金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

利上げに向けて近づくも条件未達、グレーな状態で9月へ
更新日:2015年08月20日(木)
7月28-29日開催のFOMC議事要旨が公表されました。数人の参加者は、米国経済は大いに回復し、早期に利上げに踏み切る体制が整ったと指摘し、複数の参加者はインフレは十分ではなく、海外動向による下方リスクに懸念を表明。大半の参加者は利上げ開始が近づいているとの認識を示しながらも、ほとんどの参加者は利上げ開始への条件は未達成との判断。

もう少し踏み込んだ内容で、9月利上げの可能性が高まってきていることを示唆するような判断材料はなく、むしろ中国経済減速によるリスクも警戒し、9月利上げ観測後退との印象のほうがやや優勢か。

しかし、この日のマーケットはこの議事要旨を待たずしてリスク回避ムードが強まりました。FRBも警戒する中国経済減速の一端を示すように中国株は乱高下、この影響で日本株も大幅安で欧米株も下落。NYダウは今年安値も意識される水準での低迷が続き、ドイツDAXは4日続落で英FTSEは4年ぶりの7日続落。
さらに世界の低インフレを牽引する原油安も続き、米国の原油在庫増加のニュースもあってNY原油は6年半ぶりの安値水準となる40ドル台へと下落。

リスク回避の流れで円高ドル高傾向、金も買われる展開となり、9月利上げに向けてはグレーの濃度が増した様子も。
しかし、19日のCMEのFedWatchでは、9月利上げの織り込み度合いは前日の36.43%から45%へと上昇。FOMCメンバーの思惑も、3週間前のFOMC時点からは少しは前進している可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2015/7/21 - 8/1919日のNY金相場は0.98%の反発。株安・原油安とリスクオフの流れを受けての堅調推移でFOMC議事要旨公表前に1130ドル寸前まで上昇。フライング発表されたFOMC議事要旨の内容をハト派寄りと受け止めた金市場は引け後には1130ドル台前半へと一段高。10日間かけて目標水準1130ドルにようやく到達。7月20日のフラッシュ・クラッシュ前の水準を回復したことによる一服感も出やすいなかで、目標到達への時間を要したことで新たに1120ドル近辺での揉み合いを形成し、これもブレイク。さらなる上値トライへの可能性も開けてきた様子。1110ドルをサポートラインに上値トライ継続なら1150ドル近辺が次の上値目標に。

NYプラチナ・日足チャート 2015/7/21 - 8/19プラチナ相場は1.91%の大幅反発。金に連れ高の流れが加速すると、かなり抵抗感が高まりつつあったはずの1000ドルの大台ラインをあっさりと上抜け。金と同様10日前に浮上した上昇サインの到達目標1110ドル台半ば辺りとなる1016.9ドルまで上昇。やはり時間経過に伴う状況変化で上値トライは延長戦へ。当面の上値目安として最大1040ドル台を目指す可能性。990ドルから1000ドルの大台ラインが重要なサポート水準に。

ドル円・日足チャート 2015/7/21 - 8/19ドル円は7月末以来、半月ぶりの123円台後半へと反落。7月CPIが前月比ではやや低調も前年比では好調を示したことで124円50銭手前まで上昇したのがピーク。株安の流れとともに軟調推移に転じると、FOMC議事要旨に一瞬反発も上値の重い状況へ。10日以上維持してきた124円20銭のサポートラインをしっかりと下抜けたことで調整局面入り。目先は123円前後までの円高ドル安水準へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/19終値とチャート

20日の国内金価格は1.13%の反発。円高を大きくカバーするNY金の上昇で4820円台の目標水準に10日越しの到達。保ち合い上抜けで上昇基調加速の可能性も高まり、6月2日から8月4日までの下落幅の61.8%戻しとなる4922円と7月14日の戻り高値4923円付近が当面の上値目標の最大水準に。

プラチナは1.67%の大幅反発。この夏、何度も続いた反落リスクを払拭し、直近高値超えで保ち合い状態を上方ブレイク、10日前の目標水準4350円台もようやく射程圏内に。上昇基調の勢いは加速の気配を見せ、当初目標を超えてさらに4370円程度まで上値余地拡大の可能性。
※参考:金プラチナ国内価格8/20とチャート

2015年08月20日(木)時点の相場
国内金:4,838 円 8/20(木) ▲54(1.13%)
国内プラチナ:4,331 円 8/20(木) ▲71(1.67%)
NY金:1,127.9 ドル 8/19(水) ▲11.0(0.98%)
NYプラチナ:1,013.1 ドル 8/19(水) ▲19.0(1.91%)
ドル円:123.82 円 8/19(水) ▼0.59(0.47%)
→8/19(水)のその他主要マーケット指標

←中国発世界同時株安のリスクオフ、製造業PMIも6年半ぶり低水準 08/21(金)
→米住宅着工件数も好調維持、住宅市場も利上げ確率上昇を後押しへ 08/19(水)
→NY連銀製造業景況指数はリセッション時に逆戻り、それでも9月? 08/18(火)
→国内金・プラチナ価格の週間高値/安値/終値推移チャート 08/17(月)

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