金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

過去の変動幅から想定可能な年末までの円安メドと金相場の下値
更新日:2015年11月12日(木)
今年のドル円相場は、115円80銭台の安値から125円80銭台の高値までちょうど10円の値動きとなっています。過去10年の平均的な年間値幅は16円程度で、変動率としては16%程度。これを今年に当てはめると年間の変動値幅は19円。現時点では半分強の値動きにとどまっています。この差分を今年のレンジの上下に均等に振り分けた場合、高値は130円。
年末にかけて、ドル高円安の流れがもう少し進むと仮定した場合、最大130円程度まで上昇することも十分に想定可能で、少なくとも現時点での今年高値を超え、126円台辺りまで水準を切り上げる可能性はかなり高い、と考えることもできます。

同様の考え方で、NY金相場の場合は過去3年間の平均変動率で23%。これを現時点の今年の変動幅235ドル(19%)との差分を上下均等に振り分けた場合、下方向への目安としては1050ドル辺り。12月利上げに伴う一段安を考慮して差分を全て下方向へ加算すると、1030ドル付近。
NY金相場の年末にかけての下値メドとしては、1030-1050ドル辺り、という予想が成り立ちます。

問題のNYプラチナの場合、過去3年間の平均変動率を既に大きく上回る状態。近年の状況からすれば、いつ下げ止まってもおかしくはない水準にあることにはなります。
しかし、流れ的にはやや厳しい状況にあり、もう少し下方向へと値幅が拡大する可能性も高まりそうです。
2002年以降の平均変動率39%を今年に当てはめると、変動幅は472ドル。現時点(410ドル)との差分は62ドル。
この半分、31ドルが年末までの下落分とした場合の価格は850ドル。62ドルの下落なら820ドル辺り。
NYプラチナ相場の年末までの下値警戒水準としては、800ドル台前半、800ドル辺りまでを見ておくべきかもしれません。

国内価格の場合、ドル建て価格と為替がそれぞれ予想値MAX水準まで同時進行したと仮定すると、金価格は4470円辺り、プラチナ価格は3500円辺り。年末までの最安値水準として警戒すべき水準となる可能性がありそうです。

NY金・日足チャート 2015/10/13 - 11/1111日のNY金相場は3日ぶりの反落で0.33%安。ベテランズデーで債券市場が休場となり、米指標発表もなく金融市場全般に静かな状況のなかでジリ安の展開。終値では2010年2月以来5年9カ月ぶりの安値水準となり、12月利上げに向けての織り込みはもう少し続きそうな状況か。目先は1080ドル台での底堅さも見られ、ここを割り込んだ場合でも今年最安値水準1070ドル台もサポート水準としては意識されそう。

NYプラチナ・日足チャート 2015/10/13 - 11/11NYプラチナ相場は1.82%の下落で10営業日続落。直近4日間は連日1%超の大幅安で合計70ドル(7.3%)の下落となり2008年12月以来、6年11カ月ぶりの安値水準に。10日続落は少なくとも過去4年では最長、一時150ドル程度まで縮小していた金との価格差も再び過去最大水準となる200ドル超へと拡大。過去の実績からすると反発確率は極めて高い状況ながら、ショック的な急落ではなく、じわじわと値を下げる展開となっているだけにやや質が悪い。利上げに絡むアク抜けや需要減への思惑後退などの支援材料も必要か。

ドル円・日足チャート 2015/10/13 - 11/11ドル円は122円80銭台へと小幅反落。先週末の急騰後ようやく調整が入った形。円高方向には122円台半ばまででサポートされる可能性が高く、調整が入ったことで再びドル買いの勢いが増しやすく、今後のFRB関係者発言などをきっかけに上値再トライへと向かう展開も予想されるところ。123円台前半が軽めの節目となり、ここを超えるとまずは124円台乗せへの確率が高まる状況へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/11終値とチャート

12日の国内金価格は0.52%の続落。NY金の軟調推移に小幅円高が重なり、9月16日の今年安値4578円以来の安値水準へ。9月に4600円前後の安値圏で揉み合いを形成した水準の下限付近に到達し、長期的にも比較的サポートされ易い水準。

プラチナは2.3%の大幅安で9営業日続落。9月末から10月初旬の底値(と思われた)揉み合い水準を突き抜け、2012年8月10日以来3年3カ月ぶりの安値水準へ。その2012年7月末から8月初旬に当時の安値圏を形成した3630円台が次のサポートラインとして意識される水準。前回の9日続落は2014年1月末のアルゼンチンペソ急落からの新興国リスク懸念が高まった時期。その前は2011年9月の10日続落でNY金が過去最高値をつけ、プラチナも1900ドルまで上昇した直後の急反落局面。その前は2008年9月、リーマンショック時の8日続落。過去の異常事態発生時と同水準の続落状態。なお、2011年の10日続落では17%、2008年の8日続落では24%もの下落となっており、今回の9日続落では9.4%の下落率にとどまり、歴史的にはやや控えめ。
※参考:金プラチナ国内価格11/12とチャート

2015年11月12日(木)時点の相場
国内金:4,597 円 11/12(木) ▼24(0.52%)
国内プラチナ:3,745 円 11/12(木) ▼88(2.30%)
NY金:1,084.9 ドル 11/11(水) ▼3.6(0.33%)
NYプラチナ:883.1 ドル 11/11(水) ▼16.4(1.82%)
ドル円:122.85 円 11/11(水) ▼0.28(0.23%)
→11/11(水)のその他主要マーケット指標

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