統計上、5月の金相場はセルインメイではなく仕込み時
更新日:2015年05月04日(月)
5月の株式市場は下落傾向となりやすいと言われます。為替市場でも円高イメージも強い月。米株が5月に高値をつけて夏場にかけては下落しやすく、秋以降に上昇に転じるケースが多いことを指してセルインメイと言われます。
では、金相場の場合はどうなのか、過去の5月終値と騰落状況を見てみます。
2005年5月:終値417.3(前月末比-17.1)-3.94%
2006年5月:645.3(-9.2)-1.41%
2007年5月:660.6(-17.9)-2.64%
2008年5月:886.6(+9.0)+1.03%
2009年5月:979.2(+90.9)+10.23%
2010年5月:1,216.1(+38.0)+3.23%
2011年5月:1,535.6(-27.0)-1.73%
2012年5月:1,562.6(-101.6)-6.11%
2013年5月:1,392.6(-79.5)-5.40%
2014年5月:1,245.6(-50.3)-3.88%
昨年まで4年連続で5月は下落しています。過去10年間でも3勝7敗と分が悪く、5月の勝率は年間でも最低となっています。
下落しやすい月があれば、上昇し易い月もあるはずです。
ありました。
8月と11月です。
8月は昨年まで4年連続上昇中、過去10年でも7勝3敗。
11月も過去10年で7勝3敗ですが、2012-2013年と連敗しており、最近の5年では3勝2敗。
では、5月末の下がったところを買って8月末、もしくは11月末に売った場合の状況はどうだったか?
5月末買い8月末売りでは、昨年まで5年連続勝利。過去10年でも7勝3敗。
5月末買い11月末売りの場合でも過去10年では7勝3敗。しかし昨年まで2連敗中。
国内金価格の場合、
5月は昨年まで4年連続下落中。過去6年間では2勝4敗。
8月は昨年まで6年連続上昇中。ただし、5月末買い8月末売りでは3勝3敗の5分。
11月は5勝1敗、5月末買い11月末売りでも5勝1敗。
統計上では、NY金相場は5月末買い8月末売りが有効で、国内金価格については5月末買い11月末売りが有効、ということになっています。
5月の金相場は、セルインメイではなく、絶好の仕込み時となる確率が高いことを示しています。
2015年05月04日(月)時点の相場
国内金:4,875 円 5/1(金)
▼57(
1.16%)
国内プラチナ:4,702 円 5/1(金)
▼20(
0.42%)
NY金:1,174.5 ドル 5/1(金)
▼7.9(
0.67%)
NYプラチナ:1,129.7 ドル 5/1(金)
▼10.7(
0.94%)
ドル円:120.14 円 5/1(金)
▲0.76(
0.64%)
5/1(金)のその他主要マーケット指標
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