル円:120.25 円 4/7(火) ▲0.74(0.62%)
→4/7(火)のその他主要マーケット指標

←FOMCから始まった金相場の上昇トレンドは議事要旨で失速 04/09(木)
→労働市場情勢指数「LMCI」も大幅鈍化を示す米雇用市場の回復 04/07(火)
→雇用統計のネガティブ・サプライズを示唆していた?2月のLMCI 04/06(月)
→グッドフライデー、雇用統計でバッドフライデー 04/04(土)

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