国内金価格は、1カ月半ほど前に予想していた年末までの最安値水準4470円辺りを既に下回っています。NY金相場の安値が予想通り1030-1050ドル辺りでとどまっているのに対し、ドル円の上値が予想以上に伸びず、むしろ足下では予想当時よりも円高となっていることが影響しています。長期的な値幅水準から見ると、2013年以降の上昇幅に対する61.8%戻しラインからも下方乖離が進行し、中期的には76.4%戻しライン付近となる4290円から4300円付近が、安値警戒水準として意識される可能性もありそうです。
国内プラチナ価格の年末までの下値メドについては、3500円から3400円台の予想に対して、ほぼその上限まで到達した状態です。円安基調が進まなかった分をNYプラチナ急落がカバーした形です。既に年内安値をつけて反発基調に入っている可能性もありますが、またも反落基調に転じて3500円割れ、3400円台への警戒感も残るところです。